2014年戦力分析とドラフト 東北楽天ゴールデンイーグルス編
- 2014/11/21
- 06:29
□2014年総合
それぞれの数値は、各部門で「リーグ平均に対し何点分の利得を作れたか」を示します。
打撃については球場補正を加えたRCAAを記載、投球については球場補正守備補正を加えたRSAAを記載、
守備についてはDERから求められる守備得点を記載しました。
昨季と見比べると、投攻守三部門全ての数値が悪化しています。
特に野手の担当している部分(打撃+守備)は、昨季と比較して計100点以上悪化しており、
今季のパリーグのRPW(チームの勝利数を1つ増やすために必要な得失点差)が9.43であることを考慮すれば、
楽天は野手の担当する部分だけで貯金を20以上減らした計算になります。
□2014年攻撃評価

各ポジションの先発出場数上位3人について、球場の得点PFを考慮した上で
「同ポジションの平均的な選手と比べて何点分チームの得点を増やしたか」をまとめたものです。
嶋基宏がパリーグの捕手としては最大の打撃利得を創出。
内野は藤田一也が年間通して守った二塁を除いて流動的な起用法となりましたが、
高打率を記録した銀次,松井稼頭央の活躍で、打撃重視ポジションである一三塁は「+」を記録。
遊撃は若手の西田哲朗が後半戦で定着。遊撃手としては上々の長打力を持っており、来期に期待がかかります。
外野は岡島豪郎の活躍で右翼は平均程度の打力を記録しているものの、中堅と左翼については大きめの「-」を記録しています。
□2014年投球評価

チームの守備力、本拠地の得点PFを考慮した上で
先発投手について「平均的な先発投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」
救援投手について「平均的な救援投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」をまとめたものです。
先発投手陣は則本昂大が金子,岸に次ぐパ先発中3位の投球利得を積み上げたほか、
若手の辛島航がローテーション2番手に定着。全体を見ても層が厚く、
下位で大きなマイナスを作ることもなかったため、上々の布陣だったと言えそうです。
救援投手陣は福山博之が大車輪の活躍だったものの、2番手以降の固定に苦しんだ印象があります。
全体でもやや小さめの「-」を記録する結果に終わりました。
□来季に向けて
打撃を見ると、二塁,左翼,中堅の3ポジションが穴となっています。
二塁に関しては、藤田一也の高い守備能力を考えればそこまで気にならないと言えそうです。
ただし、内野守備と相関が強いと言われている守備指標DERを見ると、楽天はパ最下位の数値を記録しており、
内野に守備の穴が存在している可能性も否めません。RFを見る限りでは、遊撃が怪しいように感じます。
おそらく松井稼頭央のコンバートと無関係ではないでしょう。ここは後任の西田哲朗に期待がかかります。
外野を見ると、昨季レギュラーだった聖澤諒,枡田慎太郎の不振もあり、左翼中堅に大穴が空く結果に。
一三塁を銀次と外国人選手で埋めることができれば、松井稼頭央を左翼に固定することができそうですね。
投手陣については「田中将大の穴をどう埋めるか」が今季の課題だったと言えますが、
則本昂大,辛島航ら若手の台頭もあってチーム投球成績はそこまで落ちておらず、田中の穴は顕在化していません。
ダルビッシュが抜けた後、2年かけて穴が露見した日本ハムの例もあるため、
投球回上位に今季キャリアハイを記録した投手が多いのは不安要素かもしれません。
□ドラフト

投手4人,内野手1人,外野手2人の計7人の指名となりました。競合の末、安楽智大を獲得しています。
層の薄い外野手を比較的上位で2人獲得できており、良いドラフトだったと言えるのではないでしょうか。
2014年戦力分析 読売ジャイアンツ編
2014年戦力分析 阪神タイガース編
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2014年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2014年戦力分析 横浜DeNAベイスターズ編
2014年戦力分析 東京ヤクルトスワローズ編
2014年戦力分析 福岡ソフトバンクホークス編
2014年戦力分析 オリックス・バファローズ編
2014年戦力分析 北海道日本ハムファイターズ編
2014年戦力分析 千葉ロッテマリーンズ編
2014年戦力分析 埼玉西武ライオンズ編
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
2015年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
2017年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
球団 | 打撃 | 守備 | 投球 | 合計 | 貯金 | 勝敗成績 | 勝率 |
ソフトバンク | 76 | 38 | 1 | 115 | 18 | 78勝60敗6分 | 0.565 |
オリックス | 22 | 25 | 69 | 117 | 18 | 80勝62敗2分 | 0.563 |
日本ハム | 0 | 3 | -11 | -8 | 5 | 73勝68敗3分 | 0.518 |
ロッテ | -26 | -22 | -55 | -104 | -10 | 66勝76敗2分 | 0.465 |
西武 | -21 | -7 | 0 | -27 | -14 | 63勝77敗4分 | 0.450 |
楽天 | -51 | -38 | -5 | -93 | -16 | 64勝80敗0分 | 0.444 |
それぞれの数値は、各部門で「リーグ平均に対し何点分の利得を作れたか」を示します。
打撃については球場補正を加えたRCAAを記載、投球については球場補正守備補正を加えたRSAAを記載、
守備についてはDERから求められる守備得点を記載しました。
昨季と見比べると、投攻守三部門全ての数値が悪化しています。
特に野手の担当している部分(打撃+守備)は、昨季と比較して計100点以上悪化しており、
今季のパリーグのRPW(チームの勝利数を1つ増やすために必要な得失点差)が9.43であることを考慮すれば、
楽天は野手の担当する部分だけで貯金を20以上減らした計算になります。
□2014年攻撃評価

