記事一覧

当ブログについて

NPB2017

NPB2016

NPB2015

NPB2014

2017年12球団パークファクター


パークファクターとは

パークファクター(PF)は球場の特性を評価する指標です。
得点や本塁打といったイベントがその球場でどれだけ発生しやすいかを示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。



算出方法

算出式:(本拠地球場で発生した試合あたりイベント数)÷(他球場で発生した試合あたりイベント数)
試合数ベース(該当イベントが試合あたりどれだけ起こったか)で算出しました。
BABIPは該当球場と他球場のBABIPの比で算出しました。また、入手データの都合で分母に犠飛を含みません。

同一リーグ内での相対的な偏りを測る上で、地方球場と交流戦はノイズに成りうると考え、
同一リーグ内での各本拠地球場の結果だけを対象としてPFを算出しました。
右端の本拠試合数と全体試合数の()内は、地方球場と交流戦を含む試合数を示しています。

PFの算出方法では「中日が得点が取れないからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
該当球場を本拠地とするチームが残した「本拠地と他球場の成績比」がベースとなるため、
そのチームが該当イベントを記録しやすいかどうかは、PF値に対して反映されない算出方法になっています。



2017年各種PF ⇔ 2016年 / 2018年
セントラル本拠地とチーム 得点PF HRPF BABIPPF 単打PF 2BPF 3BPF 三振PF 四死PF 本拠試合数 全体試合数
明治神宮野球場 1.41 1.67 1.05 1.05 1.26 0.85 1.07 1.20 58(67) 111(143)
東京ドーム 1.06 1.33 1.00 0.91 1.10 1.02 1.11 1.02 54(63) 114(143)
横浜スタジアム De 1.04 1.29 1.02 1.01 1.12 0.91 1.01 0.97 62(71) 122(143)
マツダスタジアム 0.90 0.77 0.97 1.03 0.77 1.23 0.85 0.92 61(69) 118(143)
阪神甲子園球場 0.85 0.63 0.95 0.92 0.81 1.23 1.04 0.95 53(62) 114(143)
ナゴヤドーム 0.85 0.64 1.02 1.09 1.00 0.77 0.96 0.99 60(69) 117(143)

明治神宮野球場は得点PF1.41。21世紀のNPBでは2番目に高い数値となりました。
極端に打者有利・投手不利のヒッターズパークだったと言えるでしょう。
ここを本拠地としながらリーグ最少得点に沈んだことは、ヤクルトの得点力不足の深刻さを物語っています。

パシフィック本拠地とチーム 得点PF HRPF BABIPPF 単打PF 2BPF 3BPF 三振PF 四死PF 本拠試合数 全体試合数
京セラドーム大阪 1.12 0.82 1.08 1.07 1.24 1.40 1.07 1.20 48(57) 107(143)
メットライフドーム 西 1.08 1.40 0.99 1.04 1.01 1.23 0.90 0.88 58(67) 114(143)
Koboパーク宮城 1.08 1.03 0.99 1.00 0.91 0.83 0.98 1.01 58(66) 114(143)
札幌ドーム 0.96 0.91 0.97 0.98 1.02 0.67 0.91 0.98 50(59) 103(143)
ZOZOマリンスタジアム 0.90 0.65 1.09 1.09 1.10 1.57 1.12 0.96 62(71) 114(143)
福岡ヤフオクドーム 0.88 1.25 0.89 0.83 0.82 0.50 1.05 0.99 58(67) 118(143)

福岡ヤフオクドームは得点PF0.88。テラス設置後では初のリーグ最低値。
BABIP-PFが昨季から大幅に低下したことが原因だと考えます。
同球場は昨オフに人工芝を張り替えており、芝の変更によりゴロ安打が出にくくなった可能性あり。


2017年12球団パークファクター(二軍) 同年の二軍PF

コメント

No title

まだ6月終了時点とはいえ神宮のHRPF2.17って凄いですね
最終的に2を超えたら2005年の広島市民球場以来ですかね?

Re: No title

コメントありがとうございます!

> 最終的に2を超えたら2005年の広島市民球場以来ですかね?
仰る通りです。

・地方球場と交流戦を除外する
・主催試合の1/4以上を消化した球場を本拠地とする
この条件でHRPFが2を超えた本拠地球場は、2005年の広島市民球場と1978年の川崎球場だけです。

No title

HRPFや安打PFは単独の値として意味を持っているのでしょうか?何かの指標に、それぞれが単独で補正値として使用されることはあるのですか?

Re: No title

コメントありがとうございます!

