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稲葉篤紀、現役引退表明

また名選手が球界を去っていきます。

稲葉篤紀[1995-]
1994年にドラフト3位指名でヤクルトに入団。アマチュア時代は一塁手だったが入団直後に右翼手にコンバートされる。
2年目に3割と二桁本塁打を両立、2番中心の出場ながら強打を発揮しレギュラーに定着。
野村若松両監督の元でヤクルトの黄金時代に貢献した。

2004年オフにMLB挑戦を表明するも手を挙げる球団は現れず、国内の日本ハムに移籍。
日本ハム2年目の2005年に33歳にして打撃の才能が開花してNPBを代表する打者に変貌。
守備面でも良好な成績を記録し、北海道移転後の日本ハムを支えた。
□右翼手としての稲葉篤紀
「長期間にわたって右翼手に固定される選手」はNPBでは非常に珍しく、
1980年代以前では三塁打記録を複数持っている毒島章一、「阪急黄金時代の4番」の長池徳二まで遡ります。
NPBにおいて「右翼手」がそこまで重要視されていなかった証拠かもしれません。こうした状況は1990年代中盤まで続きます。

2000年代は福留孝介高橋由伸サブローらが右翼中心の出場で中軸としてチームに大きく貢献しました。
「名右翼手」は珍しい存在ではなくなりつつあり、現代では右翼手の位置付けは大きく変貌したと言えるでしょう。
こうした観点で見ると、以下の二つの出来事が起きた1996年が大きなターニングポイントとなっていることが分かります。
稲葉篤紀の右翼手レギュラー定着
イチローの右翼手コンバート
稲葉篤紀イチローはこの後長く右翼を守り続け、共に日本を代表する右翼手となります。

右翼通算

イチローは右翼手として史上最高の打撃貢献を記録したものの、MLB移籍によりNPB通算成績は伸びなかった一方で、
稲葉篤紀はNPBに留まり長く活躍。右翼手の主要通算打撃記録のほとんどを塗り替え、
2012年には右翼手としてNPB史上唯一の2000本安打を達成しました。(日米通算を含めてもイチローに次ぐ2人目)

□稲葉篤紀の貢献量はどのくらいなのか
稲葉
※今回は球場補正を導入してみました。守備位置補正係数は前後20年の守備位置別平均打力から逆算する改訂版を使用。

稲葉篤紀の通算攻撃評価(oWAR)は42.0となります。この数値は、
「平均的な同ポジション(稲葉の場合は右翼手)の控え選手が打席に入った場合と比較して、チームの勝利を打撃で何勝分増やしたか」
を意味しています。この数値がどれだけの価値を持つのか見ていきます。

現役選手
※こちらも守備位置補正係数は前後20年の守備位置別平均打力から逆算する改訂版を使用。

稲葉篤紀の打撃面の評価は2013年終了時点で現役11位の数値となっています。
(2014年シーズン終了後には鳥谷敬に抜かれ現役12位に後退する見込み)
稲葉は守備面に定評があるため(後述)、守備貢献を足してWARを算出すれば50を大きく超える可能性が高いです。

歴代右翼手
※こちらも守備位置補正係数は前後20年の守備位置別平均打力から逆算する改訂版を使用。
※球場のデータが得られていない65年以前については球場補正=0で計算しました。

稲葉篤紀の打撃貢献は右翼手として歴代6位の数値となっています。
2位のイチローから7位の長池徳二までは非常に短い間隔に収まっており、
彼らの貢献量を比較する場合、守備の差がそのまま選手としての優劣となる可能性が高いです。

日本プロ野球計量分析レポート&データ集」様の守備データを参考にすると
稲葉篤紀は右翼手としては歴代屈指の守備力を保持していることが分かります。
イチローは守備に定評があるが日本での実働は短く、守備得点を伸ばし切れていないと推測されること
大下弘は必ずしも守備に定評のある選手ではないこと、また右翼と左翼で出場が分散していること
を勘案すると、「稲葉篤紀はNPB史上最高の右翼手である可能性が高い」というのが私の出した結論です。
現役時代に俊足で鳴らした毒島章一の守備能力も気になるところですね。

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