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三浦大輔、23年連続安打(投手通算安打と連続シーズン安打)

“ハマの番長”三浦がバットで王超え 歴代5位タイの23年連続安打!(Full-count)
 DeNAの三浦大輔投手が20日、歴代5位タイの23年連続安打をマークした。今季2試合目の登板となった敵地ヤクルト戦、0-0の2回2死で打席に立つと、2ストライクと追い込まれてから相手先発・新垣の直球をセンター前に運んだ。
 “ハマの番長”三浦は投手ながら1993年から毎年、ヒットを打ち続けてきた。昨年、投手としては歴代単独トップとなる22年連続安打をマーク。今年も2試合目で初ヒットを記録した。

三浦は昨年の時点で投手連続シーズン安打のプロ野球記録を保持していましたが、自らこれを更新しました。

投手の連続シーズン安打記録

*1位 三浦大輔 23年連続 1993年-2015年
*2位 小山正明 21年連続 1953年-1973年
*2位 米田哲也 21年連続 1956年-1976年
*4位 金田正一 20年連続 1950年-1969年
*5位 梶本隆夫 19年連続 1954年-1972年
*5位 権藤正利 19年連続 1953年-1971年
*7位 北別府学 18年連続 1976年-1993年
*7位 平松政次 18年連続 1967年-1984年
*9位 山本昌  17年連続 1988年-2004年
*9位 石井茂雄 17年連続 1958年-1974年
*9位 斉藤明夫 17年連続 1977年-1993年
12位 松岡弘  16年連続 1969年-1984年
12位 皆川睦雄 16年連続 1956年-1971年
12位 槙原寛己 16年連続 1983年-1998年
※投手野手未分化だった時代は除外し、1942年以降限定としました。

周りに200勝投手が並んでいるのを見ると、「三浦もなんとか...」と思います。なんとか頑張ってほしいですね。
(この試合で三浦は8回無失点と好投。山崎康がリードを守り今季2勝目、通算168勝目の勝ち星を挙げました。)

現役最年長の山本昌は2005年に連続シーズン安打が途切れており、惜しくも17年連続に留まります。
現役投手の継続中の記録としては、石川雅規の13年連続(2002年-2014年)がこれに次ぎます。
2015年はまだ安打が出ていませんが、現役最強打者の石川にとって更新は時間の問題でしょうね。

平成投手の通算安打記録[1989-]

順位 選手名 通算安打 年数 実働期間 打数 打率
1位 桑田真澄 165安打 17年 1989-2006 725打数 0.228
2位 山本昌 132安打 25年 1989-2014 964打数 0.137
3位 三浦大輔 118安打 23年 1993-2015 939打数 0.126
4位 石川雅規 105安打 14年 2002-2015 616打数 0.170
5位 斎藤雅樹 104安打 13年 1989-2001 657打数 0.158
6位 佐々岡真司 96安打 18年 1990-2007 659打数 0.146
7位 野村弘樹 91安打 14年 1989-2002 476打数 0.191
8位 上原浩治 77安打 10年 1999-2008 488打数 0.158
9位 川上憲伸 76安打 14年 1998-2014 533打数 0.143
10位 川口和久 73安打 10年 1989-1998 432打数 0.169
11位 藪恵壹 72安打 12年 1994-2010 470打数 0.153
12位 石井一久 63安打 17年 1992-2013 496打数 0.127
13位 今中慎二 59安打 10年 1989-1998 456打数 0.129
14位 高橋建 57安打 15年 1995-2010 385打数 0.148
14位 宮本和知 57安打 9年 1989-1997 334打数 0.171
16位 前田健太 56安打 8年 2008-2015 394打数 0.142
17位 野口茂樹 55安打 14年 1994-2007 437打数 0.126
18位 藤井秀悟 53安打 14年 2000-2013 355打数 0.149
19位 内海哲也 52安打 11年 2004-2014 484打数 0.107
19位 斎藤隆 52安打 14年 1992-2014 455打数 0.114

