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2015年の二軍を俯瞰する 東北楽天ゴールデンイーグルス編

東北楽天ゴールデンイーグルス一軍の弱みは?

2015年は57勝83敗3分で勝率.407を記録し、2年連続の最下位に沈みました。詳しくは2015年戦力分析とドラフトを参照。

投手は救援陣の層の薄さが弱点となっており、更に勝利の方程式を担ったクルーズの退団も決まりました。
先発陣は対照的に層の厚い陣容となっているため、先発から救援に人材を回すことで対応できる可能性はありますが、
二軍からも救援投手を一軍へ輩出していきたいところです。

野手はwRAAによるポジション別の打撃得点と、DELTA社のUZRによるポジション別の守備得点を見ると、
多くのポジションで平均以下の貢献を記録する厳しい状況ですが、特に三塁手・遊撃手・中堅手の穴が大きくなっています。
来季は今江敏晃の獲得により底上げが期待される三塁手を除く、遊撃手・中堅手の2ポジションの補填を狙いたいところです。

東北楽天ゴールデンイーグルス二軍投手を俯瞰する

paf2015e2.png 
※失点率ベース投球得点はDERに基づいて守備補正をかけたものを使用しました。
※FIPベース投球得点は失点率スケールに変換したものを使用しました。


チーム防御率3.28は巨人(3.11)、DeNA(3.18)に次ぐイースタンリーグ7チームの中では3位の数値。
チームの守備力を示すDERはリーグ下位であるため、純粋な投手力であるチームFIPで見ると、同2位と順位を上げます。
一軍投手の調整登板は少なく、20代前半以下の若手が占める比重の高さを考えれば、投手育成は順調に進んでいると考えられます。

東北楽天ゴールデンイーグルス二軍野手を俯瞰する

paf2015e1.png
※リーグ全体平均に対する各ポジションの平均打力は、1996年-2015年における一軍ポジション別wOBAを元に算出しました。

一軍選手の調整出場が少なく、二軍野手の平均年齢は若くなっています。
柿澤貴裕セゴビアら育成選手に多くの打席数を与えているのが特徴となっています。

選手輩出を狙いたいポジションの状況

救援投手は20代後半の入野貴大相沢晋が防御率1点台を記録しましたが、
共にFIPは4点台で内容と結果の乖離が激しくなっています。一軍定着に向けてもう一皮むける必要があるでしょう。
森雄大釜田佳直横山貴明ら先発で好成績を上げる若手が目立ったため、彼らを救援投手として起用する手も考えられます。

遊撃手は育成登録の柿澤貴裕が最多出場となり、選手層の薄さが隠せない状況となっています。
ただし、遊撃手から二塁手にコンバートされた22歳の三好匠が好成績を残しました。
このコンバートは西田哲朗の一軍遊撃レギュラー定着に対応したものだと考えられますが、
藤田一也が二塁手として健在の間は、西田のバックアップとして三好を一軍で起用してもよいかもしれません。

中堅手は4年間レギュラーで起用してきた榎本葵が伸び悩み、来季は育成契約となることが決まっています。
更に調整出場を重ねた島内宏明福田将儀が二軍レベルで見ても物足りない打撃成績しか残せない中、
ルーキーで23歳のフェルナンドがチーム最多の9HRを放つ活躍を見せ、一軍でも本塁打を記録できました。

期待の若手は森雄大(投)、三好匠(二)、フェルナンド(外)

2012年のドラフト1位投手、21歳の森雄大は今季が躍進のシーズンとなりました。
2イニングに1つ四球を与えるなど制球力に課題を残すものの、奪三振率の高さと被本塁打の少なさは大きな魅力です。
一軍でも防御率は5点台ながら17イニングで17奪三振を記録する球威を披露し、来季以降の定着の足掛かりを築きました。

遊撃手の項で取り上げた三好匠は高卒4年目の22歳。前述の通り、西田の一軍定着に伴い二塁手に転向しました。
昨季はリーグ3位の13HRを放ち、二軍での出場が減った今季もリーグ2位の22二塁打を放つなど、高い長打力が持ち味です。
二軍では高卒2年目からレギュラーとして起用されていることからも、首脳陣の期待の高さが窺えます。

中堅手の項で取り上げたフェルナンドは大卒1年目の23歳。今季は適性を測るためか外野3ポジションで起用されました。
一軍では外野の攻撃力不足が深刻な状況であるため、この長打力を一軍でも披露できれば、チーム力の底上げに繋がりそうです。

今後、選手の補充が必要なポジション

楽天の二軍は三遊間がやや手薄となっており、ここは今後のドラフトで重点的に指名していく必要が考えられます。
遊撃手は育成選手を除くと若手は西田と三好だけであり、三塁手はこの2年間で多く起用された内田靖人が伸び悩んでいます。
ただし2015年のドラフトでは遊撃手を2人、三塁手を1人指名しており、来季は今季よりは余裕のある状況となる見込みです。

2015年楽天打線二軍    
※「○○+」はBABIP、三振/打席(K%)、四球/打席(BB%)の傑出度を示す
※「ISO+」は長打率傑出度と打率傑出度の差から算出したISOの傑出度を示す


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コメント

投打とも若い選手の出場機会が確保できているのはいいですね
ただプロスペクトの質・量ともに投手に大きく偏っています
これは獲得選手の傾向がそのまま反映されている可能性が高く、ドラフト方針の見直しは正しい判断だと思います

個人的に中川はブレイクするのではと期待していたのですが、チャンスを掴みきれませんでした
一塁・左翼は外国人による補填がしやすく、ライバルの打力も高いので
よほど飛び抜けた素質がなければ我慢強い起用がしづらいポジションでもあります
今年獲得した野手はセンターライン及び三塁手なので、三好・フェルナンドと共に鍛えて層を厚くし
則本が30歳、他の投手陣もピークに差し掛かるあたりで優勝を狙えるチーム編成を目指したいですね

Re: タイトルなし

カンザスさん、コメントありがとうございます!

中川は一軍でも長打力を示せたのは大きな収穫でしたが、この三振率の高さのままではレギュラーとして使うのは難しいですね。
今季は左翼に回った岡島が上手くはまらなかったので絶好のチャンスでしたが、一歩及ばなかった印象です。
今江の加入でウィーラーが左翼に回る来季は、正念場となるような気がします。

投手人材に関してはかなり貯金がある状況なので、これを活かして今後は野手を厚く揃えていきたいところですね。

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