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2014年私的シルバースラッガー賞[セリーグ編]

□はじめに
この記事ではRCWINを用いて「打撃貢献度の最も高かった選手」をポジション別に選出したいと思います。

□具体的な算出方法
選出基準は「同ポジション控え選手と比較して、打撃でどれだけ所属チームの勝利数を増やしたと評価できるか」とします。
比較対象が控え選手となっているのは、年間通して平均程度の活躍をした選手が評価されないという事態を避けるためです。

セpos別打力

2014年セリーグ打撃成績を先発守備位置割合に応じて分配し、守備位置別に集計して500打席あたりに直したものが上の表です。
この表の数字との比較を基軸として、比較対象を控え選手に切り替えるための補正と球場補正をかけて貢献度を決定していきます。

球場補正は直近3年分に「4:2:1」で加重平均をかけた得点PFから、リーグ平均=1となるように等倍補正をかけた跳ね返り係数を求め、
こちらと同様の方法でRCWINに対する補正係数を算出しました。具体的には以下のような数値となります。

+0.35勝/500打席 中日(ナゴヤドーム)
+0.31勝/500打席 阪神(甲子園)
+0.10勝/500打席 巨人(東京ドーム)
 -0.40勝/500打席 ヤクルト(神宮)
+0.02勝/500打席 広島(マツダスタジアム)
 -0.37勝/500打席 DeNA(横浜スタジアム)

平均的な選手と控え選手の打力差は「600打席で2勝分」としました。

□表の見方
表の見方

阿部慎之助を例に挙げると、
「捕手」  として出場した打席で「平均的な控え捕手」  と比べて、打撃で「+3.3勝分」チームの勝利数を増やした
「一塁手」 として出場した打席で「平均的な控え一塁手」 と比べて、打撃で「+0.2勝分」チームの勝利数を増やした
「指名打者」として出場した打席で「平均的な控え指名打者」と比べて、打撃で「+0.0勝分」チームの勝利数を増やした
「捕手」  として出場した打席で「平均的な  捕手」  と比べて、打撃で「+1.9勝分」チームの勝利数を増やした
「一塁手」 として出場した打席で「平均的な  一塁手」 と比べて、打撃で「 -0.1勝分」チームの勝利数を増やした
「指名打者」として出場した打席で「平均的な  指名打者」と比べて、打撃で「 -0.0勝分」チームの勝利数を増やした
ということを示しています。

ポジションの平均程度の成績で規定打席(446打席)を消化した場合、左の数値はおよそ「+1.5勝分」となります。
言い換えれば「平均的なレギュラー野手の1年分の打撃貢献」がおよそ「+1.5勝」であり、
阿部慎之助の場合、平均的レギュラー捕手の2.2年分の打撃貢献をした、と見ることができます。

□捕手
セ捕手
阿部慎之助,中村悠平,會澤翼の3人が捕手平均を大きく上回る「+」を記録しました。
黒羽根利規,谷繁元信は捕手としては捕手平均程度の打力を保持。

□一塁手
セ一塁手
ゴメスが一塁手平均を大きく上回る「+」を記録しました。
ロペスは一塁手としては少し物足りない打力ですね。

□二塁手
セ二塁手
もはや説明不要の山田哲人に加え、菊池涼介,上本博紀も二塁手平均を大きく上回る「+」を記録しました。
グリエルは二塁と三塁で出場が割れていますが、二塁では4位にランクインしています。
彼ら4人の活躍で、今年のセリーグの二塁手平均打力は例年と比べて大きく引き上げられました。

□三塁手
セ三塁手
ルナが三塁手平均を大きく上回る「+」を記録しました。
高橋周平は三塁手平均程度の打力を既に発揮しており、今後が非常に楽しみですね。

□遊撃手
セ遊撃手
毎年熾烈な争いを繰り広げているセリーグの2大遊撃手ですが、今年は鳥谷敬に軍配が上がりました。
田中広輔はポジションが分散していることを考えると、ルーキーとしては上々の成績でしたね。

□左翼手
セ左翼手
今年のセリーグで最大の激戦区となりました。
バレンティンは右翼と指名打者に出場が分散していますが、左翼専任のマートンを上回ってリーグ1位の数値を記録。

□中堅手
セ中堅手
丸佳浩が中堅手平均を大きく上回る「+」を記録しました。丸ほどではありませんが大島洋平もなかなかの数値。
雄平、長野久義、梶谷隆幸は右翼が本職ですが中堅でもTOP5入りを果たしています。

□右翼手
セ右翼手
雄平が右翼手平均を大きく上回る「+」を記録しました。
セリーグだと右翼専任で規定打席に到達した選手は平田良介ただ一人だけでした。

□投手
セ投手
モスコーソは今季唯一の「2割1HR」を達成し、投手平均を大きく上回る「+」を記録しました。
今季のNPBで唯一となる投手の盗塁も記録しています。

□まとめ
セまとめ
昨年と見比べてみると、阿部慎之助,鳥谷敬,丸佳浩は昨年に引き続き1位を獲得していますね。
バレンティンも右翼から左翼とポジションが変わりましたが今季も1位を獲得しました。

セ混合
出場した全ポジションの合計値のセリーグ40傑を抽出したものがこちらです。
2014年セリーグにおける「打のMVP」は山田哲人で間違いないと思います。

「山田哲人と菊池涼介はどちらが上か」という議論は度々なされますが、
今回の評価法では、打撃では「2.7勝分」だけ山田が上回る結果となりました。
今季のセリーグの得点環境からすれば「2.7勝分」は得点にして「26点分」に相当するため、
菊池の守備得点が26点以上山田を上回る場合、菊池の方が上ということになりそうですね。

いずれにせよ田中賢介以来の超大型二塁手が同時に二人も出現したことは間違いはありません。
来年以降も同等の活躍を期待したいです。

■パリーグはこちら→「2014年私的シルバースラッガー賞[パリーグ編]

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