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パークファクターを考慮した2014年セリーグ選手貢献度ランキング

□2014年シーズン確定版はこちら

□投手評価
RSAA及びRSWINは以下の2つの欠点を持つことが知られています。
・チームの守備力の差が考慮されていないこと(背後を守る野手の守備能力が高い場合、実力より高い評価となる)
・本拠地球場の差が考慮されていないこと(点が入りにくい球場を本拠地としている場合、実力より高い評価となる)
今回はこの点を踏まえて、投手成績の評価を行なっていきます。

□チーム守備力の評価
1位 43点[DER.697] 中日
2位 20点[DER.686] 巨人
3位 12点[DER.682] 広島
4位 -19点[DER.668] ヤクルト
5位 -27点[DER.663] 阪神
6位 -30点[DER.662] DeNA

点数は「リーグの平均的な野手陣と比べて、守備により失点を何点分減らしたか」を示します。
守備評価に際してはDERという指標を用いました。(こちらを参考)
今季は中日が優れた守備力を見せていることが分かります。

□本拠地球場の評価
1位 44点 ナゴヤドーム
2位 14点 マツダスタジアム
3位 14点 阪神甲子園球場
4位 *8点 東京ドーム
5位 -33点 横浜スタジアム
6位 -39点 明治神宮野球場

点数は「リーグの平均的な球場と比べて、球場の影響によりチーム総失点が何点分減っているか」を示します。
リーグ平均失点率*(チーム得点PF跳ね返り係数-1)*チーム投球回/9
補正に際しては2011年-2013年の得点PF値の平均を使用しました。
ナゴヤドームは極端な投手優位、横浜スタジアムと神宮は極端な打者優位球場になっていることが分かります。

□チーム守備力と本拠地球場が防御率にどの程度影響を与えるか
3.31 中日ドラゴンズ
3.83 読売ジャイアンツ
3.85 広島東洋カープ
4.20 阪神タイガース
4.61 東京ヤクルトスワローズ
4.68 横浜DeNAベイスターズ

数値は「リーグの平均的な投手がそのチームでプレーした場合の防御率」を示します。
リーグ平均防御率+(守備力評価+球場評価)/チーム投球回*9/リーグ総失点*リーグ総自責点
中日ドラゴンズで防御率3.31を記録している投手がDeNAに移籍すると、
後ろを守る野手の守備力の変化と、球場の差により防御率が4.68まで悪化するということを意味しています。

□以上を踏まえてチーム別補正RSAAを計算する
1位 38 横浜DeNAベイスターズ
2位 14 読売ジャイアンツ
3位 13 阪神タイガース
4位 *0 広島東洋カープ
5位 -17 東京ヤクルトスワローズ
6位 -54 中日ドラゴンズ

数値は「チーム守備力と本拠地球場を考慮した上で、リーグの平均的な投手と比べてチーム総失点を何点分減らしたか」を示します。
RSAA+守備力補正+球場補正
DeNAの投手陣リーグNo.1の貢献量を記録しています。逆に中日は物足りない結果に。

□セリーグ補正RSAAランキング
*1位 21 前田健太(広島)
*2位 19 メッセンジャー(阪神)
*3位 18 三上朋也(DeNA)
*4位 16 菅野智之(巨人)
*5位 16 岩田稔(阪神)
*6位 16 杉内俊哉(巨人)
*7位 14 久保康友(DeNA)
*8位 14 秋吉亮(ヤクルト)
*9位 14 モスコーソ(DeNA)
10位 12 一岡竜司(広島)
11位 11 ミコライオ(広島)
12位 *9 呉昇桓(阪神)
13位 *9 八木亮祐(ヤクルト)
14位 *9 三浦大輔(DeNA)
15位 *9 ソト(DeNA)
16位 *9 福谷浩司(中日)
17位 *8 金田和之(阪神)
18位 *7 内海哲也(巨人)
19位 *7 ロマン(ヤクルト)
20位 *7 中田廉(広島)

数値は「チーム守備力と本拠地球場を考慮した上で、リーグの平均的な投手と比べてチーム総失点を何点分減らしたか」を示します。
三上朋也がリリーフ専業ながらセリーグ3位に食い込む大活躍を見せています。
数値の積み上げペースは現時点で全盛期の藤川球児岩瀬仁紀に匹敵しています。

