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シーズン二桁本塁打に関する記録


はじめに
2016年8月24日の巨人広島戦20回戦において、阿部慎之助は10号本塁打を放ち、
ルーキーイヤーから16年連続となるシーズン二桁本塁打を記録しました。
「16回」「16年連続」「新人から16年連続」は、現役選手としては全て最多及び最長記録です。

二桁1_20160906
※「守備」はキャリア全体を通した最多先発出場守備位置を記載しました。

シーズン二桁本塁打は長打力を評価する上で一つの目安となる指標です。
以前はポジションに着目する形で通史的に調べましたが、捕手の二桁本塁打 遊撃手の二桁本塁打
今回はより包括的な視点で過去の選手と比較しつつ、阿部慎之助の記録について見ていきます。


シーズン二桁本塁打回数(2016年9月5日時点)
二桁2_20160906

シーズン二桁本塁打16回は過去に18人が達成済みで、阿部慎之助は歴代15位タイに入りました。
野村克也、王貞治、張本勲、清原和博の21回が歴代最多ですが、いずれも高卒入団で早期定着した選手であり、
阿部慎之助と同じ大卒入団に限定すれば山本浩二と金本知憲の18回が最多です。


シーズン二桁本塁打連続年数(2016年9月5日時点)
二桁3_20160907

16年連続シーズン二桁本塁打は過去に17人が達成済みで、阿部慎之助は歴代13位タイに入りました。
このクラスになると大怪我で試合に出られなかった門田博光のような特殊な事情の選手を除き、
キャリアの中盤で二桁本塁打が途切れる方が珍しいようで、回数の方と顔ぶれはあまり変わりません。


新人からのシーズン二桁本塁打連続年数(2016年9月5日時点)
二桁4_20160907

阿部慎之助は歴代6位タイに入りました。他に現役では村田修一も歴代9位タイに入っています。
日本人の現役選手では福留孝介、後藤武敏、長野久義も1年目にシーズン二桁本塁打を達成していますが、
福留と後藤は既に連続記録が途切れており、長野は昨季まで6年連続で達成していますが今季はまだ未達成です。

外国人を除けば山本浩二、長嶋茂雄、田淵幸一の3人は入団以降、二桁本塁打を下回ることなく引退しており、
現役の阿部慎之助と村田修一も将来的に新たにこの中に加わる可能性を残しています。


ポジション別 シーズン二桁本塁打回数(2016年9月5日時点)
二桁pos_20160829
※二桁本塁打を記録したシーズンを最多先発出場守備位置別にカウントしました。

捕手でのシーズン二桁本塁打14回は歴代2位タイに相当します。
並んでいるのは中日史上最高の捕手である木俣達彦。歴代最多はNPB史上最高の捕手である野村克也の21回。
田淵幸一は指名打者としての出場も多く、捕手としての達成は9回にとどまります。

三塁手では現役の村田修一が現在までに13回達成。こちらは歴代4位タイに相当します。
現在も安定してシーズン二桁本塁打を達成できる実力を保持しているため、
上積みの難しい年齢に差し掛かっていますが、将来的に長嶋茂雄の最多記録を上回る可能性があります。

遊撃手では現役の坂本勇人が現在までに8回達成。将来的に豊田泰光を上回る可能性は高いと考えられます。
このポジションだと打撃の衰えよりも守備の衰えによるコンバートが障害となりますが、
守備も優秀である坂本はこの点では有利かもしれません。強いて言えば持病の腰痛が不安材料でしょうか。


球団別 シーズン二桁本塁打回数(2016年9月5日時点)
二桁球団_20160829

巨人でのシーズン二桁本塁打16回は歴代3位に相当し、王貞治と長嶋茂雄に次ぐ回数です。
FA制度が浸透しメジャーへのパイプも太くなった現代においてフランチャイズプレイヤーは減少傾向にあり、
新設球団の楽天を除けば阿部の他に現役選手は広島で新井貴浩(9回)、西武で中村剛也(9回)がTOP10に入るだけとなっています。

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