コメント
No title
全体のレベルが低く一握りのトップ選手とその他大勢の力量差が大きかったプロ野球草創期の選手がどうしても上位を占めてしまいますね。偏差値のように標準偏差を入れるとか、何か巧い工夫がないか考えています。
Re: No title
Manningさん、コメントありがとうございます!
阪神の場合、1960年代まではNPB屈指の強豪球団だったのに対し、それ以降は黄金時代と一般的に呼ばれている時期が無いことからも分かるように、優秀な人材が古い時代に集中しているというのも一つの要因だと考えています。
傑出のしやすさについてはまだまだ議論の余地がありますね。
ただ、たまたま傑出した選手が偏って多く出現したから「傑出しやすい時代」に見えているだけなのか、「傑出しやすい時代」だったからこうした選手が多く出現したのか、判断が難しいところです。この辺りは卵と鶏の議論になってしまうのかもしれません。
RCWINやRSWINの偏差を見る印象では、傑出のしやすさは基本的にルールの変更や球団数の増減などによって短期的に引き起こされるもので、一般に言われているような競技の成熟度に原因を求めるのは難しいんじゃないかと個人的には考えています。
阪神の場合、1960年代まではNPB屈指の強豪球団だったのに対し、それ以降は黄金時代と一般的に呼ばれている時期が無いことからも分かるように、優秀な人材が古い時代に集中しているというのも一つの要因だと考えています。
傑出のしやすさについてはまだまだ議論の余地がありますね。
ただ、たまたま傑出した選手が偏って多く出現したから「傑出しやすい時代」に見えているだけなのか、「傑出しやすい時代」だったからこうした選手が多く出現したのか、判断が難しいところです。この辺りは卵と鶏の議論になってしまうのかもしれません。
RCWINやRSWINの偏差を見る印象では、傑出のしやすさは基本的にルールの変更や球団数の増減などによって短期的に引き起こされるもので、一般に言われているような競技の成熟度に原因を求めるのは難しいんじゃないかと個人的には考えています。
打者、投手は同リーグの全選手との比較になるので
平均からの乖離で比較する手法が有効だと思いますが
守備は同じポジションに偶々打撃が得意で守備が苦手な(あるいはその逆の)選手が集まることがあり得るのではないでしょうか
管理人様も以前サードが守備の難所から打撃重視のポジションに変わったことは指摘されていましたし
ひょっとしたら現在進行形でセカンドにも変遷がおきているかもしれません
そのような過渡期には平均的な守備力の選手の過大・過小評価がおきる可能性があるのでは?と考えています
平均からの乖離で比較する手法が有効だと思いますが
守備は同じポジションに偶々打撃が得意で守備が苦手な(あるいはその逆の)選手が集まることがあり得るのではないでしょうか
管理人様も以前サードが守備の難所から打撃重視のポジションに変わったことは指摘されていましたし
ひょっとしたら現在進行形でセカンドにも変遷がおきているかもしれません
そのような過渡期には平均的な守備力の選手の過大・過小評価がおきる可能性があるのでは?と考えています
Re: タイトルなし
カンザスさん、コメントありがとうございます!
