2014年戦力分析とドラフト 広島東洋カープ編
- 2014/10/29
- 07:41
□2014年総合
それぞれの数値は、各部門で「リーグ平均に対し何点分の利得を作れたか」を示します。
打撃については球場補正を加えたRCAAを記載、投球については球場補正守備補正を加えたRSAAを記載、
守備についてはDERから求められる守備得点を記載しました。
今季の広島はセリーグで唯一、投攻守の三部門すべてで「+」を記録。特に昨季と比較すると打撃が大幅に伸びました。
三部門の利得の単純な合計では優勝した巨人を上回っており、チームの実力はリーグ最高峰だったと言えます。
□2014年攻撃評価

各ポジションの先発出場数上位3人について、球場の得点PFを考慮した上で
「同ポジションの平均的な選手と比べて何点分チームの得点を増やしたか」をまとめたものです。
全ポジションの打力がほぼ平均以上という、バランスの良く穴の無い構成となりました。
特に二塁の菊池涼介,中堅の丸佳浩が年間通して同一ポジションを守り、打撃面でチームに大きく貢献しました。
會澤翼は30%程度の出場に留まりましたが、捕手としては阿部慎之助に迫るリーグ2位の打撃貢献を記録。
残りのポジションは固定できているとは言い難いものの、田中広輔,松山竜平,小窪哲也,天谷宗一郎ら
準レギュラー格選手の打撃が非常に好調で、チームの攻撃力の高さを下支えしたと考えられます。
□2014年投球評価

チームの守備力、本拠地の得点PFを考慮した上で
先発投手について「平均的な先発投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」
救援投手について「平均的な救援投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」をまとめたものです。
先発投手陣は前田健太が今年もリーグ1位の投球利得を積み上げました。
しかし前田の他に「+」を記録した先発投手はヒースだけで、やや物足りない陣容だったと言えます。
救援投手陣は軒並み好調で、30投球回以上を記録した全員が「+」を記録。
特に一岡竜司は故障により6月中旬以降は長く戦列を離れましたが、わずか31投球回でチームトップの貢献を上げました。
□総評
総得点がwOBAやRCの予想値ほど伸びず、得失点差に対して勝敗成績も伸びず、
優勝できる実力を持ちながら惜しくも3位となりました。二重の不運に泣かされたと言えます。
攻撃面については、BABIPなどを見る限り今季はやや出来過ぎの気があり、
来季は今季ほどの得点力は維持できない可能性が高いと言えます。
しかし広島の野手陣は平均年齢が低くまだまだ伸び代が期待できるため、
層の厚さはリーグ屈指であることは間違いありません。
優秀な野手陣を抱える一方で投手陣は平均程度であり、補強による上積みを狙うならこちらを優先すべきだと思います。
広島のフロントは既に2人の外国人左腕の獲得を発表しています。
広島 新助っ人150キロ左腕マイク・ザガースキー獲得発表(スポニチ)
鯉150キロ左腕ジョンソン獲得へ(デイリースポーツ)
記事を見る限りジョンソンは先発、ザガースキーはリリーフでの起用となりそうですね。
□ドラフト

投手4人,捕手1人,内野手1人,外野手1人の計7人の指名でした。
外野に関しては来期は左翼がロサリオ,中堅が丸に固定されると思われるため、
野間峻祥が定着を狙うのは右翼ということになるのでしょうか。堂林の起用法がどうなるのか興味深いです。
2014年戦力分析 読売ジャイアンツ編
2014年戦力分析 阪神タイガース編
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2014年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2014年戦力分析 横浜DeNAベイスターズ編
2014年戦力分析 東京ヤクルトスワローズ編
2014年戦力分析 福岡ソフトバンクホークス編
2014年戦力分析 オリックス・バファローズ編
2014年戦力分析 北海道日本ハムファイターズ編
2014年戦力分析 千葉ロッテマリーンズ編
2014年戦力分析 埼玉西武ライオンズ編
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2015年戦力分析 広島東洋カープ編
2017年戦力分析 広島東洋カープ編
2020年に向けた戦力分析 広島東洋カープ編
球団 | 打撃 | 守備 | 投球 | 合計 | 貯金 | 勝敗成績 | 勝率 |
巨人 | -1 | 23 | 39 | 61 | 21 | 82勝61敗1分 | 0.573 |
阪神 | 8 | -24 | -9 | -25 | 7 | 75勝68敗1分 | 0.524 |
広島 | 61 | 1 | 2 | 64 | 6 | 74勝68敗2分 | 0.521 |
中日 | -7 | 47 | -55 | -15 | -6 | 67勝73敗4分 | 0.479 |
DeNA | -75 | -19 | 54 | -41 | -8 | 67勝75敗2分 | 0.472 |
ヤクルト | 16 | -28 | -30 | -42 | -21 | 60勝81敗3分 | 0.426 |
それぞれの数値は、各部門で「リーグ平均に対し何点分の利得を作れたか」を示します。
打撃については球場補正を加えたRCAAを記載、投球については球場補正守備補正を加えたRSAAを記載、
守備についてはDERから求められる守備得点を記載しました。
今季の広島はセリーグで唯一、投攻守の三部門すべてで「+」を記録。特に昨季と比較すると打撃が大幅に伸びました。
三部門の利得の単純な合計では優勝した巨人を上回っており、チームの実力はリーグ最高峰だったと言えます。
□2014年攻撃評価

