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私的右翼手ランキング2014年版

手元にあるデータを出来る限り活用して、NPB2014年シーズンの右翼手総合評価を試みます。
今回は「300打席以上を記録し、最も多く先発出場した守備位置が右翼である選手」を対象とします。

具体的な評価法と指標の説明については一番下に記しました。


11位 長野久義(巨人) 簡易WAR:-0.2
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.297 13 62 8 +11 +1 -2 -28 -19 -0.2
ルーキーイヤー以来、4年ぶりに右翼を中心に出場したシーズンとなりました。
違反球時代で連続3割を記録した打棒はまだ戻っていませんが、右翼手としても上々の打撃成績を残しています。
一方で守備指標は怪しげな値が出ており、総合貢献は今回の算定では伸びていません。

■攻撃評価
長野久義1 
BABIP傑出はやや低めでしたが、打撃面は標準的なシーズンだったと言えます。

■守備評価
長野久義2 
守備得点が下の方に外れた印象が強いです。特に中堅の部分。
シーズン単位評価ではレンジ系指標から導かれる守備得点はどうしてもブレが大きくなるため、
「守備得点が下に外れたから簡易WARも低くなってるんだな」くらいに見ていただけたら、と思います。


10位 木村文紀(西武) 簡易WAR:+0.1
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.215 10 27 16 -7 -2 -2 +1 -10 +0.1
野手転向後2年目のシーズンとなった2014年は大幅に出場機会を増やし、右翼レギュラーに定着しました。

■攻撃評価
木村文紀1 
安打に占める長打の割合が非常に高く、リーグ平均を大きく上回る長打力(IsoP)を記録しています。
一方でリーグ平均の倍近い三振率を喫しており、この改善が今後の課題となりそうです。

■守備評価
木村文紀2 
右翼刺殺数は標準を上回ります。


9位 岡島豪郎(楽天) 簡易WAR:+1.2
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.283 7 53 9 +5 -0 -3 -10 -8 +1.2
リードオフマンとしてチーム初の日本一に大きく貢献した昨季に続き、今年も高い出塁率を記録。
打席数もチーム最多の618を記録し、自身初の規定打席に到達しました。

■攻撃評価
岡島豪郎1 
打撃の内容を見ると奪四死球率は低下、三振率と長打力には改善が見られましたが総体的には昨季とあまり変わらない印象です。
打席あたりRCAAの低下は、BABIPの低下が効いているように思われます。

■守備評価
岡島豪郎2 
右翼刺殺数は標準をやや下回ります。


8位 堂林翔太(広島) 簡易WAR:+1.4
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.246 8 28 1 -2 +0 -2 +7 +3 +1.4
2014年は本職である三塁のポジション争いに梵と田中が新たに加入し、2人に押し出される形で外野での出場が増加しました。

■攻撃評価
堂林翔太1
奪四死球率、長打力(IsoP)はリーグ平均を上回るものの、三振率の悪さがネックです。

■守備評価
堂林翔太2 
サンプルが少ないですが三塁補殺数は大きく標準を上回っています。一方で右翼刺殺数は標準を下回っています。
遊撃における田中広輔もそうでしたが、異なるポジションの守備評価でプラスを稼いでいる点は注意が必要です。


7位 福留孝介(阪神) 簡易WAR:+1.5
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.253 9 34 1 -4 +2 -2 +6 +3 +1.5
帰国後2年目のシーズンは、秋口に大爆発しましたがシーズンを通してみるとやや物足りない打撃成績となりました。
3年契約の最終年となる来季が正念場かもしれません。

■攻撃評価
福留孝介1 
2014年は長打力(IsoP)が平均を下回りましたが、三振率と奪四死球率は高水準の数値が出ています。
阪神加入後のBABIP傑出の低迷を見ていると、そろそろ打率が上昇しそうな雰囲気もあるのですが。

