2014年戦力分析とドラフト 中日ドラゴンズ編
- 2014/10/30
- 10:12
□2014年総合
それぞれの数値は、各部門で「リーグ平均に対し何点分の利得を作れたか」を示します。
打撃については球場補正を加えたRCAAを記載、投球については球場補正守備補正を加えたRSAAを記載、
守備についてはDERから求められる守備得点を記載しました。
高木監督の「攻撃重視」から、谷繁監督の「守備重視」にチーム方針が切り替わった証左として、
昨季と比較すると今季は攻撃力はやや低下しましたが、守備力は大幅に回復してリーグ1位の数値となりました。
これはおそらく内野の陣容が大きく変わったことが影響していると思われます。
([一]クラーク→森野将彦 [二]森野将彦→荒木雅博 [遊]井端弘和→エルナンデス,堂上直倫)
□2014年攻撃評価

各ポジションの先発出場数上位3人について、球場の得点PFを考慮した上で
「同ポジションの平均的な選手と比べて何点分チームの得点を増やしたか」をまとめたものです。
三塁のルナ,中堅の大島洋平が打撃でチームに大きく貢献しました。
捕手と二塁については、レギュラーである谷繁元信と荒木雅博の打力は悪くないものの、
彼らと控え選手の打力差が大きいため、欠場時のマイナス幅が大きく、ポジション全体では大きめの「-」を記録しました。
遊撃についてもエルナンデスと堂上直倫に同様のことが言えます。
□2014年投球評価

チームの守備力、本拠地の得点PFを考慮した上で
先発投手について「平均的な先発投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」
救援投手について「平均的な救援投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」をまとめたものです。
先発投手陣を見ると、山井大介と大野雄大が規定投球回に到達し、はっきりと「+」の貢献を記録。
雄太も質,量は2人に劣るものの、年間通して見ればローテーションの3番手として上々の活躍でした。
しかし4番手以降はリプレイスメント(控え)レベル以上の投球をできる先発投手がほとんど存在せず、
先発全体で見た負の貢献は無視できない大きさとなっています。これが今季の中日にとって最大のアキレス腱となりました。
救援投手陣は福谷浩司,又吉克樹がセ救援投手3位,4位の貢献量を記録。
祖父江大輔,岡田俊哉も台頭し、世代交代が着々と進んでいるように感じます。
□総評
打撃を見ると捕手,二塁,遊撃が穴となっています。中でも遊撃は構成するメンバーが若く、
また堂上直が優秀な守備成績を記録しているため、対策の緊急性は低いと言えます。
一方で、捕手と二塁についてはレギュラーである谷繁と荒木の年齢を考えても、
補強か世代交代のどちらかに力を入れる必要があるように感じます。
左翼も和田がまだまだ元気ですが、年齢的に後任を考えておく必要があるでしょう。
投球面では、兎にも角にも先発投手の不足がネックとなった1年でした。
致命的な穴(二塁,遊撃,先発)が存在する一方で、選手個人個人を見ると力のある選手も揃っており、
総体的に見れば長所と短所が非常にはっきりとしている構成でした。
つまり、短所の改善に成功すれば勝敗成績が劇的に向上する可能性を秘めていると言えます。
フロントの手腕が問われる状況とも言えるでしょう。今後の動きに期待したいですね。
□ドラフト

投手4人,捕手1人,内野手2人,外野手2人で計9人、今季ドラフトでは12球団最多の指名数となりました。
1位候補の即戦力投手を2人取れたこと、野手についても弱点のポジションを一通り抑えていることから、
上々のドラフトだったのではないかと思います。
野村,浜田のどちらかが先発ローテーションに定着できれば、中日は大きく躍進できるのではないでしょうか。
2014年戦力分析 読売ジャイアンツ編
2014年戦力分析 阪神タイガース編
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2014年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2014年戦力分析 横浜DeNAベイスターズ編
2014年戦力分析 東京ヤクルトスワローズ編
2014年戦力分析 福岡ソフトバンクホークス編
2014年戦力分析 オリックス・バファローズ編
2014年戦力分析 北海道日本ハムファイターズ編
2014年戦力分析 千葉ロッテマリーンズ編
2014年戦力分析 埼玉西武ライオンズ編
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
2014年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2015年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2017年戦力分析 中日ドラゴンズ編
球団 | 打撃 | 守備 | 投球 | 合計 | 貯金 | 勝敗成績 | 勝率 |
巨人 | -1 | 23 | 39 | 61 | 21 | 82勝61敗1分 | 0.573 |
阪神 | 8 | -24 | -9 | -25 | 7 | 75勝68敗1分 | 0.524 |
広島 | 61 | 1 | 2 | 64 | 6 | 74勝68敗2分 | 0.521 |
中日 | -7 | 47 | -55 | -15 | -6 | 67勝73敗4分 | 0.479 |
DeNA | -75 | -19 | 54 | -41 | -8 | 67勝75敗2分 | 0.472 |
ヤクルト | 16 | -28 | -30 | -42 | -21 | 60勝81敗3分 | 0.426 |
それぞれの数値は、各部門で「リーグ平均に対し何点分の利得を作れたか」を示します。
打撃については球場補正を加えたRCAAを記載、投球については球場補正守備補正を加えたRSAAを記載、
守備についてはDERから求められる守備得点を記載しました。
高木監督の「攻撃重視」から、谷繁監督の「守備重視」にチーム方針が切り替わった証左として、
昨季と比較すると今季は攻撃力はやや低下しましたが、守備力は大幅に回復してリーグ1位の数値となりました。
これはおそらく内野の陣容が大きく変わったことが影響していると思われます。
([一]クラーク→森野将彦 [二]森野将彦→荒木雅博 [遊]井端弘和→エルナンデス,堂上直倫)
□2014年攻撃評価

