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1963年パリーグ守備評価(と総合評価)

1963年のパリーグ守備評価です。野村克也,張本勲,山内一弘といった歴史的選手の全盛期にあたります。

ペナントレースは全盛期の野村克也を中核とした400フィート打線を形成する南海の独走となったものの、
最大14.5ゲーム差放された中西太兼任監督率いる西鉄が猛然と追い上げ、1ゲーム差で逆転優勝を成し遂げています。

□捕手(規定試合数=75試合)
順位 選手名 球団 守備得点 出場 先発 推計Inn 失策 捕逸 許盗 盗刺 阻止率 許盗PP 盗刺PP 失策PP 捕逸PP
1位 野村克也 南海 7.9 150 150 1365 18 6 74 76 0.507 -24 16 5 -1
2位 安藤順三 東映 6.6 121 113 966 7 7 62 61 0.496 -7 18 -2 2
3位 岡村浩二 阪急 1.9 136 131 1114 6 7 68 44 0.393 -12 -5 -4 1
4位 和田博実 西鉄 -0.2 123 110 1054 12 5 62 38 0.380 -14 -9 2 -0
5位 吉沢岳男 近鉄 -2.5 140 134 1117 11 2 87 42 0.326 7 -7 0 -4
6位 醍醐猛夫 大毎 -4.3 84 37 430 6 3 37 11 0.229 6 -8 2 1
7位 谷本稔 大毎 -7.6 119 110 848 4 2 92 26 0.220 31 -11 -4 -2

野村克也はプロ野球史上初の年間捕手フルイニング出場を達成。(現在でも達成者は野村克也と城島健司のみ)
打撃ではプロ野球新記録となるシーズン52HRを記録し、守備でもリーグ1位の盗塁阻止率.507を記録する大車輪の働き。

□一塁手(規定試合数=100試合)
順位 選手名 球団 守備得点 出場 先発 補殺 推計Inn 補殺PP 補殺RRF
1位 K.ハドリ 南海 7 137 135 93 1202 10 1.11
2位 榎本喜八 大毎 6 143 143 85 1251 9 1.10
3位 緋本祥男 東映 1 101 21 29 401 2 1.06
4位 戸口天従 阪急 -10 111 104 39 766 -14 0.64

シーズン一塁補殺数パリーグ記録保持者である榎本喜八を抑えて、ハドリがリーグトップの数値を記録。
西鉄、東映、近鉄の3球団は一塁手を固定できず。外国人獲得による埋め合わせが容易な現代とは異なり、
ここに強打の自前選手を配置できるかどうかが死活問題だった時代とも言える。

□二塁手(規定試合数=100試合)
順位 選手名 球団 守備得点 出場 先発 補殺 推計Inn 補殺PP 補殺RRF
1位 青野修三 東映 9 149 149 433 1312 12 1.03
2位 森下整鎮 南海 1 123 103 274 838 1 1.01
3位 R.バルボン 阪急 -0 112 85 239 728 -0 1.00
4位 J.バーマ 西鉄 -5 110 100 275 909 -7 0.97

名手とされるバルボンも30歳を迎えたこのシーズンの成績は奮わず。
規定から落ちているものの南海の控えである鈴木正が高い数値(+27点)をマークしており、
イニング推計の問題で森下から数値を吸い上げている可能性が疑われる。

□三塁手(規定試合数=100試合)
順位 選手名 球団 守備得点 出場 先発 補殺 推計Inn 補殺PP 補殺RRF
1位 城戸則文 西鉄 36 132 96 299 909 51 1.17
2位 小玉明利 近鉄 17 134 129 349 1102 23 1.07
3位 西園寺昭夫 東映 11 138 136 354 1198 15 1.04
4位 岡嶋博治 阪急 11 130 120 311 1021 15 1.05
5位 B.ピート 南海 -49 127 126 234 1053 -69 0.71

南海の一人負けにより偏差が大きくなっている。当時の南海の守備形態は三塁補殺数が少ない一方で二塁補殺数が多く、
内野全体で見た場合、現代の野球により近い先進的な守り方をしていた可能性が窺える。
結果として、このような大穴を抱えつつも南海のDERはリーグトップの値を記録している。

□遊撃手(規定試合数=100試合)
順位 選手名 球団 守備得点 出場 先発 補殺 推計Inn 補殺PP 補殺RRF
1位 矢ノ浦国満 近鉄 18 110 101 338 861 25 1.07
2位 小池兼司 南海 17 147 147 493 1334 24 1.05
3位 本屋敷錦吾 阪急 7 134 101 337 920 10 1.03
4位 T.ロイ 西鉄 -12 138 138 393 1218 -16 0.96
5位 岩下光一 東映 -21 147 145 403 1244 -29 0.93

