2014年開幕前戦力分析：東京ヤクルトスワローズ

(2014/02/20)守備力算定において誤りが見つかったので修正しました。



2013年の成績
■打撃得点　-40点(6位)　[平均的な打力を持つ球団と比べ、どれだけ得点を獲得したか/RCAA+本拠地補正]
　　　　　　　　　　　　 (守備位置の項目は、2013年の同守備位置の平均的打力と比べてどれだけ得点を獲得したかを記載)
■守備得点　-52点(6位)　[平均的な守備力を持つ球団と比べ、守備でどれだけ失点を防いだか/DERに基づいて算出]
■投球得点　 +5点(3位)　[平均的な投手力を持つ球団と比べ、投球でどれだけ失点を防いだか/RSAA+本拠地補正+守備力補正]
■予想得失点差　　-87点(5位)
■実際の得失点差　-105点(6位)
■予想勝敗　　　　61勝79敗(5位)
■実際の勝敗　　　57勝83敗(6位)



　

　

　

　

※こちらの打撃得点も上と同様の定義になっています。
　[同ポジションの平均的打力を持つ選手が同じ打席だけ立つ場合と比べて、どれだけ所属チームの総得点を増やしたか]
　[各ポジションの平均的打力の決定に際しては2013年のデータを使用しました/本拠地の影響も考慮しています]

2013年オフの主な補強
■投手　
ナーブソン(34)　　MILより移籍　通算97登板63先発26勝18敗 ERA+87
カーペンター(29)　BOSより移籍　通算18登板0先発1勝0敗 ERA+81
真田裕貴(30)　　　台湾球界より復帰
杉浦稔大(22)　　　ドラフト1位 大学
秋吉亮(25)　　　　ドラフト3位 社会人
岩橋慶侍(23)　　　ドラフト4位 大学
児山祐斗(19)　　　ドラフト5位 高校

■捕手
藤井亮太(26)　　　ドラフト6位 社会人

■遊撃手
西浦直享(23)　　　ドラフト2位 大学

評
チーム防御率が4.26(5位)と奮わず、オフの補強は投手が中心となりました。
防御率が悪化した原因は投手陣ではなく
・本拠地が極端な打高球場であること
・野手の守備成績があまり良好でなかったこと
が大きな要因である可能性を昨季のデータが示唆しているため、
この補強はチームの真のウィークポイントから外れてしまっているかもしれません。

守備位置ごとの打撃を見ていくと、一塁・三塁・遊撃で大きなマイナスを計上していることが分かります。
一塁に大穴が出来る原因となった畠山選手の不振は不運(低BABIP)によるところが大きく、今季は改善する見込みが大きいです。
三塁は川端選手が宮本選手の抜けた穴を埋める見込み。故障による離脱が無ければプラスへの転換も期待できます。
遊撃は森岡選手と川島選手のどちらかが打力を向上させないと少し厳しいかも。