コメント
No title
こんにちは。
マリンスタジアムは右打者不利ということを聞いたことがありますが、左右打席での得点、本塁打の出やすさの比較は可能なのでしょうか。
マリンスタジアムは右打者不利ということを聞いたことがありますが、左右打席での得点、本塁打の出やすさの比較は可能なのでしょうか。
Re: No title
バンさん、コメントありがとうございます!
>マリンスタジアムは右打者不利ということを聞いたことがありますが、左右打席での得点、本塁打の出やすさの比較は可能なのでしょうか。
ひとつの打席の中で完結するイベントであれば、対象を右(左)打者に絞ることで算出可能です。
本塁打はひとつの打席の中で完結するイベントなので、
全ての本塁打を右打者が記録したものと左打者が記録したものに仕分けることができます。
右打者の成績のホームビジター比、左打者の成績のホームビジター比から左右打者のPFをそれぞれ算出することができます。
得点はひとつの打席の中で完結しないイベントなので、
右打者が記録したものと左打者が記録したものに仕分けることができない得点が存在します。
例えば、左打者が出塁して右打者がそれを返した場合、得点は右打者と左打者のどちらに起因するか明確に決められません。
そのため、算出ができません。
(「本塁を踏む」という意味での得点については仕分けることが可能ですが、
得点PFが使用される目的は「打者が打撃・走塁によって生産する得点が球場によってどのくらいの影響を受けるか」を測るためなので、
右打者と左打者の本塁の踏みやすさがそれぞれ分かったところであまり意味がありません)
実は算出に必要なデータ自体は一部持っていまして、(2005年以降分)
そのうちしっかり算出しようと思っているのですが、なかなか手が回っていません...
http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=7&id=78
先行研究としては、現DELTAの岡田さんがデータスタジアムにいた時代に執筆された論考があります。
2005年-2011年のデータでは、マリンスタジアムは右打者の方が本塁打は打ちづらいようです。
>マリンスタジアムは右打者不利ということを聞いたことがありますが、左右打席での得点、本塁打の出やすさの比較は可能なのでしょうか。
ひとつの打席の中で完結するイベントであれば、対象を右(左)打者に絞ることで算出可能です。
本塁打はひとつの打席の中で完結するイベントなので、
全ての本塁打を右打者が記録したものと左打者が記録したものに仕分けることができます。
右打者の成績のホームビジター比、左打者の成績のホームビジター比から左右打者のPFをそれぞれ算出することができます。
得点はひとつの打席の中で完結しないイベントなので、
右打者が記録したものと左打者が記録したものに仕分けることができない得点が存在します。
例えば、左打者が出塁して右打者がそれを返した場合、得点は右打者と左打者のどちらに起因するか明確に決められません。
そのため、算出ができません。
(「本塁を踏む」という意味での得点については仕分けることが可能ですが、
得点PFが使用される目的は「打者が打撃・走塁によって生産する得点が球場によってどのくらいの影響を受けるか」を測るためなので、
右打者と左打者の本塁の踏みやすさがそれぞれ分かったところであまり意味がありません)
実は算出に必要なデータ自体は一部持っていまして、(2005年以降分)
そのうちしっかり算出しようと思っているのですが、なかなか手が回っていません...
http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=7&id=78
先行研究としては、現DELTAの岡田さんがデータスタジアムにいた時代に執筆された論考があります。
2005年-2011年のデータでは、マリンスタジアムは右打者の方が本塁打は打ちづらいようです。
No title
返信ありがとうございます。
素朴な疑問なのですが、球場のPFを見ていると、同じ球場で改修・ラッキーゾーン設置による環境の変動がなかったのにも関わらず、年によってばらつきがある事があるのはなぜでしょうか?
素朴な疑問なのですが、球場のPFを見ていると、同じ球場で改修・ラッキーゾーン設置による環境の変動がなかったのにも関わらず、年によってばらつきがある事があるのはなぜでしょうか?
Re: No title
バンさん、コメントありがとうございます!
