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2014年戦力分析とドラフト 東北楽天ゴールデンイーグルス編

□2014年総合
球団 打撃 守備 投球 合計 貯金 勝敗成績 勝率
ソフトバンク 76 38 1 115 18 78勝60敗6分 0.565
オリックス 22 25 69 117 18 80勝62敗2分 0.563
日本ハム 0 3 -11 -8 5 73勝68敗3分 0.518
ロッテ -26 -22 -55 -104 -10 66勝76敗2分 0.465
西武 -21 -7 0 -27 -14 63勝77敗4分 0.450
楽天 -51 -38 -5 -93 -16 64勝80敗0分 0.444

それぞれの数値は、各部門で「リーグ平均に対し何点分の利得を作れたか」を示します。
打撃については球場補正を加えたRCAAを記載、投球については球場補正守備補正を加えたRSAAを記載、
守備についてはDERから求められる守備得点を記載しました。

昨季と見比べると、投攻守三部門全ての数値が悪化しています。
特に野手の担当している部分(打撃+守備)は、昨季と比較して計100点以上悪化しており、
今季のパリーグのRPW(チームの勝利数を1つ増やすために必要な得失点差)が9.43であることを考慮すれば、
楽天は野手の担当する部分だけで貯金を20以上減らした計算になります。

□2014年攻撃評価
楽天攻撃
各ポジションの先発出場数上位3人について、球場の得点PFを考慮した上で
同ポジションの平均的な選手と比べて何点分チームの得点を増やしたか」をまとめたものです。

嶋基宏がパリーグの捕手としては最大の打撃利得を創出。
内野は藤田一也が年間通して守った二塁を除いて流動的な起用法となりましたが、
高打率を記録した銀次,松井稼頭央の活躍で、打撃重視ポジションである一三塁は「+」を記録。
遊撃は若手の西田哲朗が後半戦で定着。遊撃手としては上々の長打力を持っており、来期に期待がかかります。
外野は岡島豪郎の活躍で右翼は平均程度の打力を記録しているものの、中堅と左翼については大きめの「-」を記録しています。

□2014年投球評価
楽天投球
チームの守備力、本拠地の得点PFを考慮した上で
先発投手について「平均的な先発投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか
救援投手について「平均的な救援投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」をまとめたものです。

先発投手陣は則本昂大が金子,岸に次ぐパ先発中3位の投球利得を積み上げたほか、
若手の辛島航がローテーション2番手に定着。全体を見ても層が厚く、
下位で大きなマイナスを作ることもなかったため、上々の布陣だったと言えそうです。
救援投手陣は福山博之が大車輪の活躍だったものの、2番手以降の固定に苦しんだ印象があります。
全体でもやや小さめの「-」を記録する結果に終わりました。

□来季に向けて
打撃を見ると、二塁,左翼,中堅の3ポジションが穴となっています。

二塁に関しては、藤田一也の高い守備能力を考えればそこまで気にならないと言えそうです。
ただし、内野守備と相関が強いと言われている守備指標DERを見ると、楽天はパ最下位の数値を記録しており、
内野に守備の穴が存在している可能性も否めません。RFを見る限りでは、遊撃が怪しいように感じます。
おそらく松井稼頭央のコンバートと無関係ではないでしょう。ここは後任の西田哲朗に期待がかかります。

外野を見ると、昨季レギュラーだった聖澤諒,枡田慎太郎の不振もあり、左翼中堅に大穴が空く結果に。
一三塁を銀次と外国人選手で埋めることができれば、松井稼頭央を左翼に固定することができそうですね。

投手陣については「田中将大の穴をどう埋めるか」が今季の課題だったと言えますが、
則本昂大,辛島航ら若手の台頭もあってチーム投球成績はそこまで落ちておらず、田中の穴は顕在化していません。
ダルビッシュが抜けた後、2年かけて穴が露見した日本ハムの例もあるため、
投球回上位に今季キャリアハイを記録した投手が多いのは不安要素かもしれません。

□ドラフト
楽天ドラフト
投手4人,内野手1人,外野手2人の計7人の指名となりました。競合の末、安楽智大を獲得しています。
層の薄い外野手を比較的上位で2人獲得できており、良いドラフトだったと言えるのではないでしょうか。

2014年戦力分析

2014年戦力分析 読売ジャイアンツ編
2014年戦力分析 阪神タイガース編
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2014年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2014年戦力分析 横浜DeNAベイスターズ編
2014年戦力分析 東京ヤクルトスワローズ編
2014年戦力分析 福岡ソフトバンクホークス編
2014年戦力分析 オリックス・バファローズ編
2014年戦力分析 北海道日本ハムファイターズ編
2014年戦力分析 千葉ロッテマリーンズ編
2014年戦力分析 埼玉西武ライオンズ編
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編

東北楽天ゴールデンイーグルス戦力分析

2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
2015年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
2017年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編

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コンテンツ

■2022年シーズンデータ
 ポジション別wRAAと先発救援別RSAA
 セリーグ パリーグ 各種PF


■選手INDEX(球団/五十音/守備)
  De
  西 他消滅球団
 
 

■打線アーカイブ
  De
  西 他消滅球団
 歴代打線得点力評価[-2020]
 歴代打線守備力評価[-2020]

