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Re: 質問
コメントありがとうございます!
ビル・ジェームズ氏がRRFの算出において捕手補殺を計算に入れなかったのは、
内野他ポジションの補殺と比べると性質が特殊であるためだと私は考えています。
・盗塁刺も捕手補殺に含まれるという点
捕手補殺にはゴロの処理だけでなく、盗塁を刺した分のアウトも含まれます。
単純に捕手の補殺数から盗塁刺を引いたものを用いれば済む話ではありますが、
そもそも盗塁刺が公式に集計されていないケースが結構あります。(NPBでも1968年以前のデータは欠落)
・捕手補殺と投手の打球傾向にあまり相関が無いと考えられる点
RRFの算出において寡占対象を内野補殺に限定するのは「投手の打球傾向を補正する」という意味合いがあります。
「内野全体の補殺数が多いから、投手がゴロを記録する傾向が強いと考えられる」
→「だから、このポジションの補殺数も多くなるだろう」といった具合です。
投手の打球傾向の判断材料として用いるには、捕手補殺はやや不適格な面があります。
盗塁刺を除いた捕手補殺の大半はバント打球の処理時に記録されていると考えられます。
被バント数の多さは相手方の作戦傾向だけに大きく依存し、投手の打球傾向とはほとんど相関がないため、
捕手補殺を打球傾向の判断材料に用いると、却ってノイズとなってしまう可能性が高いからですね。
ビル・ジェームズ氏がRRFの算出において捕手補殺を計算に入れなかったのは、
内野他ポジションの補殺と比べると性質が特殊であるためだと私は考えています。
・盗塁刺も捕手補殺に含まれるという点
捕手補殺にはゴロの処理だけでなく、盗塁を刺した分のアウトも含まれます。
単純に捕手の補殺数から盗塁刺を引いたものを用いれば済む話ではありますが、
そもそも盗塁刺が公式に集計されていないケースが結構あります。(NPBでも1968年以前のデータは欠落)
・捕手補殺と投手の打球傾向にあまり相関が無いと考えられる点
RRFの算出において寡占対象を内野補殺に限定するのは「投手の打球傾向を補正する」という意味合いがあります。
「内野全体の補殺数が多いから、投手がゴロを記録する傾向が強いと考えられる」
→「だから、このポジションの補殺数も多くなるだろう」といった具合です。
投手の打球傾向の判断材料として用いるには、捕手補殺はやや不適格な面があります。
盗塁刺を除いた捕手補殺の大半はバント打球の処理時に記録されていると考えられます。
被バント数の多さは相手方の作戦傾向だけに大きく依存し、投手の打球傾向とはほとんど相関がないため、
捕手補殺を打球傾向の判断材料に用いると、却ってノイズとなってしまう可能性が高いからですね。
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Re: No title
コメントありがとうございます!
得点価値は自分で算出したものではなくて、現DELTAの蛭川さんが前にデータスタジアムで書いたコラムから引用しています。
http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=8&id=22
この数値は走者とアウトカウント別の得点期待値をベースとしたLWTSで算出されたものですね。
http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=8&id=11
Batting Runs=0.446×単打+0.783×二塁打+1.143×三塁打+1.411×本塁打+0.302×四死球-0.261×アウト(打数-安打)+0.168×盗塁-0.382×盗塁刺
上記のコラムのBattingRunsの係数を参考にすれば、0.26前後と言うのはかなりいい線を言っている数字だと考えられます。
ただし、RRFにおけるプラスプレーを得点化する際にそのまま一つ当たり0.26点と計算するのは誤りで、
アウトカウントを増やすのに失敗した場合、ヒットが生まれてしまうことを考慮しなければなりません。
ゴロに対して奪アウト成功:アウト(=-0.261点)
ゴロに対して奪アウト失敗:被安打(≒+0.446点) ※ゴロヒットはほとんどが単打
こちらもBattingRunsの係数を参考にすると、奪アウト成功か失敗かで0.7点前後の得点期待値の変動が生じます。
この差分が守備者の稼いだマージンとなるというのが根拠です。上の文章では端折っていて申し訳ないのですが。
ところでアウトの得点価値をどのように算出したのか、とても興味があります。
もし差し支えなければ、教えていただけないでしょうか?
得点価値は自分で算出したものではなくて、現DELTAの蛭川さんが前にデータスタジアムで書いたコラムから引用しています。
http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=8&id=22
この数値は走者とアウトカウント別の得点期待値をベースとしたLWTSで算出されたものですね。
http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=8&id=11
Batting Runs=0.446×単打+0.783×二塁打+1.143×三塁打+1.411×本塁打+0.302×四死球-0.261×アウト(打数-安打)+0.168×盗塁-0.382×盗塁刺
上記のコラムのBattingRunsの係数を参考にすれば、0.26前後と言うのはかなりいい線を言っている数字だと考えられます。
ただし、RRFにおけるプラスプレーを得点化する際にそのまま一つ当たり0.26点と計算するのは誤りで、
アウトカウントを増やすのに失敗した場合、ヒットが生まれてしまうことを考慮しなければなりません。
ゴロに対して奪アウト成功:アウト(=-0.261点)
ゴロに対して奪アウト失敗:被安打(≒+0.446点) ※ゴロヒットはほとんどが単打
こちらもBattingRunsの係数を参考にすると、奪アウト成功か失敗かで0.7点前後の得点期待値の変動が生じます。
この差分が守備者の稼いだマージンとなるというのが根拠です。上の文章では端折っていて申し訳ないのですが。
ところでアウトの得点価値をどのように算出したのか、とても興味があります。
もし差し支えなければ、教えていただけないでしょうか?