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私的投手ランキング2014年版

手元にあるデータを出来る限り活用して、NPB2014年シーズンの投手総合評価を試みます。
今回は「規定投球回に到達した投手」を対象とします。具体的な評価法については一番下に記しました。

[失RSAA/失投球得点/失WAR] 失点率ベースのRSAA・投球得点・簡易WARを示します。
 結果を評価するため、「貢献度」評価の意味合いが強いです。

[FRSAA/F投球得点/FWAR] FIPベースのRSAA・投球得点・簡易WARを示します。
 内容を評価するため、「投球能力」評価の意味合いが強いです。

両者併記してありますが、この記事では失点率ベースの簡易WARを評価に使用しています。

投球得点は「リーグの平均的な投手と比べてチームの総失点を投球で何点分減らしたか」
攻撃得点は「リーグの平均的な投手と比べてチームの総得点を打撃で何点分増やしたか」
を示します。


28位 中田賢一(ソフトバンク) 簡易WAR:-0.1
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
145    4.34 11 7 -13 -4 -1 -19 -0.1 -3 -4 +1.5

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.000 0 0 0 -0 +0 -0


27位 大瀬良大地(広島) 簡易WAR:+1.1
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
151    4.05 10 8 -8 -0 -0 -8 +1.2 -4 -4 +1.6 

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.094 0 3 0 -1 +0 -1


26位 石川雅規(ヤクルト) 簡易WAR:+1.5
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
165    4.75 10 10 -18 +4 +6 -8 +1.3 -10 -5 +1.7

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.205 0 2 0 +2 -0 +2


25位 涌井秀章(ロッテ) 簡易WAR:+1.6
■投球評価
球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
164 2/3 4.21 8 12 -8 +3 +0 -5 +1.6 +1 +1 +2.3 

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.000 0 0 0 -0 -0 -0 


24位 ルイス・メンドーサ(日本ハム) 簡易WAR:+1.6
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
162    3.89 7 13 -4 -0 -1 -5 +1.6 +13 +12 +3.4

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.000 0 0 0 -0 +0 -0 


23位 西勇輝(オリックス) 簡易WAR:+2.0
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
156    3.29 12 10 +4 -3 -1 -0 +2.0
+9 +8 +3.0 

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.000 0 0 0 -0 +0 -0


22位 井納翔一(DeNA) 簡易WAR:+2.1
■総合評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
159 1/3 4.01 11 9 -7 +2 +5 +1 +2.2 -7 -2 +1.9

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.111 0 0 0 -0 -0 -1


21位 藤浪晋太郎(阪神) 簡易WAR:+2.2
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
163    3.53 11 8 -1 +3 -4 -2 +1.9 +22 +17 +4.0

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.173 1 6 0 +2 +0 +3


20位 ブランドン・ディクソン(オリックス) 簡易WAR:+2.2
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
154    3.33 9 10 +6 -3 -1 +2 +2.2 +9 +8 +2.9

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.000 0 0 0 -0 +0 -0


19位 能見篤史(阪神) 簡易WAR:+2.3
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
169 1/3 3.99 9 13 0 +3 -4 -1 +2.2 +10 +6 +2.8

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.132 0 2 0 +1 +0 +1


18位 石川歩(ロッテ) 簡易WAR:+2.3
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
160    3.43 10 8 -1 +3 +0 +1 +2.3
+9 +9 +3.1

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.250 0 0 0 +0 -0 +0


17位 ジェイソン・スタンリッジ(ソフトバンク) 簡易WAR:+2.4
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
172    3.30 11 8 +8 -5 -2 +1 +2.4 +0 -2 +2.1

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.000 0 1 0 -0 +0 -0


16位 辛島航(楽天) 簡易WAR:+2.4
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
154 1/3 3.79 8 13 -2 +5 +0 +3 +2.4 +2 +2 +2.2

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.333 0 0 0 +1 -0 +1


15位 牧田和久(西武) 簡易WAR:+2.8
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
170 2/3 3.74 8 9 +1 +1 +3 +6 +2.9 -3 +0 +2.3

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.000 0 0 0 -0 -0 -0


14位 大野雄大(中日) 簡易WAR:+2.9
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
165    2.89 10 8 +19 -6 -5 +8 +3.0 +4 -1 +2.1

