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セパ年度別 打低打高早見表[1950-2020]


はじめに

打低打高の推移を見るため、各指標のリーグ平均値を調べました。(HRと打点は500打席あたり)
「野手がどのような打撃成績を残しやすい環境か」をリーグ間で比較したいので、打撃指標は投手成績を含みません。
防御率4点台の打高シーズンには「」、防御率2点台の打低シーズンには「」を付けました。

年度/L  平均的な野手の打撃成績 / 出塁率 長打率 OPS / 防御率 失点率 年度/L  平均的な野手の打撃成績 / 出塁率 長打率 OPS / 防御率 失点率
2020セ .262 13HR 54打点 / 出.333 長.405 OPS.738 / 防3.83 失4.20 2020パ .246 11HR 52打点 / 出.326 長.377 OPS.703 / 防3.87 失4.21
2019セ .260 13HR 54打点 / 出.332 長.406 OPS.738 / 防3.90 失4.27 2019パ .252 13HR 54打点 / 出.327 長.393 OPS.719 / 防3.91 失4.31
2018セ .267 13HR 57打点 / 出.340 長.414 OPS.754 / 防4.10 失4.49 2018パ .254 13HR 54打点 / 出.325 長.399 OPS.725 / 防3.91 失4.21
2017セ .259 12HR 52打点 / 出.328 長.391 OPS.719 / 防3.68 失4.04 2017パ .251 12HR 51打点 / 出.320 長.388 OPS.708 / 防3.66 失4.02
2016セ .261 11HR 51打点 / 出.329 長.392 OPS.721 / 防3.69 失4.04 2016パ .260 10HR 51打点 / 出.331 長.376 OPS.707 / 防3.65 失4.02
2015セ .257 *9HR 46打点 / 出.324 長.373 OPS.697 / 防3.25 失3.63 2015パ .256 10HR 50打点 / 出.327 長.377 OPS.704 / 防3.60 失3.96
2014セ .271 12HR 54打点 / 出.338 長.404 OPS.742 / 防3.89 失4.31 2014パ .258 *9HR 50打点 / 出.329 長.381 OPS.710 / 防3.61 失3.97
2013セ .262 11HR 51打点 / 出.333 長.389 OPS.721 / 防3.72 失4.08 2013パ .263 *9HR 50打点 / 出.333 長.378 OPS.711 / 防3.58 失3.94
2012セ .252 *8HR 42打点 / 出.319 長.351 OPS.670 / 防2.87 失3.22 2012パ .252 *7HR 44打点 / 出.311 長.348 OPS.660 / 防3.03 失3.40
2011セ .250 *8HR 43打点 / 出.312 長.353 OPS.665 / 防3.06 失3.37 2011パ .252 *7HR 44打点 / 出.309 長.349 OPS.658 / 防2.96 失3.30
2010セ .276 14HR 56打点 / 出.340 長.426 OPS.765 / 防4.13 失4.54 2010パ .271 11HR 55打点 / 出.337 長.405 OPS.741 / 防3.96 失4.32
2009セ .263 12HR 52打点 / 出.324 長.401 OPS.725 / 防3.55 失3.98 2009パ .267 12HR 54打点 / 出.335 長.408 OPS.742 / 防4.03 失4.34
2008セ .273 12HR 52打点 / 出.333 長.405 OPS.738 / 防3.74 失4.09 2008パ .266 11HR 55打点 / 出.329 長.406 OPS.735 / 防3.91 失4.28
2007セ .274 13HR 54打点 / 出.338 長.416 OPS.753 / 防3.84 失4.22 2007パ .263 10HR 50打点 / 出.322 長.386 OPS.708 / 防3.59 失3.94
2006セ .271 13HR 54打点 / 出.328 長.409 OPS.737 / 防3.68 失4.11 2006パ .262 10HR 49打点 / 出.324 長.389 OPS.713 / 防3.62 失4.03
2005セ .278 14HR 57打点 / 出.341 長.426 OPS.767 / 防4.11 失4.45 2005パ .269 13HR 56打点 / 出.330 長.416 OPS.746 / 防4.08 失4.48
2004セ .284 18HR 61打点 / 出.345 長.453 OPS.798 / 防4.40 失4.78 2004パ .278 15HR 62打点 / 出.351 長.440 OPS.791 / 防4.69 失5.14
2003セ .277 16HR 59打点 / 出.336 長.441 OPS.777 / 防4.17 失4.58 2003パ .276 15HR 62打点 / 出.345 長.445 OPS.790 / 防4.65 失5.05
2002セ .265 14HR 52打点 / 出.322 長.408 OPS.731 / 防3.59 失3.96 2002パ .255 14HR 51打点 / 出.317 長.406 OPS.723 / 防3.70 失4.03
2001セ .273 13HR 54打点 / 出.345 長.412 OPS.756 / 防3.78 失4.17 2001パ .264 16HR 58打点 / 出.341 長.427 OPS.768 / 防4.37 失4.76
2000セ .271 14HR 55打点 / 出.335 長.419 OPS.754 / 防3.91 失4.27 2000パ .264 12HR 59打点 / 出.343 長.406 OPS.749 / 防4.42 失4.86
1999セ .277 14HR 58打点 / 出.344 長.429 OPS.773 / 防4.13 失4.49 1999パ .259 12HR 53打点 / 出.334 長.397 OPS.731 / 防3.92 失4.31
1998セ .267 11HR 52打点 / 出.339 長.398 OPS.737 / 防3.67 失4.07 1998パ .265 12HR 53打点 / 出.341 長.404 OPS.745 / 防3.95 失4.40
