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私的中堅手ランキング2014年版

手元にあるデータを出来る限り活用して、NPB2014年シーズンの中堅手総合評価を試みます。
今回は「300打席以上を記録し、最も多く先発出場した守備位置が中堅である選手」を対象とします。

具体的な評価法と指標の説明については一番下に記しました。


8位 加藤翔平(ロッテ) 簡易WAR:+1.0
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.253 3 18 5 -9 -0 -1 +9 -1 +1.0
2年目のシーズンとなった2014年は大幅に出場機会を伸ばし、144試合中81試合に先発出場しました。
打撃はまだまだ荒削りながら、外野守備指標ではなかなかの数字が出ています。

■攻撃評価
加藤翔平1 
今季はBABIP傑出の大幅な向上が見られましたが、その他の項目は外野手としてはやや物足りません。
まずは三振率か奪四死球率のどちらかをリーグ平均に乗せたいところ。

■守備評価
加藤翔平2 
右翼刺殺数は大きく標準を上回っています。先発数は中堅の方が上なので中堅で選出しましたが、
出場試合数は右翼の方が多いので右翼で選出すべきだったかもしれません。


7位 橋本到(巨人) 簡易WAR:+1.4
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.256 4 35 11 -8 +1 -1 +10 +1 +1.4
2014年は前半戦に打撃面で大活躍し、中堅手レギュラーに定着。
守備もRRF守備評価では上々の数値が出ています。

■攻撃評価
橋本到1 
今季は三振率と奪四死球率が改善し、打撃内容自体の大きな改善が見られました。

■守備評価
橋本到2 
中堅・右翼刺殺数が標準を上回っています。


6位 大和(阪神) 簡易WAR:+2.0
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.264 1 24 11 -16 +3 -1 +18 +4 +2.0
レギュラーとして迎える3年目のシーズンとなった2014年は、出場機会数が自己最多を更新。
キャリアで初めてとなる表彰であるゴールデングラブ賞を獲得しましたが、守備指標でも良い数値が出ています。

■攻撃評価
大和1 
打撃面は大和にとってかなりキャリア標準に近いシーズンだったようです。

■守備評価
大和2
中堅で標準を大きく上回る刺殺数を記録しています。
出場数が少なく誤差が大きいですが、二塁でも若干のプラスを計上。


5位 秋山翔吾(西武) 簡易WAR:+2.1
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.259 4 47 3 +3 -3 -2 +4 +3 +2.1
打撃は中堅手平均程度ながら守備指標は標準を上回っており、攻守総合的にも平均以上の活躍でした。
肩を守備評価に含めていない今回の評価法では守備が過小評価になっている可能性があります。

■攻撃評価
秋山翔吾1 
2014年は長打力(IsoP)の減少が見られましたが、奪四死球率が大幅に向上しました。
よりリードオフに徹した打撃スタイルに変更したという見方ができそうです。

■守備評価
秋山翔吾2 
捕手の盗塁刺数だけから進塁阻止能力を測るのが困難であるのと同様に、
補殺数だけから同能力を測るのは非常に困難だと言えます。
データスタジアムのアームレーティングでは素晴らしい値を記録しているようですね。


4位 大島洋平(中日) 簡易WAR:+2.9
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.318 2 28 28 +7 +4 -2 -2 +7 +2.9
肘のネズミを除去し、万全のコンディションで臨んだ2014年は打撃が復活。中堅平均を大きく上回る打撃貢献を記録しました。
一方で守備指標についてはUZRと対照的な結果となっています。

■攻撃評価
大島洋平1 
今季は三振率に大幅な改善が見られ、打撃面で大きく成長したシーズンだったと言えそうですね。
同じく打撃好調だった2012年と比較しても打撃貢献の高BABIPへの依存度は下がっています。