改修・ラッキーゾーン設置がなくても、球場が成績に与える影響が変化しうるケースは存在します。
・人工芝の経年劣化
一部の人工芝本拠地では敷設直後にBABIP-PFが下がり、その後時間経過でBABIP-PFが上がる傾向が確認されています。
天然芝もその年のコンディションによって影響が変わる可能性はあるでしょう。
・気温/風などの気候変化
風はよく言及されますが、気温も成績に対して影響を与えます。(詳しくは下記の拙稿を参照いただければと思います)
2つのシーズンの気候(気温/風)が完全に一致することはほぼありませんから、これも環境を変える要素になります。
https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53621
・他球場の変化
パークファクターはリーグ内の相対的な環境を表す指標なので、
その球場自体に環境の変化がなくても、リーグ内の他球場に変化があれば数値は変動します。
それはそれとして、環境の変動がなくてもパークファクターはバラつきが生じるのも事実です。
なぜかというと、現状使われている算出式が「選手成績から球場の影響を逆算して推定する」手法だからです。
同じ環境であっても選手が記録する成績にはバラつきが生じるため、これが推定値にも反映されてしまいます。
巨人と阪神が甲子園で100試合対戦するケースを考えると分かりやすいかもしれません。
この100試合の対戦結果をA(50試合分)とB(残りの50試合分)に分割した時、
「Aの総得点」と「Bの総得点」はほぼ間違いなく一致しません。これが成績のバラつきです。
(DELTAの蛭川さんの検討によると、得点と本塁打はこの要素だけで標準偏差±0.1程度のバラつきが生じるとのことです)
http://baseballconcrete.web.fc2.com/alacarte/parkfactor.html
あと、純粋な興味としてお聞きしたいのですが、こちらの記事はあなたが書いたものですか?
https://note.com/goshima_eagles/n/n86fa5edab0ce
改修・ラッキーゾーン設置がなくても、球場が成績に与える影響が変化しうるケースは存在します。
・人工芝の経年劣化
一部の人工芝本拠地では敷設直後にBABIP-PFが下がり、その後時間経過でBABIP-PFが上がる傾向が確認されています。
天然芝もその年のコンディションによって影響が変わる可能性はあるでしょう。
・気温/風などの気候変化
風はよく言及されますが、気温も成績に対して影響を与えます。(詳しくは下記の拙稿を参照いただければと思います)
2つのシーズンの気候(気温/風)が完全に一致することはほぼありませんから、これも環境を変える要素になります。
https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53621
・他球場の変化
パークファクターはリーグ内の相対的な環境を表す指標なので、
その球場自体に環境の変化がなくても、リーグ内の他球場に変化があれば数値は変動します。
それはそれとして、環境の変動がなくてもパークファクターはバラつきが生じるのも事実です。
なぜかというと、現状使われている算出式が「選手成績から球場の影響を逆算して推定する」手法だからです。
同じ環境であっても選手が記録する成績にはバラつきが生じるため、これが推定値にも反映されてしまいます。
巨人と阪神が甲子園で100試合対戦するケースを考えると分かりやすいかもしれません。
この100試合の対戦結果をA(50試合分)とB(残りの50試合分)に分割した時、
「Aの総得点」と「Bの総得点」はほぼ間違いなく一致しません。これが成績のバラつきです。
(DELTAの蛭川さんの検討によると、得点と本塁打はこの要素だけで標準偏差±0.1程度のバラつきが生じるとのことです)
http://baseballconcrete.web.fc2.com/alacarte/parkfactor.html
あと、純粋な興味としてお聞きしたいのですが、こちらの記事はあなたが書いたものですか?
https://note.com/goshima_eagles/n/n86fa5edab0ce
No title
返信ありがとうございます!
いいえ、その記事は私が書いたものではないです。
いいえ、その記事は私が書いたものではないです。
Re: No title
バンさん、コメントありがとうございます!
ご返信ありがとうございます。分かりました。
上の記事ですが、コメントを書いた翌日に話題になっていたので、少しどきっとしてしまいました笑
ご返信ありがとうございます。分かりました。
上の記事ですが、コメントを書いた翌日に話題になっていたので、少しどきっとしてしまいました笑