2014年戦力分析とドラフト 阪神タイガース編
- 2014/10/27
- 01:14
□2014年総合
それぞれの数値は、各部門で「リーグ平均に対し何点分の利得を作れたか」を示します。
打撃については球場補正を加えたRCAAを記載、投球については球場補正守備補正を加えたRSAAを記載、
守備についてはDERから求められる守備得点を記載しました。
DER算定での守備得点が昨季と比べると60点程度悪化しているのが気になるところです。
今季の阪神は内野の陣容が大きく変わったことに加え、([一]新井貴浩→ゴメス [二]西岡剛→上本博紀 [三]新井良太→今成亮太)
守備の名手鳥谷敬の守備指標が例年と比べあまり奮っていないことも原因の一つでしょう。
打と投のバランスも昨季から逆転しており、阪神のチームカラーは1年で大きく変容したと言えそうです。
□2014年攻撃評価

各ポジションの先発出場数上位3人について、球場の得点PFを考慮した上で
「同ポジションの平均的な選手と比べて何点分チームの得点を増やしたか」をまとめたものです。
鳥谷敬,ゴメス,マートンの345番が同ポジションの選手に対してそれぞれ10点以上を利得を産出。
特に鳥谷は平均的な遊撃手に対して30点もの利得を積み上げました。これは山田,丸に次いでセリーグ3位の数値です。
中堅の大和が昨季と比較して大きく数字を落としましたが、右翼の福留孝介の復調と
伊藤隼太,緒方凌介ら若手の台頭もあり、外野全体では昨季とほぼ変わらない数値となりました。
捕手は梅野隆太郎がルーキーながら阪神捕手陣の中では最も良い打撃成績を記録。
□2014年投球評価

チームの守備力、本拠地の得点PFを考慮した上で
先発投手について「平均的な先発投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」
救援投手について「平均的な救援投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」をまとめたものです。
先発総投球回の90%弱をメッセンジャー,能見篤史,藤浪晋太郎,岩田稔,岩崎優の5人だけで消化しており、
今季の阪神先発ローテーションはかなり強固だったと言えそうですね。
この内、岩田を除く4人が防御率より良好なFIPを記録しており、守備成績を加味しても
今年の阪神先発陣は内容に対して投球結果が不運だった印象があります。
救援投手は昨季活躍した安藤優也,加藤康介,福原忍が軒並み数字を大きく落とす中、
新外国人の呉昇桓が大車輪の活躍を見せたものの、救援全体ではやや大きめの「-」を記録する結果に。
□総評
打撃だけに着目すると捕手,三塁,中堅が穴になっています。
三塁の今成と中堅の大和は共に守備指標では優秀な数値を記録しているようで、
総合的な評価において打撃のマイナスは無視できるレベルかもしれません。
捕手に関しては守備は未知数ですが、長打力の片鱗を見せている梅野に期待がかかります。
守備指標で大きめの「-」を記録しているという一塁のゴメスはやや気になるところ。
打撃を見てもBABIPとクラッチ力という再現性の低い分野での貢献が主となっているため、
打撃貢献量の現状維持にはバッティング内容自体の向上が必要と考えられます。
先発投手陣は前述の理由により、今季と同じ内容の投球ができれば投球結果の向上が見込めそうです。
救援投手陣はちょうど世代交代の過渡期に差し掛かっている印象です。金田,松田ら若手の台頭が待たれますね。
□ドラフト

