□2014年総合 球団 | 打撃 | 守備 | 投球 | 合計 | 貯金 | 勝敗成績 | 勝率 |
巨人 | -1 | 23 | 39 | 61 | 21 | 82勝61敗1分 | 0.573 |
阪神 | 8 | -24 | -9 | -25 | 7 | 75勝68敗1分 | 0.524 |
広島 | 61 | 1 | 2 | 64 | 6 | 74勝68敗2分 | 0.521 |
中日 | -7 | 47 | -55 | -15 | -6 | 67勝73敗4分 | 0.479 |
DeNA | -75 | -19 | 54 | -41 | -8 | 67勝75敗2分 | 0.472 |
ヤクルト | 16 | -28 | -30 | -42 | -21 | 60勝81敗3分 | 0.426 |
それぞれの数値は、各部門で「リーグ平均に対し何点分の利得を作れたか」を示します。
打撃については球場補正を加えたRCAAを記載、投球については球場補正守備補正を加えたRSAAを記載、
守備についてはDERから求められる守備得点を記載しました。
主力打者の打撃不調により、得点力の低下に悩まされた1年だったと言えます。
一方で総合的なディフェンス力(守備+投球)ではリーグ1位の貢献量を叩き出しており、優勝の大きな要因となりました。
□2014年攻撃評価
各ポジションの先発出場数上位3人について、球場の得点PFを考慮した上で
「
同ポジションの平均的な選手と比べて何点分チームの得点を増やしたか」をまとめたものです。
今季は捕手で
阿部慎之助、遊撃で
坂本勇人が莫大な利得を作り出しました。
二塁は
片岡治大、
井端弘和を補強して臨んだものの、他球団の二塁手打力の大幅な向上もあり大穴が空く形に。
昨年と比較すると捕手二塁三塁で70点前後下がっており、得点力の低下についてはこの3ポジションの影響が大きいと言えます。
□2014年投球評価
チームの守備力、本拠地の得点PFを考慮した上で
先発投手について「
平均的な先発投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」
救援投手について「
平均的な救援投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」をまとめたものです。
先発投手は
杉内俊哉、
菅野智之、
内海哲也、
小山雄輝が大きめの「+」を記録。
他で大きなマイナスを作らなかったため、先発全体で見ても大きな利得を生み出しました。
救援投手はいわゆる「スコット鉄太朗」の3人が本調子でなく、救援全体でも「-」となりました。
□総評二塁は片岡の守備能力を加味しても、現状では厳しい状況と言えます。
またロペスが退団濃厚となり、来季は一塁が空くことになります。ここは補強による補填か、
膝の状態が悪く捕手出場が難しくなってきている阿部と、守備に不安を抱えるアンダーソンの一塁出場増が予想されます。
仮にアンダーソンが一塁に本格的にコンバートされた場合、外野手層がかなり薄くなってしまうかもしれません。
投手陣に関しては若手-中堅の年齢層の選手が多く、盤石と言えそうです。
(10/28追記) スポーツ報知によると、来期は阿部の一塁コンバートが濃厚とのことです。
【巨人】阿部、一塁手に完全転向!不動の4番へ28日本格始動(スポーツ報知)
第2次原政権の9年間、全年度でレギュラーの地位を維持し続けた野手は阿部だけです。(
こちらを参照)
「一塁手平均と比較しても遜色ない打力を持っている捕手が試合に出ている」という状況は、
「捕手が打席に入る際に一塁手が代わりに打席に入る」というアドバンテージを持っているのと同じですから、
他球団に対して巨人が得られる攻撃力の利得は莫大なものだったと言えます。
(具体的には阿部は平均的な捕手と比べてチーム総得点を9年間で計350点程度増やしているようです。
勝利数に換算すると年間4勝程度となるため、原巨人は阿部の打撃だけで年平均8つの貯金を作っていた計算になります)
阿部の一塁転向はそのアドバンテージが来季から無くなることを意味しており、
原巨人にとって来季は非常に苦しいペナントレースとなる可能性があります。
小林がどれだけ阿部の打撃を代替できるか、
また守備負担の減った阿部の打棒がどれだけ復活するかが来季の巨人のキーポイントだと思われます。
□ドラフト
内野手1人と投手3人の計4人で、12球団で最小の指名数となりました。
岡本和真は「村田の次の三塁手候補」としての獲得と思われます。
二遊間と外野手については指名がありませんでした。現有戦力で上手く回していく予定なのかもしれません。
大田泰示、橋本到への期待の裏返しにも見えました。
2014年戦力分析
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