パークファクターは「他球場と比べて何倍そのイベントが発生しやすいか」を示しています。
成績の補正を行う際にはこれをそのまま使うことはなく、更に本拠地での試合割合を考慮して補正値を算出します。

その辺りについてはBaseball Concreteさんのこちらの記事が詳しいかと思います。
http://baseballconcrete.web.fc2.com/alacarte/parkfactor.html

No title

ヤフオクドームが得点PF最低値というのは驚きですね。シーズンオフの各PFを見るのが楽しみです。
テラス導入初年度もそうでしたが、本塁打が出やすい=得点が入りやすいとは必ずしも言えないのが面白いです。

No title

HRは多いが安打や得点は少ないヤフオクドーム
HRは少ないが安打や得点は多い京セラドーム

中々不思議な数字ですね
セリーグは素直に二分割されてるのも面白い

No title

ヤフオクが得点PF最低というのは意外な結果ですね。
ホームランは出やすいが得点が入りやすいわけでない、というと東京ドームの印象が強いです。
メットライフは今年からマウンド改修されたとのことですが、今のところパークファクターには反映されていないようですね。

Re: No title

カンザスさん、コメントありがとうございます!

私も最初に計算結果が得られたときに驚きました。
得点の入りやすさは本塁打の出やすさだけで語られがちですが、そうでないことを示す好例であるようで興味深いですね。

Re: No title

コメントありがとうございます!

> HRは多いが安打や得点は少ないヤフオクドーム
> HRは少ないが安打や得点は多い京セラドーム
ここまで本塁打PFが得点PFと相関しないシーズンはかなり珍しいですね。
特に京セラドームの得点PFは、本塁打PFが1未満の本拠地では史上2番目に高い数値です。
(最も高いのは1979年の横浜スタジアムで、得点PFが1.31、本塁打PFが0.98でした。)

No title

HRPFが高くても得点PFが低ければ投手に有利なんでしょうか?

No title

更新お疲れ様です

>BABIP-PFが昨季から大幅に低下したことが原因だと考えられます。
>同球場は昨オフに人工芝を張り替えており、芝の変更によりゴロ安打が出にくくなった可能性あり。

打球が弱くなるといえば柳田のサヨナラゴロがインパクトありましたね
東京ドームでも2014年に芝生の張り替えがあって打球が弱くなったと言われていましたね
リアル野球版でも芝生の張り替えで打球が弱くなりすぎて面白味が減ったとよく聞きます
東京ドームのPFの推移が分かれば何か見えてきそうですね

Re: No title

しゃかもとさん、コメントありがとうございます!
返信が大変遅くなりまして申し訳ございません。

BABIP-PFの低さにより得点の入りにくい点も東京ドームと共通していますね。
メットライフはHRPFがやや高いですが、仰るように例年と変わらない傾向を概ね示しているように感じます。

Re: No title

篠原さん、コメントありがとうございます!

投手の有利不利は得点PFで語られることが多いですね。
私もそのような認識を持っていますが、これは解釈と表現の問題なので、
「この考え方が正しい」という性質のものではないということを初めに断っておきます。

私の考えで言えば、野球は得点の多いチームが勝つというルールなので、
守る側は「どれだけ多く失点を防げるか」という基準で評価されるべきと考えます。
投手が目指すべき最終的な目標は「ホームランを打たれないこと」ではなく「失点を防ぐこと」であるべきです。
三振を奪ったり四球を出さなかったり本塁打を打たれないことは、投手が失点を防ぐための一手段に過ぎません。
だからホームランを打たれやすい球場でも、得点が入りにくいのであれば投手有利な環境だと考えます。

ただし、それはそれとして、
失点にも投手由来のものと守備由来のものが存在するのがややこしいところですが。
得点が入りにくいからと言って投手由来の失点も少ないとは必ずしも限らないので。

Re: No title

コメントありがとうございます!

あれを見ると以前と比べて球足が遅くなった印象を受けますよね。
東京ドームのBABIP-PFに関して言えば、2014年の前後では特に変化は見られません。

No title

各種PFが出揃ったところで改めて眺めてみますと、以前のコメントでも指摘されていますがヤフオクと京セラが綺麗に対比されていて面白いです。
HRPFは高いが他は全て投手有利なヤフオク、HRPFは低いが他は三振PFを除き野手有利な京セラになっていますね。
統一球になり使用球で自軍有利にする戦術は使えなくなりましたが、グラウンドは球団が自由に設定できるのでチーム編成に影響があるかもしれません。
ただボールほどすぐに取り替えるわけにも行きませんので、裏目に出た時のリスクが大きすぎる気もします。

Re: No title

カンザスさん、コメントありがとうございます!

