私的指名打者ランキング2014年版
- 2015/02/01
- 06:25
手元にあるデータを出来る限り活用して、NPB2014年シーズンの指名打者総合評価を試みます。
今回は「300打席以上を記録し、最も多く先発出場した守備位置が指名打者である選手」を対象とします。
具体的な評価法と指標の説明については一番下に記しました。
4位 アンドリュー・ジョーンズ(楽天) 簡易WAR:+1.8
■総合評価
来日2年目のシーズンとなった2014年は、打率こそ大きく低迷したものの2年連続100四球を達成。
高い出塁率により指名打者標準以上の打撃貢献を記録している一方、高年俸がネックとなり2014年11月に自由契約となりました。
■攻撃評価
長打力(IsoP)はやや下がったものの、三振率と奪四死球率は改善しています。
BABIP傑出が前年と比較して4分近く下がっているため、揺れ戻しも期待できると思います。
個人的にも是非とも来季もNPBでプレーして欲しいところですが、契約する球団は現れるのでしょうか。
■守備評価
2014年は一塁での出場も多く記録しました。
サンプル数が少ないですが、補殺数はやや物足りないという評価です。
3位 ウィリー・モー・ペーニャ(オリックス) 簡易WAR:+2.7
■総合評価
2014年は大躍進を遂げたオリックスの主砲として、中村剛也・メヒアに次ぐパリーグ3位の32HRを記録。
打撃面でチームに欠かせない存在だったと言えますが、契約交渉で球団と折り合いがつかず、2014年11月に退団となりました。
■攻撃評価
2014年の打撃内容は総合的に見て2012年を上回っています。
BABIP傑出はNPBでの3年間でダントツで最も低い値となっており、
来季もNPBでプレーした場合、ジョーンズと同じく打率を上げると思われます。
■守備評価
2014年は一塁出場を8試合記録しています。
2位 李大浩(ソフトバンク) 簡易WAR:+3.4
■総合評価
2014年はソフトバンクへ移籍し、新天地でも4番打者として安打を量産。
チームの編成上の都合からか、オリックス時代と比べて指名打者での出場が大幅に増加しました。
■攻撃評価
長打力(IsoP)が下がったのは球場の影響もあるでしょうが、四死球の顕著な減少はやや心配な傾向です。
ソフトバンク打者の奪四死球率が軒並み低いことを考えると、
この減少は当人の能力の変化に依るものではなく、巨人村田と同じようにチーム方針の違いに依るものなのかもしれません。
■守備評価
2014年は一塁でも多く出場しており、補殺数は平均を大きく上回るという評価です。
1位 中村剛也(西武) 簡易WAR:+3.7
■総合評価
当ブログの選出するパリーグ私的ベストナイン指名打者です。
2014年は故障などにより30試合近い欠場がありながら、本塁打王を獲得する圧倒的な打棒を発揮。
通算本塁打王5回は王貞治(15回)、野村克也(9回)に次ぐ歴代最多3位タイの記録となりました。
■攻撃評価
長打力(IsoP)傑出は48HRを放った2011年・2008年に次ぐ数値が出ています。
奪四死球率もキャリア2番目の値が出ており、出場機会は少ないながらかなり好調だったことが伺えますね。
■守備評価
推計出場率は低いですが、三塁でややプラスとなっています。
□算出法
・攻撃得点 ・守備得点 ・守備位置補正得点 ・代替補正得点
の4要素を足し合わせて簡易WARを計算しています。
攻撃得点は球場補正をかけたRCAAを使用しました。球場補正は過去3年間の得点PFについて、
「2012年:2013年:2014年=1:2:4」と加重平均を取って算出した跳ね返り倍率に平均が1となるように等倍補正をかけ、
「(1-補正した跳ね返り倍率)×打席数×(リーグ総得点/リーグ総打席)」という式に入れて算出しています。
守備得点はRRFをベースとしたこちらの方法で算出しました。「内野手」「外野手」
守備位置補正得点はこちらの方法で算出しました。「守備位置補正RCWIN通算記録」
代替補正得点は「600打席で2勝分」として算出しました。参考:「リプレイスメント・レベル~Part2」
打率+:リーグ平均を100としたときの打率傑出度
BABIP+:リーグ平均を100としたときのBABIP傑出度
三振率+:リーグ平均を100としたときの打数あたり三振率傑出度 数値が高いほど三振が少なく、優秀であることを示す
奪四死+:リーグ平均を100としたときの打席あたり奪四死球率傑出度
長打力+:リーグ平均を100としたときのIsoP(長打率-打率)傑出度
今回は「300打席以上を記録し、最も多く先発出場した守備位置が指名打者である選手」を対象とします。
具体的な評価法と指標の説明については一番下に記しました。
4位 アンドリュー・ジョーンズ(楽天) 簡易WAR:+1.8
■総合評価
打率 | HR | 打点 | 盗塁 | RCAA | 球場補正 | 守備位置補正 | 守備得点 | 攻守総合貢献 | 簡易WAR |
0.221 | 24 | 71 | 2 | +15 | -0 | -11 | -5 | -2 | +1.8 |
高い出塁率により指名打者標準以上の打撃貢献を記録している一方、高年俸がネックとなり2014年11月に自由契約となりました。
■攻撃評価