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.065 0 1 0 -1 +0 -1


13位 山井大介(中日) 簡易WAR:+3.1
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
173 2/3 3.21 13 5 +19 -6 -5 +8 +3.1 -3 -8 +1.5

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.109 0 3 0 -1 +0 -0


12位 杉内俊哉(巨人) 簡易WAR:+3.3
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
159 1/3 3.16 10 6 +17 -3 -1 +13 +3.5 +6 +5 +2.6

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.083 0 2 0 -2 +0 -1


11位 内海哲也(巨人) 簡易WAR:+3.5
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
144 2/3 3.17 7 9 +18 -3 -1 +14 +3.4 +8 +7 +2.6

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.128 0 1 0 +1 +0 +1


10位 岩田稔(阪神) 簡易WAR:+4.0
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
148 2/3 2.54 9 8 +21 +3 -4 +20 +4.0 +7 +3 +2.3

不振に終わった前年から一転、2014年は好投を続けセリーグ2位の防御率を記録しました。
防御率とFIPに大きな乖離があり、投球内容が今季と変わらない場合、来季は防御率が大幅に悪化する可能性があります。

■攻撃評価

打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.108 0 1 0 -1 +0 -0 

打撃成績は投手平均を下回ります。


9位 ギジェルモ・モスコーソ(DeNA) 簡易WAR:+4.3
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
146    3.39 9 9 +13 +2 +5 +20 +4.0
-3 +2 +2.1

投手にはきついと言えるDeNAの投球環境の中、リーグ平均を上回るまずまずの防御率を記録しました。
岩田と同じく防御率とFIPに大きな乖離があり、来季の活躍にはやや不安を残します。

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.209 1 3 1 +4 -0 +3

2014年は打率2割に加えHR・盗塁も記録。12球団の投手中トップの打撃貢献をあげました。


8位 ランディ・メッセンジャー(阪神) 簡易WAR:+4.5
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
208 1/3 3.20 13 10 +19 +4 -5 +17 +4.5 +26 +21 +4.9

2014年は両リーグ最多の208 1/3投球回を記録するイニングイーターぶりを発揮。自身初の最多勝にも輝きました。
投球内容を評価するFIPベースWARでは、前田健太に僅差で次ぐリーグ2位の数値が出ています。

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.104 0 7 0 -1 +0 -1

セ投手最多の7打点を記録しましたが、打撃総合指標はセ投手平均を下回る結果に。


7位 菅野智之(巨人) 簡易WAR:+4.6
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
158 2/3 2.33 12 5 +26 -3 -1 +22 +4.4 +14 +13 +3.4

2014年は故障による戦線離脱があったものの、「2年目のジンクス」に陥ることなく安定した投球を披露。
自身初のタイトルとなる最優秀防御率を獲得し、セリーグMVPに輝きました。

■攻撃評価

打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.167 0 4 0 +2 +0 +2

セリーグ投手2位タイの7安打を放ちました。打撃成績は投手標準以上です。


6位 則本昂大(楽天) 簡易WAR:+5.0
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
202 2/3 3.02 14 10 +16 +5 +0 +22 +5.0 +29 +29 +5.8

2014年はパリーグ最多投球回を記録。斎藤雅樹以来25年ぶりとなるシーズン7完封を記録するなど、
田中将大の抜けた楽天投手陣においてエース級の活躍を見せました。
投球内容を評価するFIPベースWARでは金子千尋に次ぐ両リーグ2位の数値が記録しており、来季の投球に大きな期待がかかります。

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.000 0 0 0 -0 -0 -0

2014年はヒットを記録できませんでした。



5位 久保康友(DeNA) 簡易WAR:+5.0
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
178 1/3 3.33 12 6 +17 +3 +6 +26 +5.0 +11 +17 +4.1

2014年は阪神からDeNAへFA移籍し、救援から先発へ配置転換。
チームのAクラス入りを狙う首脳陣の期待に応え、同チームの投手では22年ぶりとなる最多勝にあと1勝に迫るなど、
年間通してローテーションを守る活躍を見せ、強力先発陣の一角を担いました。

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.116 0 0 0 +0 -0 -0

打撃成績は投手平均を下回っています。


4位 岸孝之(西武) 簡易WAR:+5.0
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
161 1/3 2.51 13 4 +23 +1 +3 +27 +5.0 +4 +8 +3.0