両球場の対比はホームランだけで球場の得点の入りやすさが決まらないことを示していますね。

> 統一球になり使用球で自軍有利にする戦術は使えなくなりましたが、グラウンドは球団が自由に設定できるのでチーム編成に影響があるかもしれません。
> ただボールほどすぐに取り替えるわけにも行きませんので、裏目に出た時のリスクが大きすぎる気もします。
これはその通りだと思いますね。戦術として手軽に行えるものではないと思います。
個人的にはホームランを重視する戦略を長期的に取っていきたいという、
ソフトバンクの意志が見えたような気がしています。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/09/17/kiji/20170916s00001173352000c.html
柳田悠岐もフライの割合を意識して増やした理由として、
人工芝が張り替えられてゴロがヒットになりにくくなったことを挙げているので、
現場の選手たちは本拠地の変化に気付いているような印象を受けますね。

更新お疲れ様です。

芝の変化といえば、ナゴヤドームが今オフに芝を張り替えるそうですね。芝自体は同型のようですが劣化に伴う交換ということで、少しはクッション性が増すのかなと思います。

ナゴヤドームの芝は硬く、ゴロやライナーを持ち味とする打者にとっては有利な環境という印象ですが、芝の張り替えによって逆風にさらされるかもしれませんね。

No title

ナゴヤドーム改修 人工芝張り替えLED設置など
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201710110000381.html

芝の張り替えと共にLED設置で一新するみたいですね
これが野手にとってプラスになるのかマイナスになるのか
LEDといえばハマスタの照明が目に入る光景が真っ先に出てきますが・・・

ドーム球場で全面LEDといえばヤフオクドームがあります。
初年度こそ松田等が目に入ると言って苦情を入れていましたが、3年目の現在ではLEDが起因となる守備のミスは見られなくなりました。
照明塔が必要になる野外球場と違い、ドーム球場は360度全方位から照射が可能なので、光を上手く拡散できるのではないでしょうか。

導入初期の段階ではLEDが原因のミスが出るかもしれませんが、上手く調整していけばヤフオクドームと同じような環境になると思います。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます!

次の人工芝は5代目で、3代目4代目と同型のようですね。

BABIP-PF
2007年 1.03
2008年 1.03
2009年 1.02
2010年 0.93
-- 人工芝張替え --
2011年 0.90
2012年 0.91
2013年 0.97
2014年 0.99

3代目から4代目に切り替わった際には、BABIP-PFが低くなっているように見えるので、
今回も同じ推移となる可能性が高いと考えます。(2010年の数値が少し気になりますが)
やはりクッション性の向上で打球速度が下がるのでしょうか。

ゴロヒッターの大島や京田は打率を下げるかもしれませんね。

Re: No title

コメントありがとうございます!

私もLED証明導入と言うと、ハマスタを思い出してしまいます。

外野手のフライ処理が最も強い影響を受けそうなので、
フライBABIP-PFが上がって多少打者有利になるのではと考えます。
ただ影響を受けるのはおそらく一部のフライだけなので、影響は限定的だと予想します。

Re: タイトルなし

サクさん、コメントありがとうございます!

仰る通りだと思います。
2016年に東京ドームにLED照明が導入された時も混乱はなかったようですし、
野外球場ほど影響は大きくないように感じますね。
LED照明の球場が増えたことによる、照度設定のノウハウ蓄積も影響しているかもしれません。

コメントの投稿

非公開コメント

コンテンツ

■2017年シーズンデータ
 PFを考慮したwOBAとRSAA
 セリーグ パリーグ 各種PF
 ファームwOBAとRSAA
 ウリーグ イリーグ 各種PF
 各球団の一軍打線
  De 西


■選手INDEX(球団/五十音/守備)
  De
  西 他消滅球団
 
 

■打線アーカイブ
  De
  西 他消滅球団
 歴代打線得点力評価[-2017]
 歴代打線守備力評価[-2017]

■RCWINに関する記録
 RCWIN歴代記録[-2016]
 通算 シーズン RCWIN
 通算 シーズン RCWIN(PF)
 通算 シーズン RCWIN(PF/POS)
 RCWINで見る強力打撃コンビ
 RCWINで見る強力打撃トリオ
 ポジション別
 

■RSWINに関する記録
 RSWIN歴代記録[-2016]
 通算 シーズン RSWIN
 通算 シーズン RSWIN(PF/DER)
 通算 シーズン RSWIN(リリーフ)
 RSWINで見る強力ダブルエース
 RSWINで見る強力勝利の方程式