■守備評価
大島洋平2 
UZRでは12球団No.1の値が出ている選手ですが、レンジ系の指標ではあまり評価が伸びませんね。
平田が右翼で異常な値を記録していることを鑑みるに、
オリックスの左中間における坂口と同じ現象が起こっている可能性が考えられます。
中日の外野守備得点は少なくとも井上が守っていた時代から右翼手の数字が伸びやすい傾向にあるようで、
中堅手(2014年の場合は大島)の守備得点が食われてしまっている印象を受けます。


3位 柳田悠岐(ソフトバンク) 簡易WAR:+5.1
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.317 15 70 33 +36 +1 -2 -7 +29 +5.1
4年目のシーズンとなった2014年は、中堅手として全試合に先発出場しレギュラーに完全定着しました。
中堅手として12球団でトップとなる打撃貢献を叩き出しましたが、外野守備指標はあまり奮わない結果となりました。

■攻撃評価
柳田悠岐1 
今季は三振率と奪四死球率がやや改善し、長打力(IsoP)は若干下がりました。
2年連続で異常ともいえる高BABIP傑出を記録していますが、どこまで実力によるものなのか判断が難しいところです。

■守備評価
柳田悠岐2 
中堅刺殺数は標準を下回ります。


2位 丸佳浩(広島) 簡易WAR:+6.5
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.310 19 67 26 +34 +0 -2 +9 +42 +6.5
当ブログの選出するセリーグ私的ベストナイン中堅手です。
セリーグ中堅手中トップの打撃成績を記録したほか、外野守備得点も今回の算定では標準を上回りました。

■攻撃評価
丸佳浩1 
三振率、奪四死球率、長打力(IsoP)の3部門全てが昨季から向上しており、打撃の完成度自体が高くなった印象を受けます。
加えて高BABIP傑出を記録したことも重なり、高水準のRCAAを記録しました。

■守備評価
丸佳浩2 
中堅刺殺数は標準を上回っています。


1位 陽岱鋼(日本ハム) 簡易WAR:+7.1
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.293 25 85 20 +25 +1 -2 +26 +50 +7.1
当ブログの選出するパリーグ私的ベストナイン中堅手です。簡易WAR+7.1は今回の算定では12球団の全選手中1位となりました。
今季は故障により20試合程度の欠場があったものの、キャリア最多の25HRを放つなど自己最高の打撃貢献を記録。
中堅での守備指標も良い値が出ており、NPBを代表する選手となったと言えそうですね。

■攻撃評価
陽岱鋼1 
BABIP傑出はレギュラー定着後では最も低水準のシーズンとなったものの、
長打力(IsoP)に大幅な向上が見られたほか三振率も改善しており、打撃面ではキャリアで最高のシーズンだったと言えるでしょう。

■守備評価
陽岱鋼2 
今回の算定では12球団の中堅手で最も多い刺殺PPを記録しました。

他ポジションの評価はこちらから 

□算出法
・攻撃得点 ・守備得点 ・守備位置補正得点 ・代替補正得点
の4要素を足し合わせて簡易WARを計算しています。

攻撃得点は球場補正をかけたRCAAを使用しました。球場補正は過去3年間の得点PFについて、
「2012年:2013年:2014年=1:2:4」と加重平均を取って算出した跳ね返り倍率に平均が1となるように等倍補正をかけ、
「(1-補正した跳ね返り倍率)×打席数×(リーグ総得点/リーグ総打席)」という式に入れて算出しています。

守備得点は内野についてはRRFをベースとしたこちらの方法で算出しました。「内野手
外野についてはクロスケさんの手法で算出しました。「外野守備評価
守備位置補正得点はこちらの方法で算出しました。「守備位置補正RCWIN通算記録
代替補正得点は「600打席で2勝分」として算出しました。参考:「リプレイスメント・レベル~Part2

打率+:リーグ平均を100としたときの打率傑出度
BABIP+:リーグ平均を100としたときのBABIP傑出度
三振率+:リーグ平均を100としたときの打数あたり三振率傑出度 数値が高いほど三振が少なく、優秀であることを示す
奪四死+:リーグ平均を100としたときの打席あたり奪四死球率傑出度
長打力+:リーグ平均を100としたときのIsoP(長打率-打率)傑出度

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