2014年は5月にノーヒットノーランを達成。キャリアで最多タイとなる13勝を挙げるなど上々のシーズンでした。
失点率とFIPの乖離が大きく、来季は防御率の揺れ戻しが多少起こりそうですが、
岸の場合、元々バックの守備力を考慮してもFIPに対して防御率が低く出るタイプの投手であり、影響は限定的だと思います。

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.000 0 0 0 -0 -0 -0 

2014年はヒットを記録することができませんでした。


3位 前田健太(広島) 簡易WAR:+5.4
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
187    2.60 11 9 +29 -0 -0 +28 +5.4 +24 +24 +4.9 

当ブログの選出するセリーグ私的ベストナイン投手です。
2014年は3年連続の最優秀防御率は逃したものの、リーグ3位の防御率2.60を記録。
上2人よりも多く投球回を投げているため失点率ベースWARはセリーグ1位となります。
FIPベースWARもメッセンジャーと僅差ながらリーグトップの値が出ており、今季のセNo.1投手と言えるでしょう。

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.150 0 1 0 +0 +0 +0

ヤクルト石川雅規と並ぶ現役投手最強打者という一面も持つ前田ですが、
2014年はセ投手最多の9安打を放ちながら2併殺が響き、RCAAは平均程度となりました。


2位 大谷翔平(日本ハム) 簡易WAR:+5.5
■総合評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球場補正 守備位置補正 投球得点 守備得点 投攻守総合貢献 簡易WAR
0.274 10 31 1 +9 +0 -4 +17 +2 +25 +5.5 

2リーグ分立後のNPBでは非常に希少と言える二刀流選手です。投攻守3部門にわたり得点利得を生み出しました。
日本ハムの中途半端とも取れる起用法は、彼の能力を最大限に引き出すという観点から見ればかなり正解に近いという印象を受けます。

■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
155 1/3 2.61 11 4 +18 -0 -1 +17 +3.9 +23 +22 +4.4

高卒2年目までのFIPベースWARは、田中将大・ダルビッシュ有・松坂大輔の平成3大投手を上回っています。
失点率ベースWARの方は1年目の松坂には劣るものの、こちらも既にエース級と言える数値が出ていますね。

■攻撃評価
大谷翔平1 
2014年は三振率、奪四死球率、長打力(IsoP)全ての数字が前年から改善しました。
打撃内容は松井秀喜の3年目までと比較しても引けを取りません。特に長打力は素晴らしい数値と言えます。

※松井(4年目まで)
松井秀喜 

■守備評価
大谷翔平2 
サンプルが少ないものの、外野刺殺評価ではプラスの貢献を記録しています。


1位 金子千尋(オリックス) 簡易WAR:+6.0
■投球評価
投球回 防御率 RSAA 守補 球補 投球得点 WAR FRSAA F投球得点 FWAR
191    1.98 16 5 +36 -4 -1 +32 +5.9 +36 +35 +6.3

当ブログの選出するパリーグ私的ベストナイン投手です。
空前絶後の成績を残した田中将大に沢村賞を阻止された昨季に続き、今季も圧倒的な投球を見せました。
結果を評価する失点率ベースWARと、内容を評価するFIPベースWAR、どちらの評価でも両リーグ最高値を記録しています。
ここ数年というスパンで見た場合、前田健太と並ぶNPB現役最高投手と評すことができると思います。

■攻撃評価
打率 HR 打点 盗塁 RCAA 球補 攻撃得点
0.125 0 1 0 +1 +0 +1

交流戦では安打を放ち、打点も付きました。

他ポジションの評価はこちらから 投

□算出法
・投球得点 ・攻撃得点 ・代替補正得点
の3要素を足し合わせて簡易WARを計算しています。

投球得点は球場補正と守備力補正を加えたRSAAを使用しました。補正方法はこちらを参照「球場守備力補正RSWIN通算記録
FIPベースの投球得点は、PitchingRunと同じ要領で求めた投球得点を失点率スケールに変換し、
RSAAと同じ得点PFを基にした球場補正を加えて算出しています。

攻撃得点は球場補正をかけたRCAAを使用しました。球場補正は過去3年間の得点PFについて、
「2012年:2013年:2014年=1:2:4」と加重平均を取って算出した跳ね返り倍率に平均が1となるように等倍補正をかけ、
「(1-補正した跳ね返り倍率)×打席数×(リーグ総得点/リーグ総打席)」という式に入れて算出しています。