各ポジションの先発出場数上位3人について、球場の得点PFを考慮した上で
「同ポジションの平均的な選手と比べて何点分チームの得点を増やしたか」をまとめたものです。
三塁のルナ,中堅の大島洋平が打撃でチームに大きく貢献しました。
捕手と二塁については、レギュラーである谷繁元信と荒木雅博の打力は悪くないものの、
彼らと控え選手の打力差が大きいため、欠場時のマイナス幅が大きく、ポジション全体では大きめの「-」を記録しました。
遊撃についてもエルナンデスと堂上直倫に同様のことが言えます。
□2014年投球評価

チームの守備力、本拠地の得点PFを考慮した上で
先発投手について「平均的な先発投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」
救援投手について「平均的な救援投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」をまとめたものです。
先発投手陣を見ると、山井大介と大野雄大が規定投球回に到達し、はっきりと「+」の貢献を記録。
雄太も質,量は2人に劣るものの、年間通して見ればローテーションの3番手として上々の活躍でした。
しかし4番手以降はリプレイスメント(控え)レベル以上の投球をできる先発投手がほとんど存在せず、
先発全体で見た負の貢献は無視できない大きさとなっています。これが今季の中日にとって最大のアキレス腱となりました。
救援投手陣は福谷浩司,又吉克樹がセ救援投手3位,4位の貢献量を記録。
祖父江大輔,岡田俊哉も台頭し、世代交代が着々と進んでいるように感じます。
□総評
打撃を見ると捕手,二塁,遊撃が穴となっています。中でも遊撃は構成するメンバーが若く、
また堂上直が優秀な守備成績を記録しているため、対策の緊急性は低いと言えます。
一方で、捕手と二塁についてはレギュラーである谷繁と荒木の年齢を考えても、
補強か世代交代のどちらかに力を入れる必要があるように感じます。
左翼も和田がまだまだ元気ですが、年齢的に後任を考えておく必要があるでしょう。
投球面では、兎にも角にも先発投手の不足がネックとなった1年でした。
致命的な穴(二塁,遊撃,先発)が存在する一方で、選手個人個人を見ると力のある選手も揃っており、
総体的に見れば長所と短所が非常にはっきりとしている構成でした。
つまり、短所の改善に成功すれば勝敗成績が劇的に向上する可能性を秘めていると言えます。
フロントの手腕が問われる状況とも言えるでしょう。今後の動きに期待したいですね。
□ドラフト

投手4人,捕手1人,内野手2人,外野手2人で計9人、今季ドラフトでは12球団最多の指名数となりました。
1位候補の即戦力投手を2人取れたこと、野手についても弱点のポジションを一通り抑えていることから、
上々のドラフトだったのではないかと思います。
野村,浜田のどちらかが先発ローテーションに定着できれば、中日は大きく躍進できるのではないでしょうか。
2014年戦力分析
2014年戦力分析 読売ジャイアンツ編
2014年戦力分析 阪神タイガース編
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2014年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2014年戦力分析 横浜DeNAベイスターズ編
2014年戦力分析 東京ヤクルトスワローズ編
2014年戦力分析 福岡ソフトバンクホークス編
2014年戦力分析 オリックス・バファローズ編
2014年戦力分析 北海道日本ハムファイターズ編
2014年戦力分析 千葉ロッテマリーンズ編
2014年戦力分析 埼玉西武ライオンズ編
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
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2017年戦力分析 中日ドラゴンズ編