次に三浦が通算で放った安打数を見ていきます。1989年(平成元年)以降の投手通算安打20傑です。
三浦は今回の安打で連続記録だけでなく「最も多くのシーズンで安打を記録した投手」となりましたが、
最も多い通算安打数を記録している訳ではなく、平成以降に限定しても歴代3位にとどまります。

1位はやはり桑田真澄。平成最強のスラッガーと評しても異論は少ないでしょう。
平成以降に通算200打数以上かつ2割以上の打率を記録している投手は桑田真澄と吉見祐治のみです。
現役投手では石川雅規が順調に安打を積み上げており、将来的に桑田の安打数を上回る可能性を残しています。

2リーグ分立以降の投手通算安打[1950-]

順位 選手名 通算安打 年数 実働期間 打数 打率
1位 金田正一 406安打 20年 1950-1969 2054打数 0.198
2位 梶本隆夫 299安打 20年 1954-1973 1466打数 0.204
3位 米田哲也 266安打 22年 1956-1976 1556打数 0.171
4位 別所毅彦 260安打 11年 1950-1960 1048打数 0.248
5位 小山正明 244安打 21年 1953-1973 1555打数 0.157
6位 長谷川良平 222安打 14年 1950-1963 1185打数 0.187
7位 稲尾和久 220安打 14年 1956-1969 1161打数 0.189
8位 杉下茂 203安打 10年 1950-1961 920打数 0.221
9位 桑田真澄 192安打 20年 1986-2006 890打数 0.216
10位 堀内恒夫 174安打 17年 1966-1983 1010打数 0.172
11位 鈴木啓示 172安打 10年 1966-1975 824打数 0.209
12位 平松政次 166安打 18年 1967-1984 1062打数 0.156
13位 村山実 165安打 14年 1959-1972 940打数 0.176
14位 林義一 159安打 8年 1950-1957 662打数 0.240
15位 松岡弘 158安打 17年 1969-1985 1015打数 0.156
16位 関根潤三 153安打 6年 1951-1956 543打数 0.282
17位 石井茂雄 149安打 19年 1958-1979 784打数 0.190
18位 土橋正幸 142安打 12年 1956-1967 837打数 0.170
19位 北別府学 140安打 19年 1976-1994 1039打数 0.135
19位 荒巻淳 140安打 12年 1950-1961 717打数 0.195
21位 成田文男 137安打 10年 1966-1975 700打数 0.196
22位 山本昌 134安打 26年 1988-2014 979打数 0.137
22位 星野仙一 134安打 14年 1969-1982 654打数 0.205
22位 川崎徳次 134安打 8年 1950-1957 610打数 0.220
25位 真田重蔵 133安打 5年 1950-1955 444打数 0.300
26位 西本聖 129安打 16年 1977-1992 835打数 0.154
27位 川口和久 128安打 17年 1982-1998 797打数 0.161
27位 江夏豊 128安打 12年 1967-1980 852打数 0.150
29位 杉浦忠 124安打 13年 1958-1970 743打数 0.167
29位 スタルヒン 124安打 5年 1950-1955 479打数 0.259
31位 斎藤雅樹 123安打 17年 1984-2001 744打数 0.165
31位 外木場義郎 123安打 14年 1965-1978 756打数 0.163
33位 米川泰夫 122安打 10年 1950-1959 753打数 0.162
34位 小野正一 121安打 15年 1956-1970 898打数 0.135
34位 武智文雄 121安打 13年 1950-1962 634打数 0.191
36位 秋山登 119安打 12年 1956-1967 913打数 0.130
37位 権藤正利 118安打 21年 1953-1973 731打数 0.161
37位 三浦大輔 118安打 23年 1993-2015 939打数 0.126
※野手も兼ねていた選手を除外するため、打席<投球回のシーズンのみ集計しました。