□セントラルリーグ投手私的WARランキング
*1位 3.9 メッセンジャー(阪神)
*2位 3.8 前田健太(広島)
*3位 3.4 菅野智之(巨人)
*4位 3.1 杉内俊哉(巨人)
*5位 3.0 久保康友(DeNA)
*6位 2.9 岩田稔(阪神)
*7位 2.5 モスコーソ(DeNA)
*8位 2.4 三上朋也(DeNA)
*9位 2.2 八木亮祐(ヤクルト)
10位 2.1 秋吉亮(ヤクルト)
11位 2.0 山井大介(中日)
12位 2.0 井納翔一(DeNA)
13位 1.9 内海哲也(巨人)
14位 1.9 藤浪晋太郎(阪神)
15位 1.8 大野雄大(中日)
16位 1.6 一岡竜司(広島)
17位 1.6 福谷浩司(中日)
18位 1.6 三浦大輔(DeNA)
19位 1.5 能見篤史(阪神)
20位 1.5 ミコライオ(広島)

「リーグの平均的な控え投手と比べて、チームの勝利数を何勝分増やしたか」を示します。
補正RSAA/RPW+投球回*(0.50-0.38)/9
ここでは控え投手の定義は「勝率.380の投手」としました。先発とリリーフの区別はしていません。
消費した投球回の差でメッセンジャーがリーグ1位となります。

□野手評価
当然ながら、本拠地球場の差は打者成績にも影響を及ぼします。
この点を踏まえて、野手の成績の評価を行ないます。

□本拠地球場の評価
1位 38点 明治神宮野球場
2位 32点 横浜スタジアム
3位 *-7点 東京ドーム
4位 -13点 阪神甲子園球場
5位 -13点 マツダスタジアム
6位 -41点 ナゴヤドーム

点数は「リーグの平均的な球場と比べて、球場の影響によりチーム総得点が何点分増えているか」を示します。
(1-チーム得点PF跳ね返り係数)*リーグ総得点/リーグ総打席*(チーム打数+チーム四死球+チーム犠飛-チーム敬遠)
補正に際しては、投手の場合と同様に2011年-2013年の得点PF値の平均を使用しました。
母数から犠打を除外しているため僅かに数字は小さくなりますが、投手に与える影響と裏返しの結果が得られました。

□本拠地球場の差を踏まえてチームwRAAを計算する
1位 38 広島東洋カープ
2位 21 東京ヤクルトスワローズ
3位 11 阪神タイガース
4位 *4 中日ドラゴンズ
5位 -15 読売ジャイアンツ
6位 -54 横浜DeNAベイスターズ

数値は「本拠地球場を考慮した上で、リーグの平均的な打線と比べてチーム総得点を何点分増やしたか」を示します。
(チームwOBA-リーグwOBA)/1.24*(チーム打数+チーム四死球+チーム犠飛-チーム敬遠)+本拠地補正
wOBAの係数及びwOBAscaleについてはBaseball LAB様のデータを使用させていただきました。
表面上の数字ではヤクルトが驚異的な得点力を記録していますが、球場の影響を考慮すると広島が1位です。

□セリーグ本拠地補正wRAAランキング
*1位 32 山田哲人(ヤクルト)
*2位 26 丸佳浩(広島)
*3位 26 ルナ(中日)
*4位 23 バレンティン(ヤクルト)
*5位 21 マートン(阪神)
*6位 19 エルドレッド(広島)
*7位 19 ゴメス(阪神)
*8位 18 鳥谷敬(阪神)
*9位 17 和田一浩(中日)
10位 12 雄平(ヤクルト)
11位 12 筒香嘉智(DeNA)
12位 12 亀井善行(巨人)
13位 10 森野将彦(中日)
14位 *9 アンダーソン(巨人)
15位 *9 川端慎吾(ヤクルト)
16位 *9 菊池涼介(広島)
17位 *9 グリエル(DeNA)
18位 *8 畠山和洋(ヤクルト)
19位 *7 上本博紀(阪神)
20位 *6 キラ(広島)

数値は「本拠地球場を考慮した上で、リーグの平均的な野手と比べてチーム総得点を何点分増やしたか」を示します。
(wOBA-リーグwOBA)/1.24*(打数+四死球+犠飛-敬遠)+本拠地補正
本拠地が極端な打者優位球場の神宮であることを考慮しても、山田哲人の打撃貢献はセリーグNo.1という結果です。

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