■投手陣アーカイブ
  De
  西 他消滅球団

■打撃に関する記録
 wRAA通算 シーズン チーム
 wRC+通算 シーズン チーム
 BABIP+通算 シーズン チーム
 K%-通算 シーズン チーム
 BB%+通算 シーズン チーム
 ISO+通算 シーズン チーム

■投球に関する記録
 通算 シーズン RSWIN
 通算 シーズン RSWIN(PF/DER)
 通算 シーズン RSWIN(リリーフ)
 RSWINで見る強力ダブルエース
 RSWINで見る強力勝利の方程式

■守備に関する記録
 守備得点

■球場に関する記録
 一軍PF 2021 2020 2019
 二軍PF 2019 2018 2017
 セPF 得点 本塁打 BABIP
単打 二塁打 三塁打
三振 四球 FIP
 パPF 得点 本塁打 BABIP
単打 二塁打 三塁打
三振 四球 FIP
 球場別 東京ド 後楽園
甲子園
バンド ナゴヤ球場
マツダ 広島市民
De 横浜 川崎球場
神宮
PayPay 平和台 大阪球場
西 メラド 小倉球場
京セラ GS神戸 阪急西宮
ZOZO 東京スタジアム
札幌ド 駒沢球場
楽天生命
日本生命 藤井寺

■RCWINに関する記録
 RCWIN歴代記録[-2020]
 通算 シーズン RCWIN
 通算 シーズン RCWIN(PF)
 通算 シーズン RCWIN(PF/POS)
 RCWINで見る強力打撃コンビ
 RCWINで見る強力打撃トリオ
 ポジション別
 

■傑出度に関する記録
 打撃歴代記録[-2020]
 通算 シーズン 打率傑出度
 通算 シーズン 出塁率傑出度
 通算 シーズン 長打率傑出度
 通算 シーズン OPS傑出度
 投球歴代記録[-2020]
 通算 シーズン 防御率傑出度
 通算 シーズン 奪三振率傑出度
 通算 シーズン 与四球率傑出度

■戦力分析とドラフト評価
 2019年一軍分析
  De 西
 2019年二軍分析
  De 西
 2019年補強・ドラフト評価
  De 西
 2017年戦力分析
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 2015年戦力分析
  De 西
 2014年戦力分析
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 2013年戦力分析
  De 西
 2015年二軍評価
  De 西
 2015年ファーム得点PFと選手評価
 打順の組み方を眺める
 2016年 セリーグ パリーグ

■選手の個人評価
 ポジション別に最優秀打者を選ぶ
 2017年 セリーグ パリーグ
 2016年 セリーグ パリーグ
 2015年 セリーグ パリーグ
 2014年 セリーグ パリーグ
 2013年 セリーグ パリーグ
 2016年打者の通信簿
  De 西
 2015年打者の通信簿
  De 西
 2014年選手別守備得点と総合貢献
 総括
 簡易WARの答え合わせ2014
 球団史上最高の4人を選ぶ
    De 西
 

■2018年の特筆記事
 現役打者の2000本安打達成確率を考える
 現役20代選手の通算安打(2018年版)

■2017年の特筆記事
 現役20代選手の通算安打(2017年版)
 「8番投手」は珍しいのか?
 2017年各種パークファクター
 2017広島打線は史上最強か?

■2016年の特筆記事
 2016年における2000本安打の展望
 2016年広島打線、得点力向上の要因は?
 2016年各種パークファクター
 パリーグ野手編成と野手運用の私的評価
 セリーグの犠打減少を考える
 糸井嘉男の成績低下リスクを考える


■2015年の特筆記事
 2000本安打の展望
 違反球の再来?2015年セリーグ
 こちらも違反球?2015年パリーグ
 秋山と柳田が挑む、もうひとつの日本記録
 秋山翔吾の安打記録更新の確率を考える
 「余剰安打」で見る、安打新記録の価値
 山田哲人は何位?二塁手シーズンHR記録
 二塁手史上最高の打撃?2015年山田哲人
 30HRと30盗塁の両立
 三浦大輔、23年連続安打
 谷繁元信、27年連続本塁打
 坂本勇人、7年連続二桁本塁打
 阪神タイガース、得失点差-59で貯金
 2015年はどのくらい打低だったのか?
 2015年各種パークファクター

■考察のようななにか
 □分析結果系
 貯金と得失点差の関係を整理する
 徹底比較 ダルビッシュ有と田中将大
 平成の大投手 三浦大輔
 ポスト松井稼頭央時代の遊撃手総合力評価
 恐怖の8番打者
 稲葉篤紀、現役引退表明
 0本塁打のスラッガー
 シーズン二桁本塁打に関する記録
 20盗塁カルテットに関する記録
 ピタゴラス勝率を用いた采配評価の妥当性
 鈴木啓示の先発勝利に関する疑義
 セリーグの野手世代交代に関する考察
 □分析手法系
 RSAAに守備力補正をかける
 守備イニング推定手法の改良案
 RRFの考え方
 外野刺殺指標試案
 外野補殺指標試案
 NPB版oWAR(試案)

■データ置き場
 通算 シーズン 守備位置別安打記録
 通算 シーズン 奪三振率
 通算 シーズン 与四球率
 通算 シーズン K%
 通算 シーズン BB%
 通算 シーズン wSB(盗塁得点)
 投手のシーズン本塁打記録
 セパ年度別 打低打高早見表
 年度別タイトル・表彰獲得者一覧
 平成時代のポジション別最多安打打者
 日本時代のイチローの全試合成績


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 を参考にさせていただいています。

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