代替補正得点はBaseball-Referenceを参考に、控え投手勝率を0.380として計算しました。
打撃の代替補正得点については、投手の場合、レギュラーと控えの差が存在しないと見なせるため考慮していません。

大谷翔平の野手部分については野手と同様に算出しました。

コメント

No title

FIPベースの投球得点を算出する際に得点PFを基にした球場補正を加えるとのことですが、
例えば東京Dのような、本塁打PFと得点PFに乖離が見られるような球場を本拠地とした場合、
FIPを算出する段階では、本塁打以外の安打が出にくいことによる利益は受けられず、
本塁打が出やすいことによる不利益のみを受けるためFIPが高めに出る(と思われる)のに対して、
球場補正をする段階では、本塁打は出やすいが本塁打以外の安打は出にくいため、
得点PFによる補正値は高くならないという問題点が考えられるのですが、
その辺りについての考えはどのようになっているのでしょうか。

Re: No title

コメントありがとうございます!

FIP投球得点に対する得点PFによる補正を行う時には、
「球場が防御率とFIPに与える影響はだいたい同じだろう」という仮定があります。
実際、多くの球場では得点PFと本塁打PFの間に大きな乖離は存在せず、この仮定が成り立つため、
例えば米大手のFanGraphsでもFIPに対する補正には得点PFが用いられていますが、
http://www.fangraphs.com/blogs/pitcher-win-values-explained-part-seven/
仰る通り、この仮定を適用できない数少ない例外がNPBにおける東京ドームで、
得点PFを用いたFIP評価でここを本拠地としている選手が過小評価になることは確かに否定できません。

平均FIPを推定する際に得点PFではなく本塁打PFを用いればこの事態を防ぐことができますが、
本塁打PFはイベント自体の少なさから数値のブレが大きく、ノイズが大きくなる可能性が考えられるため、
巨人以外の他球団の補正への影響も踏まえて総体的に見た場合、
得点PFを用いるのが現状ではベスト、というのが私の考えです。巨人の選手はちょっと気の毒ですが。

No title

解説ありがとうございます

全ての問題を解決できるベストな方法が現状で存在しない以上は、ないもんはないと割りきって、
ごく一部に過大評価・過小評価は出ても概ねの選手を高い精度で評価できる、ベターな方法をとるしかないでしょうね。

セイバーメトリクスに関して、日本はアメリカと比べるとまだまだ充実しているとは言いがたい状況ですが、
その中で、個人でここまで精力的に更新を続けているこちらのサイトにはこれからも期待しています!

Re: No title

ありがとうございます!
まだまだコンテンツを充実させていきたいと思っておりますので、これからもお付き合いください。

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コンテンツ

■2021年シーズンデータ
 ポジション別wRAAと先発救援別RSAA
 セリーグ パリーグ 各種PF


■選手INDEX(球団/五十音/守備)
  De
  西 他消滅球団
 
 

■打線アーカイブ
  De
  西 他消滅球団
 歴代打線得点力評価[-2020]
 歴代打線守備力評価[-2020]

■打撃に関する記録
 wRAA通算 シーズン チーム
 wRC+通算 シーズン チーム
 BABIP+通算 シーズン チーム
 K%-通算 シーズン チーム
 BB%+通算 シーズン チーム
 ISO+通算 シーズン チーム

■投球に関する記録
 通算 シーズン RSWIN
 通算 シーズン RSWIN(PF/DER)
 通算 シーズン RSWIN(リリーフ)
 RSWINで見る強力ダブルエース
 RSWINで見る強力勝利の方程式

■守備に関する記録
 守備得点

■球場に関する記録
 一軍PF 2021 2020 2019
 二軍PF 2019 2018 2017
 セPF 得点 本塁打 BABIP
単打 二塁打 三塁打
三振 四球 FIP
 パPF 得点 本塁打 BABIP
単打 二塁打 三塁打
三振 四球 FIP
 球場別 東京ド 後楽園
甲子園
バンド ナゴヤ球場
マツダ 広島市民
De 横浜 川崎球場
神宮
PayPay 平和台 大阪球場
西 メラド 小倉球場
京セラ GS神戸 阪急西宮
ZOZO 東京スタジアム
札幌ド 駒沢球場
楽天生命
日本生命 藤井寺