■守備評価
福留孝介2 
右翼守備評価は昨季に続いてプラスを記録。守備力は往年のままと言えるかもしれませんね。


6位 角中勝也(ロッテ) 簡易WAR:+3.3
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.277 8 57 9 +17 -0 -4 +2 +14 +3.3 
レギュラー定着3年目のシーズンは、安定した打撃でチームトップの打撃貢献を叩き出しました。

■攻撃評価
角中勝也1 
2014年は奪四死球率が大幅に向上。BABIPに依存せずに高いRCAAを記録しました。
四死球による出塁と本塁打以外の長打が多く、打撃3部門のみの評価では最も過小評価されるタイプの打者と言えます。

■守備評価
角中勝也2 
外野刺殺数は左翼、右翼で標準程度となっています。


5位 長谷川勇也(ソフトバンク) 簡易WAR:+4.2
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.300 6 55 7 +14 +1 -3 +10 +23 +4.2
2014年は柳田の台頭により、右翼での出場がメインとなりました。
首位打者に輝いた昨季に続き2年連続の打率3割を達成し、ソフトバンク打線の中軸を担いました。

■攻撃評価
長谷川勇也1 
打撃面は長谷川のキャリア標準と非常に近い内容でした。

■守備評価
長谷川勇也2
昨年までの中堅守備はほぼ平均程度でしたが、右翼に回った今季は大きなプラスを生み出しました。


4位 梶谷隆幸(DeNA) 簡易WAR:+4.8
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.263 16 72 39 +13 -4 -3 +22 +27 +4.8
2014年は守備に課題のあった遊撃から右翼へコンバート。外野守備に見事に適応し大きな守備利得を生み出しました。
攻撃面も昨季からスタイルが変わって、盗塁で大きく利得を稼ぐことに成功しており、攻守合せた貢献も大きなものとなりました。

■攻撃評価
梶谷隆幸1 
HRを量産した昨季と比較すると長打力(IsoP)は低下したものの、奪四死球力に大幅な改善が見られました。

■守備評価
梶谷隆幸2 
右翼刺殺数は標準を大きく上回りました。少なくとも平均以上の右翼守備能力を持っているのは間違いないように感じます。
遊撃から右翼へのコンバートは成功だったと言えるでしょうね。


3位 平田良介(中日) 簡易WAR:+5.3
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.277 11 65 7 +2 +3 -3 +33 +36 +5.3
2014年は怪我による長期離脱がありましたが、初めて規定打席に到達するなど出場機会は過去最多となりました。
打撃成績は右翼平均程度ながら、右翼守備において大きな利得を生み出しています。

■攻撃評価
平田良介1 
三振率、奪四死球率は共にリーグ平均を上回る高水準な値が出ていますが、
売りの長打力(IsoP)は平均を下回り、レギュラー定着後ではワーストの値となりました。

■守備評価
平田良介2 
高い方に外れた印象も拭えませんが、右翼刺殺数は標準を大きく上回っています。
既に大島の項でも述べましたが、UZRとの乖離を見る限りでは、チームの右中間の打球処理優先順の取り決めにより、
能力以外の部分で他球団の右翼手より刺殺数が多くなっている可能性があります。(大島はその逆)
それを差し引いて考えても、これだけ良い数値だと高い右翼守備能力を有しているのは間違いないように感じます。


2位 雄平(ヤクルト) 簡易WAR:+5.9
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.316 23 90 10 +27 -5 -3 +19 +39 +5.9
当ブログの選出するセリーグ私的ベストナイン右翼手です。
2014年は野手転向5年目にして遂に右翼レギュラーに定着。3割20HRを記録するなど、大きな打撃貢献を叩き出しました。
守備成績も今回の算定では右翼標準以上という結果が出ており、「第2の糸井」になれる可能性を秘めている選手と言えるでしょう。

■攻撃評価
雄平1 
BB/Kは平均以下にとどまるものの、高いBABIPと長打力(IsoP)が特徴です。
判断するには打席をもっと多く見たいところですが、現時点では元々BABIPが高いタイプに見えますね。