リーグ内を対象にした守備指標の場合は、6球団制を採用しているNPBでは平均が6人分の成績によって決定されるため、指標評価の一般性や安定性が打撃や投球と比べて低いというのは間違いないでしょうね。DELTAさんがUZRにおいて12球団平均を用いるのも、対象母数を増やして安定性を高めるのが最大の狙いだと思います。
UZRのような映像解析に頼る手法は、全打球に対して絶対的な基準(打球の速さ、処理地点、打球種類)を持つラベルが貼られるためこうした芸当ができるのですが、現行のレンジ系指標は同一リーグ各チームの相対的な環境の差異から守備者の担当打球数を推計するというやり方なので、リーグや年度を跨いで平均を設定するということは難しいです。
ただし、例えば遊撃手で言えばリーグ全体の内野補殺全体に占める遊撃捕殺の割合の推移を見れば、リーグ全体の遊撃守備レベルの高低はアバウトに掴めるのではないかと個人的には考えています。RRF評価に使う遊撃捕殺割合の部分を試験的にリーグ内平均から12球団平均に取り換え、疑似的に12球団を通じた評価を行ったところ、通算で10000イニング以上を記録しているような守備者でも、この操作により計算結果がガラッと変わるような変動はほとんど見られませんでした。そのため、6球団平均でもある程度の安定性は確保できているのではないかと私は考えます。
>そのような過渡期には平均的な守備力の選手の過大・過小評価がおきる可能性があるのでは?と考えています
http://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2097.html
1963年パリーグの守備成績を見ると、正にカンザスさんの仰る現象と思われるものが起こっています。
この年の南海の三塁手バディ・ピートは平均的な三塁手と比べて70%近くしかゴロアウトを捌けておらず、この年の南海は三塁手だけで-50点近いマイナスを記録していますが、不思議なことにチーム全体の守備効率(DER)はリーグトップなんですよね。鶴岡監督は意図的に三塁手の担当範囲を狭くして、二塁手の担当範囲を広くするよう指示したのかもしれません。この場合、ピートは「初めて現代的な三塁の守り方を行った三塁手」となる可能性もあると思います。古いタイプの三塁手と新しいタイプの三塁手が混在した結果、ピート以外の三塁手は過大評価になっているかもしれませんね。
リーグ内を対象にした守備指標の場合は、6球団制を採用しているNPBでは平均が6人分の成績によって決定されるため、指標評価の一般性や安定性が打撃や投球と比べて低いというのは間違いないでしょうね。DELTAさんがUZRにおいて12球団平均を用いるのも、対象母数を増やして安定性を高めるのが最大の狙いだと思います。
UZRのような映像解析に頼る手法は、全打球に対して絶対的な基準(打球の速さ、処理地点、打球種類)を持つラベルが貼られるためこうした芸当ができるのですが、現行のレンジ系指標は同一リーグ各チームの相対的な環境の差異から守備者の担当打球数を推計するというやり方なので、リーグや年度を跨いで平均を設定するということは難しいです。
ただし、例えば遊撃手で言えばリーグ全体の内野補殺全体に占める遊撃捕殺の割合の推移を見れば、リーグ全体の遊撃守備レベルの高低はアバウトに掴めるのではないかと個人的には考えています。RRF評価に使う遊撃捕殺割合の部分を試験的にリーグ内平均から12球団平均に取り換え、疑似的に12球団を通じた評価を行ったところ、通算で10000イニング以上を記録しているような守備者でも、この操作により計算結果がガラッと変わるような変動はほとんど見られませんでした。そのため、6球団平均でもある程度の安定性は確保できているのではないかと私は考えます。
>そのような過渡期には平均的な守備力の選手の過大・過小評価がおきる可能性があるのでは?と考えています
http://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2097.html
1963年パリーグの守備成績を見ると、正にカンザスさんの仰る現象と思われるものが起こっています。
この年の南海の三塁手バディ・ピートは平均的な三塁手と比べて70%近くしかゴロアウトを捌けておらず、この年の南海は三塁手だけで-50点近いマイナスを記録していますが、不思議なことにチーム全体の守備効率(DER)はリーグトップなんですよね。鶴岡監督は意図的に三塁手の担当範囲を狭くして、二塁手の担当範囲を広くするよう指示したのかもしれません。この場合、ピートは「初めて現代的な三塁の守り方を行った三塁手」となる可能性もあると思います。古いタイプの三塁手と新しいタイプの三塁手が混在した結果、ピート以外の三塁手は過大評価になっているかもしれませんね。
返信ありがとうございます
守備シフトの変化が記録から見てとれるのは面白いですね
我々が当たり前だと考えているセオリーも、先人の試行錯誤の上に成り立っているのだと実感します
我々が当たり前だと考えているセオリーも、先人の試行錯誤の上に成り立っているのだと実感します