各ポジションの先発出場数上位3人について、球場の得点PFを考慮した上で
「同ポジションの平均的な選手と比べて何点分チームの得点を増やしたか」をまとめたものです。
嶋基宏がパリーグの捕手としては最大の打撃利得を創出。
内野は藤田一也が年間通して守った二塁を除いて流動的な起用法となりましたが、
高打率を記録した銀次,松井稼頭央の活躍で、打撃重視ポジションである一三塁は「+」を記録。
遊撃は若手の西田哲朗が後半戦で定着。遊撃手としては上々の長打力を持っており、来期に期待がかかります。
外野は岡島豪郎の活躍で右翼は平均程度の打力を記録しているものの、中堅と左翼については大きめの「-」を記録しています。
□2014年投球評価

チームの守備力、本拠地の得点PFを考慮した上で
先発投手について「平均的な先発投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」
救援投手について「平均的な救援投手と比べて何点分チームの失点を減らしたか」をまとめたものです。
先発投手陣は則本昂大が金子,岸に次ぐパ先発中3位の投球利得を積み上げたほか、
若手の辛島航がローテーション2番手に定着。全体を見ても層が厚く、
下位で大きなマイナスを作ることもなかったため、上々の布陣だったと言えそうです。
救援投手陣は福山博之が大車輪の活躍だったものの、2番手以降の固定に苦しんだ印象があります。
全体でもやや小さめの「-」を記録する結果に終わりました。
□来季に向けて
打撃を見ると、二塁,左翼,中堅の3ポジションが穴となっています。
二塁に関しては、藤田一也の高い守備能力を考えればそこまで気にならないと言えそうです。
ただし、内野守備と相関が強いと言われている守備指標DERを見ると、楽天はパ最下位の数値を記録しており、
内野に守備の穴が存在している可能性も否めません。RFを見る限りでは、遊撃が怪しいように感じます。
おそらく松井稼頭央のコンバートと無関係ではないでしょう。ここは後任の西田哲朗に期待がかかります。
外野を見ると、昨季レギュラーだった聖澤諒,枡田慎太郎の不振もあり、左翼中堅に大穴が空く結果に。
一三塁を銀次と外国人選手で埋めることができれば、松井稼頭央を左翼に固定することができそうですね。
投手陣については「田中将大の穴をどう埋めるか」が今季の課題だったと言えますが、
則本昂大,辛島航ら若手の台頭もあってチーム投球成績はそこまで落ちておらず、田中の穴は顕在化していません。
ダルビッシュが抜けた後、2年かけて穴が露見した日本ハムの例もあるため、
投球回上位に今季キャリアハイを記録した投手が多いのは不安要素かもしれません。
□ドラフト

投手4人,内野手1人,外野手2人の計7人の指名となりました。競合の末、安楽智大を獲得しています。
層の薄い外野手を比較的上位で2人獲得できており、良いドラフトだったと言えるのではないでしょうか。
2014年戦力分析
2014年戦力分析 読売ジャイアンツ編
2014年戦力分析 阪神タイガース編
2014年戦力分析 広島東洋カープ編
2014年戦力分析 中日ドラゴンズ編
2014年戦力分析 横浜DeNAベイスターズ編
2014年戦力分析 東京ヤクルトスワローズ編
2014年戦力分析 福岡ソフトバンクホークス編
2014年戦力分析 オリックス・バファローズ編
2014年戦力分析 北海道日本ハムファイターズ編
2014年戦力分析 千葉ロッテマリーンズ編
2014年戦力分析 埼玉西武ライオンズ編
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
東北楽天ゴールデンイーグルス戦力分析
2014年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
2015年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編
2017年戦力分析 東北楽天ゴールデンイーグルス編