投手3人,外野手1人,内野手1人の計5人の指名となりました。
今季は若手の台頭があったものの依然として外野手層が薄く、福留の年齢を考えても即戦力選手の指名は必要だと言えます。
2014年戦力分析 読売ジャイアンツ編
2014年戦力分析 阪神タイガース編
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2014年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2014年戦力分析 横浜DeNAベイスターズ編
2014年戦力分析 東京ヤクルトスワローズ編
2014年戦力分析 福岡ソフトバンクホークス編
2014年戦力分析 オリックス・バファローズ編
2014年戦力分析 北海道日本ハムファイターズ編
2014年戦力分析 千葉ロッテマリーンズ編
2014年戦力分析 埼玉西武ライオンズ編
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
2014年戦力分析 阪神タイガース編
2015年戦力分析 阪神タイガース編
2017年戦力分析 阪神タイガース編
球団 | 打撃 | 守備 | 投球 | 合計 | 貯金 | 勝敗成績 | 勝率 |
巨人 | -1 | 23 | 39 | 61 | 21 | 82勝61敗1分 | 0.573 |
阪神 | 8 | -24 | -9 | -25 | 7 | 75勝68敗1分 | 0.524 |
広島 | 61 | 1 | 2 | 64 | 6 | 74勝68敗2分 | 0.521 |
中日 | -7 | 47 | -55 | -15 | -6 | 67勝73敗4分 | 0.479 |
DeNA | -75 | -19 | 54 | -41 | -8 | 67勝75敗2分 | 0.472 |
ヤクルト | 16 | -28 | -30 | -42 | -21 | 60勝81敗3分 | 0.426 |
それぞれの数値は、各部門で「リーグ平均に対し何点分の利得を作れたか」を示します。
打撃については球場補正を加えたRCAAを記載、投球については球場補正守備補正を加えたRSAAを記載、
守備についてはDERから求められる守備得点を記載しました。
DER算定での守備得点が昨季と比べると60点程度悪化しているのが気になるところです。
今季の阪神は内野の陣容が大きく変わったことに加え、([一]新井貴浩→ゴメス [二]西岡剛→上本博紀 [三]新井良太→今成亮太)
守備の名手鳥谷敬の守備指標が例年と比べあまり奮っていないことも原因の一つでしょう。
打と投のバランスも昨季から逆転しており、阪神のチームカラーは1年で大きく変容したと言えそうです。
□2014年攻撃評価

各ポジションの先発出場数上位3人について、球場の得点PFを考慮した上で
「同ポジションの平均的な選手と比べて何点分チームの得点を増やしたか」をまとめたものです。
鳥谷敬,ゴメス,マートンの345番が同ポジションの選手に対してそれぞれ10点以上を利得を産出。
特に鳥谷は平均的な遊撃手に対して30点もの利得を積み上げました。これは山田,丸に次いでセリーグ3位の数値です。
中堅の大和が昨季と比較して大きく数字を落としましたが、右翼の福留孝介の復調と
伊藤隼太,緒方凌介ら若手の台頭もあり、外野全体では昨季とほぼ変わらない数値となりました。
捕手は梅野隆太郎がルーキーながら阪神捕手陣の中では最も良い打撃成績を記録。
□2014年投球評価

チームの守備力、本拠地の得点PFを考慮した上で
先発投手について「平均的な先発投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」
救援投手について「平均的な救援投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」をまとめたものです。
先発総投球回の90%弱をメッセンジャー,能見篤史,藤浪晋太郎,岩田稔,岩崎優の5人だけで消化しており、
今季の阪神先発ローテーションはかなり強固だったと言えそうですね。
この内、岩田を除く4人が防御率より良好なFIPを記録しており、守備成績を加味しても
今年の阪神先発陣は内容に対して投球結果が不運だった印象があります。
救援投手は昨季活躍した安藤優也,加藤康介,福原忍が軒並み数字を大きく落とす中、
新外国人の呉昇桓が大車輪の活躍を見せたものの、救援全体ではやや大きめの「-」を記録する結果に。
□総評
打撃だけに着目すると捕手,三塁,中堅が穴になっています。
三塁の今成と中堅の大和は共に守備指標では優秀な数値を記録しているようで、
総合的な評価において打撃のマイナスは無視できるレベルかもしれません。
捕手に関しては守備は未知数ですが、長打力の片鱗を見せている梅野に期待がかかります。
守備指標で大きめの「-」を記録しているという一塁のゴメスはやや気になるところ。
打撃を見てもBABIPとクラッチ力という再現性の低い分野での貢献が主となっているため、
打撃貢献量の現状維持にはバッティング内容自体の向上が必要と考えられます。
先発投手陣は前述の理由により、今季と同じ内容の投球ができれば投球結果の向上が見込めそうです。
救援投手陣はちょうど世代交代の過渡期に差し掛かっている印象です。金田,松田ら若手の台頭が待たれますね。
□ドラフト

投手3人,外野手1人,内野手1人の計5人の指名となりました。
今季は若手の台頭があったものの依然として外野手層が薄く、福留の年齢を考えても即戦力選手の指名は必要だと言えます。
2014年戦力分析
2014年戦力分析 読売ジャイアンツ編
2014年戦力分析 阪神タイガース編
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2014年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2014年戦力分析 横浜DeNAベイスターズ編
2014年戦力分析 東京ヤクルトスワローズ編
2014年戦力分析 福岡ソフトバンクホークス編
2014年戦力分析 オリックス・バファローズ編
2014年戦力分析 北海道日本ハムファイターズ編
2014年戦力分析 千葉ロッテマリーンズ編
2014年戦力分析 埼玉西武ライオンズ編
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
阪神タイガース戦力分析
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2015年戦力分析 阪神タイガース編
2017年戦力分析 阪神タイガース編