長打力(IsoP)はやや下がったものの、三振率と奪四死球率は改善しています。
BABIP傑出が前年と比較して4分近く下がっているため、揺れ戻しも期待できると思います。
個人的にも是非とも来季もNPBでプレーして欲しいところですが、契約する球団は現れるのでしょうか。
■守備評価

2014年は一塁での出場も多く記録しました。
サンプル数が少ないですが、補殺数はやや物足りないという評価です。
3位 ウィリー・モー・ペーニャ(オリックス) 簡易WAR:+2.7
■総合評価
打率 | HR | 打点 | 盗塁 | RCAA | 球場補正 | 守備位置補正 | 守備得点 | 攻守総合貢献 | 簡易WAR |
0.255 | 32 | 90 | 2 | +18 | +1 | -11 | +0 | +7 | +2.7 |
打撃面でチームに欠かせない存在だったと言えますが、契約交渉で球団と折り合いがつかず、2014年11月に退団となりました。
■攻撃評価

2014年の打撃内容は総合的に見て2012年を上回っています。
BABIP傑出はNPBでの3年間でダントツで最も低い値となっており、
来季もNPBでプレーした場合、ジョーンズと同じく打率を上げると思われます。
■守備評価

2014年は一塁出場を8試合記録しています。
2位 李大浩(ソフトバンク) 簡易WAR:+3.4
■総合評価
打率 | HR | 打点 | 盗塁 | RCAA | 球場補正 | 守備位置補正 | 守備得点 | 攻守総合貢献 | 簡易WAR |
0.300 | 19 | 68 | 0 | +17 | +2 | -11 | +5 | +12 | +3.4 |
チームの編成上の都合からか、オリックス時代と比べて指名打者での出場が大幅に増加しました。
■攻撃評価

長打力(IsoP)が下がったのは球場の影響もあるでしょうが、四死球の顕著な減少はやや心配な傾向です。
ソフトバンク打者の奪四死球率が軒並み低いことを考えると、
この減少は当人の能力の変化に依るものではなく、巨人村田と同じようにチーム方針の違いに依るものなのかもしれません。
■守備評価

2014年は一塁でも多く出場しており、補殺数は平均を大きく上回るという評価です。
1位 中村剛也(西武) 簡易WAR:+3.7
■総合評価
打率 | HR | 打点 | 盗塁 | RCAA | 球場補正 | 守備位置補正 | 守備得点 | 攻守総合貢献 | 簡易WAR |
0.257 | 34 | 90 | 0 | +30 | -2 | -8 | +1 | +21 | +3.7 |
2014年は故障などにより30試合近い欠場がありながら、本塁打王を獲得する圧倒的な打棒を発揮。
通算本塁打王5回は王貞治(15回)、野村克也(9回)に次ぐ歴代最多3位タイの記録となりました。
■攻撃評価

長打力(IsoP)傑出は48HRを放った2011年・2008年に次ぐ数値が出ています。
奪四死球率もキャリア2番目の値が出ており、出場機会は少ないながらかなり好調だったことが伺えますね。
■守備評価

推計出場率は低いですが、三塁でややプラスとなっています。
□算出法
・攻撃得点 ・守備得点 ・守備位置補正得点 ・代替補正得点
の4要素を足し合わせて簡易WARを計算しています。
攻撃得点は球場補正をかけたRCAAを使用しました。球場補正は過去3年間の得点PFについて、
「2012年:2013年:2014年=1:2:4」と加重平均を取って算出した跳ね返り倍率に平均が1となるように等倍補正をかけ、
「(1-補正した跳ね返り倍率)×打席数×(リーグ総得点/リーグ総打席)」という式に入れて算出しています。
守備得点はRRFをベースとしたこちらの方法で算出しました。「内野手」「外野手」
守備位置補正得点はこちらの方法で算出しました。「守備位置補正RCWIN通算記録」
代替補正得点は「600打席で2勝分」として算出しました。参考:「リプレイスメント・レベル~Part2」
打率+:リーグ平均を100としたときの打率傑出度
BABIP+:リーグ平均を100としたときのBABIP傑出度
三振率+:リーグ平均を100としたときの打数あたり三振率傑出度 数値が高いほど三振が少なく、優秀であることを示す
奪四死+:リーグ平均を100としたときの打席あたり奪四死球率傑出度
長打力+:リーグ平均を100としたときのIsoP(長打率-打率)傑出度