■RCWINに関する記録
 RCWIN歴代記録[-2020]
 通算 シーズン RCWIN
 通算 シーズン RCWIN(PF)
 通算 シーズン RCWIN(PF/POS)
 RCWINで見る強力打撃コンビ
 RCWINで見る強力打撃トリオ
 ポジション別
 

■傑出度に関する記録
 打撃歴代記録[-2020]
 通算 シーズン 打率傑出度
 通算 シーズン 出塁率傑出度
 通算 シーズン 長打率傑出度
 通算 シーズン OPS傑出度
 投球歴代記録[-2020]
 通算 シーズン 防御率傑出度
 通算 シーズン 奪三振率傑出度
 通算 シーズン 与四球率傑出度

■戦力分析とドラフト評価
 2019年一軍分析
  De 西
 2019年二軍分析
  De 西
 2019年補強・ドラフト評価
  De 西
 2017年戦力分析
  De 西
 2015年戦力分析
  De 西
 2014年戦力分析
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 2013年戦力分析
  De 西
 2015年二軍評価
  De 西
 2015年ファーム得点PFと選手評価
 打順の組み方を眺める
 2016年 セリーグ パリーグ

■選手の個人評価
 ポジション別に最優秀打者を選ぶ
 2017年 セリーグ パリーグ
 2016年 セリーグ パリーグ
 2015年 セリーグ パリーグ
 2014年 セリーグ パリーグ
 2013年 セリーグ パリーグ
 2016年打者の通信簿
  De 西
 2015年打者の通信簿
  De 西
 2014年選手別守備得点と総合貢献
 総括
 簡易WARの答え合わせ2014
 球団史上最高の4人を選ぶ
    De 西
 

■2018年の特筆記事
 現役打者の2000本安打達成確率を考える
 現役20代選手の通算安打(2018年版)

■2017年の特筆記事
 現役20代選手の通算安打(2017年版)
 「8番投手」は珍しいのか?
 2017年各種パークファクター
 2017広島打線は史上最強か?

■2016年の特筆記事
 2016年における2000本安打の展望
 2016年広島打線、得点力向上の要因は?
 2016年各種パークファクター
 パリーグ野手編成と野手運用の私的評価
 セリーグの犠打減少を考える
 糸井嘉男の成績低下リスクを考える


■2015年の特筆記事
 2000本安打の展望
 違反球の再来?2015年セリーグ
 こちらも違反球?2015年パリーグ
 秋山と柳田が挑む、もうひとつの日本記録
 秋山翔吾の安打記録更新の確率を考える
 「余剰安打」で見る、安打新記録の価値
 山田哲人は何位?二塁手シーズンHR記録
 二塁手史上最高の打撃?2015年山田哲人
 30HRと30盗塁の両立
 三浦大輔、23年連続安打
 谷繁元信、27年連続本塁打
 坂本勇人、7年連続二桁本塁打
 阪神タイガース、得失点差-59で貯金
 2015年はどのくらい打低だったのか?
 2015年各種パークファクター

■考察のようななにか
 □分析結果系
 徹底比較 ダルビッシュ有と田中将大
 平成の大投手 三浦大輔
 ポスト松井稼頭央時代の遊撃手総合力評価
 恐怖の8番打者
 稲葉篤紀、現役引退表明
 0本塁打のスラッガー
 シーズン二桁本塁打に関する記録
 20盗塁カルテットに関する記録
 ピタゴラス勝率を用いた采配評価の妥当性
 鈴木啓示の先発勝利に関する疑義
 セリーグの野手世代交代に関する考察
 □分析手法系
 RSAAに守備力補正をかける
 守備イニング推定手法の改良案
 RRFの考え方
 外野刺殺指標試案
 外野補殺指標試案
 NPB版oWAR(試案)

■データ置き場
 通算 シーズン 守備位置別安打記録
 通算 シーズン 奪三振率
 通算 シーズン 与四球率
 通算 シーズン K%
 通算 シーズン BB%
 通算 シーズン wSB(盗塁得点)
 投手のシーズン本塁打記録
 セパ年度別 打低打高早見表
 年度別タイトル・表彰獲得者一覧
 平成時代のポジション別最多安打打者
 日本時代のイチローの全試合成績


■当ブログのデータについて
 Kazmix World
 日本プロ野球記録
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 日本プロ野球私的統計研究会
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