歴史的な名手とされる小池兼司に加え、1960年代以降のシーズン最多失策記録保持者である矢ノ浦国満も好成績を記録。

□外野手(規定試合数=100試合)
順位 選手名 守備得点 出場 先発 刺殺 左推計Inn 中推計Inn 右推計Inn 左守点 中守点 右守点 刺殺RRF
1位 広瀬叔功 32 144 144 353 - 1299 - - 32 - 1.11
2位 山内一弘 29 143 143 272 1187 2 9 29 -0 0 1.13
3位 田中久寿男 28 106 90 212 - - 809 - - 28 1.16
4位 西田孝之 24 123 56 178 2 540 22 0 22 1 1.16
5位 樋口正蔵 22 114 96 214 - 58 785 - 0 21 1.12
6位 山本八郎 13 134 119 277 - 1039 2 - 13 0 1.06
7位 土井正博 10 150 148 281 1039 264 2 16 -7 -0 1.04
8位 玉造陽二 9 143 135 252 992 29 195 11 -1 -2 1.04
9位 中田昌宏 5 142 132 270 457 540 155 13 -9 1 1.02
10位 衆樹資宏 -10 134 129 253 39 738 318 1 -12 2 0.95
11位 高倉照幸 -15 142 141 285 - 1253 - - -15 - 0.94
12位 張本勲 -19 150 150 237 1343 - - -19 - - 0.90
13位 吉田勝豊 -24 138 136 260 - 1180 - - -24 - 0.89
14位 関根潤三 -25 139 138 226 - - 1161 - - -25 0.87
15位 田宮謙次郎 -26 104 102 131 19 8 705 -0 -0 -25 0.77
16位 井上登 -33 113 105 121 826 - - -33 - - 0.68

中堅でパリーグ歴代最多の353刺殺を記録した広瀬叔功が好成績を記録。
右翼で田中久寿男、左翼では意外にも山内一弘が良い数値を残している。
一方、守備的に全盛期の年齢と言える24歳の張本勲はこの頃から既にやや物足りない結果に。

□打撃と守備の総合評価
順位 選手名 球団 守備 簡易WAR 総合貢献 RCAA 球場補正 守備得点 pos補正
1位 野村克也 南海 捕手 10.1 72 52 -1 8 13
2位 山内一弘 大毎 左翼 8.8 62 39 -2 29 -5
3位 広瀬叔功 南海 中堅 8.0 52 30 -1 32 -8
4位 西園寺昭夫 東映 三塁 5.5 32 20 4 11 -3
5位 毒島章一 東映 右翼 5.4 40 6 2 33 -2
6位 榎本喜八 大毎 一塁 5.2 30 31 -2 6 -6
7位 張本勲 東映 左翼 5.1 27 47 4 -19 -5
8位 K.ハドリ 南海 一塁 5.0 28 28 -1 7 -6
9位 矢ノ浦国満 近鉄 遊撃 4.9 30 3 -2 23 4
10位 小池兼司 南海 遊撃 4.7 25 3 -1 17 6
11位 樋口正蔵 南海 右翼 4.7 27 13 -1 18 -3
12位 城戸則文 西鉄 三塁 4.6 32 -3 0 36 -2
13位 小玉明利 近鉄 三塁 4.3 21 13 -2 13 -3
14位 青野修三 東映 二塁 4.0 17 -2 4 9 7
15位 J.ブルーム 近鉄 一塁 3.8 20 33 -2 -10 -1
16位 山本八郎 近鉄 中堅 3.8 18 15 -2 12 -7
17位 和田博実 西鉄 捕手 3.8 20 11 0 -0 9
18位 八田正 大毎 二塁 3.0 18 7 -1 8 4
19位 鈴木正 南海 二塁 3.0 24 -4 -0 27 1
20位 J.バーマ 西鉄 二塁 2.9 8 13 0 -8 3

南海は打撃守備を高い水準で両立できている野手を多く揃えており、この辺りは今のホークスと通ずるところがあるかも。


・内野守備評価は刺殺部分を除外したRRFを使用し、補殺のみを対象としました。詳細
 左右のプラトーンシステムがNPBに本格的に持ち込まれる前の時代であるため、左腕補正はしていません。
・外野守備評価は刺殺のみを対象とし、期待補殺数はDERと内外野のアウトの偏りを元に求めました。詳細
・守備位置補正は過去20年分の守備位置別打力から逆算して求めました。詳細
・球場補正は過去3年分の得点PFを「4:2:1」で加重平均して求めました。
・代替補正は「600打席で2.0勝分」としました。

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