■守備評価
雄平2 
右翼刺殺数は標準を大きく上回り、外野全体で見ても12球団最多の316刺殺を記録しています。


1位 糸井嘉男(オリックス) 簡易WAR:+6.3
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 守備得点 攻守総合貢献 簡易WAR
0.331 19 81 31 +47 +1 -3 -4 +41 +6.3
当ブログの選出するパリーグ私的ベストナイン右翼手です。
2014年は打撃三部門では自身初のタイトルとなる首位打者を獲得し、パリーグ全選手中トップの打撃貢献を積み上げました。
直近5年間の累積RCWIN値も阿部慎之助を抜いてNPB全選手中トップとなっており、NPB現役No.1打者という見方もできるでしょう。

■攻撃評価
糸井嘉男1 
打率の向上は三振率の大幅な改善が効いているようです。
長打力(IsoP)もキャリアハイを記録しており、好調なシーズンだったと言えそうですね。

■守備評価
糸井嘉男2 
右翼刺殺数は標準を上回っています。

他ポジションの評価はこちらから 

□算出法
・攻撃得点 ・守備得点 ・守備位置補正得点 ・代替補正得点
の4要素を足し合わせて簡易WARを計算しています。

攻撃得点は球場補正をかけたRCAAを使用しました。球場補正は過去3年間の得点PFについて、
「2012年:2013年:2014年=1:2:4」と加重平均を取って算出した跳ね返り倍率に平均が1となるように等倍補正をかけ、
「(1-補正した跳ね返り倍率)×打席数×(リーグ総得点/リーグ総打席)」という式に入れて算出しています。

守備得点は内野についてはRRFをベースとしたこちらの方法で算出しました。「内野手
外野についてはクロスケさんの手法で算出しました。「外野守備評価
守備位置補正得点はこちらの方法で算出しました。「守備位置補正RCWIN通算記録
代替補正得点は「600打席で2勝分」として算出しました。参考:「リプレイスメント・レベル~Part2

打率+:リーグ平均を100としたときの打率傑出度
BABIP+:リーグ平均を100としたときのBABIP傑出度
三振率+:リーグ平均を100としたときの打数あたり三振率傑出度 数値が高いほど三振が少なく、優秀であることを示す
奪四死+:リーグ平均を100としたときの打席あたり奪四死球率傑出度
長打力+:リーグ平均を100としたときのIsoP(長打率-打率)傑出度

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Re: No title

コメントありがとうございます!
野球の記録を楽しむ上で、当ブログの内容が少しでも参考になれば幸いです。
残る投手と捕手についても近日中にアップロードする予定ですので、よろしければそちらもご覧ください。

UZRは個人で算出することができず、指標数値の転載も著作権上の問題があるため、
DELTA社かデータスタジアム社が集計し公表しているデータを見てもらうしか方法はありません。
2014年分についてはもうすぐ発売されるDELTA社のセイバーメトリクスリポート4に掲載されるようなので、
よろしければそちらを参照してみてください。

個人で算出することができない、というのはUZRの算出には全ての守備プレーを映像解析する必要があるからです。
今回私が算出した守備得点は守備のボックススコアから導かれているものです。
ボックススコアの中では、守備の1プレーは「補殺」「刺殺」と言った画一的な情報でしか表されず、
また守備者の近くに飛んできた打球の数の推定が難しいことから、これを用いて守備評価を行なうのは
打撃における「打席数」と「安打の内容」が分からない状態で評価をするようなものです。
一方でUZRの中では打球を処理したゾーン、打球速度、打球種類などの情報も数値化され、
かつ守備者の近くに飛んできた打球の数もしっかり数えられているため、信頼性はUZRの方が数段上だと私は考えています。

遡ってUZRを計測できない古い時代の守備データは、ボックススコアから評価を行うしかないため、
精度は落ちるもののデータさえあれば通史的な評価ができる、というのが守備得点の強みでしょうね。

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