こちらはセパ分立が行われた1950年以降の投手通算安打記録です。
通算で118安打を記録している三浦は現在、権藤正利と並ぶ歴代37位タイに位置しています。
周辺順位の投手を見ると安打数が詰まっており、現役の間にまだまだ順位は伸ばせそうですね。

歴代最多は圧巻とも言える金田正一の406安打。通算300安打以上も金田のみ。
投球制限のかかる現代野球において、投手出場のみでこの数字を上回るのは不可能だと考えられます。
戦前にまで目を向けると200勝投手の野口二郎が通算830安打を記録しています。
(ただし野口の場合、投手としての517登板に加えて野手出場も573試合あります。)

結局のところ三浦の打撃はどうなのか?

...と三浦の安打について散々触れてきましたが、三浦の打撃は優秀と言えるのでしょうか?
ここからは投手平均と比較した三浦のキャリア打撃成績を見ていきます。

三浦打撃

「打率+」は投手平均を100とした場合の打率傑出度を示します。
三浦の通算打率傑出度「110」は、投手平均に対し1.1倍の打率を記録していることを意味します。
年毎の推移を見ると、最優秀防御率を獲得した2005年以降に劇的に改善しているのが興味を引く点です。

「出塁率+」「長打率+」「OPS+」は同様に投手平均を100とした場合の出塁率,長打率,OPS傑出度を示します。
投手平均と比較すると選球眼はやや悪く、優秀な打率に対し出塁率は平均程度のようです。
一方で打率自体の優秀さに加えて二塁打を多く記録するなど、長打率は平均を上回っています。

RCWINは「自援護により自身の勝ち数をいくつ増やしたと評価されるか」を示します。
通算「+0.35」はスケールの小さい値に思えるかもしれませんが、現役投手では上位10位以内に入る値であり、
しばしば打撃の良さが注目される横浜大洋エースの一人として、「優秀な投手打者」と評しても良いと考えられます。

おまけ:横浜大洋エースの系譜

□野村弘樹[1988-2002]
野村弘樹
三浦と同じく選球眼にやや粗があるものの、全盛期には投手平均の1.5倍以上の打率を安定して記録。
打率と本塁打を高いレベルで両立できており、桑田真澄と近いタイプと言えるしれません。
1993年には盗塁も記録しました。(1989年以降、投手による盗塁はのべ21回しか記録されていません)
通算6HRはガルベス(10HR)、川上憲伸(8HR)に次ぐ平成歴代3位、
通算47打点は桑田真澄(67打点)、山本昌(57打点)、斎藤雅樹(49打点)に次ぐ平成歴代4位の記録です。(参考:大谷翔平は16HR/57打点)

□平松政次[1967-1984]
平松打撃
後年の川上憲伸と同タイプであり、打率及び出塁率では大きな傑出は見せていない一方、
113打席で4HR(1970年)、102打席で5HR(1971年)、98打席で4HR(1976年)を記録する驚異的な長打力を発揮。
通算25HRは金田正一(38HR)、米田哲也(33HR)に次ぐ2リーグ分立(1950年)以降で歴代3位の記録です。
通算投手RCWIN「3.30」は横浜-大洋のフランチャイズプレイヤーとしては歴代1位となります。(2位は野村弘樹)

□吉見祐治[2001-2014]
吉見祐治
言わずと知れた00年代NPBにおける最強打者。キャリアを通じて本塁打を1本も記録できなかったものの、
それを補って余りある驚異的なアベレージを安定して叩き出し、通算打率は投手平均の倍近い値(1.86倍)を記録。
通算200打数以上の投手打者としては桑田真澄(1.57倍)、関根潤三(1.55倍)らを上回るNPB歴代1位の数値です。
2015年現在、大谷翔平を除けばNPBにおける最後の通算2割投手打者となっています。

投手の打撃まとめ
平成の大投手 三浦大輔

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