各ポジションの先発出場数上位3人について、球場の得点PFを考慮した上で
「同ポジションの平均的な選手と比べて何点分チームの得点を増やしたか」をまとめたものです。
全ポジションの打力がほぼ平均以上という、バランスの良く穴の無い構成となりました。
特に二塁の菊池涼介,中堅の丸佳浩が年間通して同一ポジションを守り、打撃面でチームに大きく貢献しました。
會澤翼は30%程度の出場に留まりましたが、捕手としては阿部慎之助に迫るリーグ2位の打撃貢献を記録。
残りのポジションは固定できているとは言い難いものの、田中広輔,松山竜平,小窪哲也,天谷宗一郎ら
準レギュラー格選手の打撃が非常に好調で、チームの攻撃力の高さを下支えしたと考えられます。
□2014年投球評価

チームの守備力、本拠地の得点PFを考慮した上で
先発投手について「平均的な先発投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」
救援投手について「平均的な救援投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」をまとめたものです。
先発投手陣は前田健太が今年もリーグ1位の投球利得を積み上げました。
しかし前田の他に「+」を記録した先発投手はヒースだけで、やや物足りない陣容だったと言えます。
救援投手陣は軒並み好調で、30投球回以上を記録した全員が「+」を記録。
特に一岡竜司は故障により6月中旬以降は長く戦列を離れましたが、わずか31投球回でチームトップの貢献を上げました。
□総評
総得点がwOBAやRCの予想値ほど伸びず、得失点差に対して勝敗成績も伸びず、
優勝できる実力を持ちながら惜しくも3位となりました。二重の不運に泣かされたと言えます。
攻撃面については、BABIPなどを見る限り今季はやや出来過ぎの気があり、
来季は今季ほどの得点力は維持できない可能性が高いと言えます。
しかし広島の野手陣は平均年齢が低くまだまだ伸び代が期待できるため、
層の厚さはリーグ屈指であることは間違いありません。
優秀な野手陣を抱える一方で投手陣は平均程度であり、補強による上積みを狙うならこちらを優先すべきだと思います。
広島のフロントは既に2人の外国人左腕の獲得を発表しています。
広島 新助っ人150キロ左腕マイク・ザガースキー獲得発表(スポニチ)
鯉150キロ左腕ジョンソン獲得へ(デイリースポーツ)
記事を見る限りジョンソンは先発、ザガースキーはリリーフでの起用となりそうですね。
□ドラフト

投手4人,捕手1人,内野手1人,外野手1人の計7人の指名でした。
外野に関しては来期は左翼がロサリオ,中堅が丸に固定されると思われるため、
野間峻祥が定着を狙うのは右翼ということになるのでしょうか。堂林の起用法がどうなるのか興味深いです。
2014年戦力分析
2014年戦力分析 読売ジャイアンツ編
2014年戦力分析 阪神タイガース編
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2014年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2014年戦力分析 横浜DeNAベイスターズ編
2014年戦力分析 東京ヤクルトスワローズ編
2014年戦力分析 福岡ソフトバンクホークス編
2014年戦力分析 オリックス・バファローズ編
2014年戦力分析 北海道日本ハムファイターズ編
2014年戦力分析 千葉ロッテマリーンズ編
2014年戦力分析 埼玉西武ライオンズ編
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
広島東洋カープ戦力分析
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2015年戦力分析 広島東洋カープ編
2017年戦力分析 広島東洋カープ編
2020年に向けた戦力分析 広島東洋カープ編