■守備得点に関する記録
 

■PFに関する記録
 一軍PF
 2017 2016 2015 それ以前
 二軍PF
 2017 2016 2015 それ以前
 球場別各種PF
 マツダスタジアム
 横浜スタジアム
 ナゴヤドーム
 種類別各種PF
 セリーグ得点PF[1957-2016]
 パリーグ得点PF[1957-2016]

■傑出度に関する記録
 打撃歴代記録[-2016]
 通算 シーズン 打率傑出度
 通算 シーズン 出塁率傑出度
 通算 シーズン 長打率傑出度
 通算 シーズン OPS傑出度
 投球歴代記録[-2016]
 通算 シーズン 防御率傑出度
 通算 シーズン 奪三振率傑出度
 通算 シーズン 与四球率傑出度

■戦力分析とドラフト評価
 2015年戦力分析
  De 西
 2014年戦力分析
  De 西
 2013年戦力分析
  De 西
 2015年二軍評価
  De 西
 2015年ファーム得点PFと選手評価
 打順の組み方を眺める
 2016年 セリーグ パリーグ

■選手の個人評価
 ポジション別に最優秀打者を選ぶ
 2016年 セリーグ パリーグ
 2015年 セリーグ パリーグ
 2014年 セリーグ パリーグ
 2013年 セリーグ パリーグ
 2016年打者の通信簿
  De 西
 2015年打者の通信簿
  De 西
 2014年選手別守備得点と総合貢献
 総括
 簡易WARの答え合わせ2014
 球団史上最高の4人を選ぶ
    De 西
 

■2017年の特筆記事
 現役20代選手の通算安打(2017年版)
 「8番投手」は珍しいのか?
 2017年各種パークファクター
 2017広島打線は史上最強か?

■2016年の特筆記事
 2016年における2000本安打の展望
 2016年広島打線、得点力向上の要因は?
 2016年各種パークファクター
 パリーグ野手編成と野手運用の私的評価
 セリーグの犠打減少を考える
 糸井嘉男の成績低下リスクを考える


■2015年の特筆記事
 2000本安打の展望
 違反球の再来?2015年セリーグ
 こちらも違反球?2015年パリーグ
 秋山と柳田が挑む、もうひとつの日本記録
 秋山翔吾の安打記録更新の確率を考える
 「余剰安打」で見る、安打新記録の価値
 山田哲人は何位?二塁手シーズンHR記録
 二塁手史上最高の打撃?2015年山田哲人
 30HRと30盗塁の両立
 三浦大輔、23年連続安打
 谷繁元信、27年連続本塁打
 坂本勇人、7年連続二桁本塁打
 阪神タイガース、得失点差-59で貯金
 2015年はどのくらい打低だったのか?
 2015年各種パークファクター

■考察のようななにか
 □分析結果系
 徹底比較 ダルビッシュ有と田中将大
 平成の大投手 三浦大輔
 ポスト松井稼頭央時代の遊撃手総合力評価
 恐怖の8番打者
 稲葉篤紀、現役引退表明
 0本塁打のスラッガー
 シーズン二桁本塁打に関する記録
 20盗塁カルテットに関する記録
 ピタゴラス勝率を用いた采配評価の妥当性
 鈴木啓示の先発勝利に関する疑義
 セリーグの野手世代交代に関する考察
 □分析手法系
 RSAAに守備力補正をかける
 守備イニング推定手法の改良案
 DERチーム守備得点の改良案
 RRFの考え方
 外野刺殺指標試案
 外野補殺指標試案
 NPB版oWAR(試案)

■データ置き場
 [守備位置別安打記録]
 通算 シーズン
 [奪三振率]
 通算 シーズン
 [与四球率]
 通算 シーズン
 [K%]
 通算 シーズン
 [BB%]
 通算 シーズン
 [wSB+(盗塁得点)]
 通算 シーズン
 投手のシーズン本塁打記録
 セパ年度別 打低打高早見表
 年度別タイトル・表彰獲得者一覧


■当ブログのデータについて
 Kazmix World
 日本プロ野球記録
 スタメンデータベース
 プロ野球ヌルデータ置き場
 日本プロ野球私的統計研究会
 を参考にさせていただいています。

■お問い合わせ
 ご意見ご感想、間違いのご指摘など
 お問い合わせは コメント欄 及び
 ranzankeikoku.npbstats★gmail.com
 にお願い致します。(★を@に変換)

Twitter

検索フォーム

訪問者カウンター