1997セ .266 13HR 54打点 / 出.341 長.412 OPS.754 / 防3.86 失4.27 1997パ .266 11HR 52打点 / 出.338 長.397 OPS.735 / 防3.88 失4.31
1996セ .275 13HR 57打点 / 出.347 長.420 OPS.768 / 防4.07 失4.45 1996パ .258 12HR 51打点 / 出.328 長.393 OPS.721 / 防3.74 失4.13
1995セ .265 14HR 55打点 / 出.343 長.416 OPS.758 / 防3.92 失4.24 1995パ .248 11HR 48打点 / 出.320 長.370 OPS.690 / 防3.47 失3.82
1994セ .268 12HR 53打点 / 出.340 長.402 OPS.742 / 防3.72 失4.06 1994パ .271 12HR 57打点 / 出.341 長.411 OPS.752 / 防4.20 失4.65
1993セ .260 13HR 51打点 / 出.335 長.399 OPS.733 / 防3.59 失3.95 1993パ .254 11HR 49打点 / 出.326 長.388 OPS.714 / 防3.58 失3.97
1992セ .264 13HR 52打点 / 出.337 長.407 OPS.745 / 防3.61 失4.05 1992パ .259 12HR 53打点 / 出.331 長.400 OPS.731 / 防3.91 失4.26
1991セ .265 13HR 54打点 / 出.337 長.406 OPS.743 / 防3.76 失4.12 1991パ .259 13HR 53打点 / 出.331 長.406 OPS.737 / 防3.89 失4.24
1990セ .271 14HR 56打点 / 出.342 長.423 OPS.766 / 防3.90 失4.29 1990パ .264 15HR 57打点 / 出.338 長.426 OPS.764 / 防4.26 失4.75
1989セ .269 13HR 51打点 / 出.333 長.412 OPS.745 / 防3.57 失3.93 1989パ .267 15HR 58打点 / 出.342 長.426 OPS.768 / 防4.24 失4.68
1988セ .265 12HR 51打点 / 出.327 長.405 OPS.732 / 防3.48 失3.84 1988パ .260 14HR 52打点 / 出.326 長.403 OPS.730 / 防3.75 失4.20
1987セ .271 16HR 55打点 / 出.327 長.432 OPS.758 / 防3.83 失4.24 1987パ .263 14HR 53打点 / 出.324 長.403 OPS.726 / 防3.77 失4.21
1986セ .266 15HR 52打点 / 出.321 長.419 OPS.740 / 防3.58 失4.01 1986パ .270 17HR 57打点 / 出.333 長.437 OPS.770 / 防4.18 失4.61
1985セ .280 17HR 60打点 / 出.351 長.446 OPS.796 / 防4.29 失4.74 1985パ .272 17HR 64打点 / 出.345 長.444 OPS.789 / 防4.71 失5.30
1984セ .277 16HR 59打点 / 出.345 長.441 OPS.786 / 防4.12 失4.58 1984パ .265 16HR 61打点 / 出.335 長.427 OPS.762 / 防4.38 失4.86
1983セ .278 17HR 59打点 / 出.342 長.444 OPS.786 / 防4.13 失4.57 1983パ .270 15HR 58打点 / 出.337 長.424 OPS.760 / 防4.26 失4.72
1982セ .263 14HR 51打点 / 出.322 長.404 OPS.726 / 防3.42 失3.89 1982パ .259 13HR 53打点 / 出.328 長.401 OPS.729 / 防3.85 失4.27
1981セ .273 15HR 54打点 / 出.331 長.423 OPS.754 / 防3.71 失4.12 1981パ .269 14HR 56打点 / 出.334 長.414 OPS.748 / 防4.02 失4.54
1980セ .269 15HR 54打点 / 出.330 長.422 OPS.752 / 防3.64 失4.13 1980パ .273 20HR 64打点 / 出.340 長.457 OPS.797 / 防4.65 失5.16
1979セ .270 17HR 59打点 / 出.337 長.435 OPS.772 / 防4.06 失4.51 1979パ .274 16HR 59打点 / 出.333 長.433 OPS.766 / 防4.24 失4.76
1978セ .276 16HR 61打点 / 出.348 長.441 OPS.789 / 防4.26 失4.73 1978パ .265 13HR 53打点 / 出.320 長.395 OPS.714 / 防3.69 失4.23
1977セ .279 19HR 62打点 / 出.348 長.458 OPS.806 / 防4.34 失4.77 1977パ .255 12HR 50打点 / 出.309 長.382 OPS.691 / 防3.43 失3.92
1976セ .274 18HR 58打点 / 出.337 長.446 OPS.783 / 防4.00 失4.41 1976パ .256 12HR 48打点 / 出.311 長.378 OPS.689 / 防3.34 失3.80
1975セ .260 14HR 51打点 / 出.325 長.399 OPS.724 / 防3.39 失3.78 1975パ .254 12HR 50打点 / 出.315 長.380 OPS.694 / 防3.43 失3.98
1974セ .258 15HR 53打点 / 出.323 長.408 OPS.732 / 防3.55 失3.98 1974パ .254 13HR 51打点 / 出.325 長.388 OPS.712 / 防3.50 失3.94
1973セ .246 13HR 46打点 / 出.311 長.373 OPS.684 / 防3.01 失3.39 1973パ .261 14HR 53打点 / 出.331 長.400 OPS.731 / 防3.58 失4.06
1972セ .253 14HR 52打点 / 出.321 長.397 OPS.719 / 防3.45 失3.86 1972パ .264 15HR 54打点 / 出.330 長.414 OPS.744 / 防3.70 失4.17
1971セ .238 12HR 44打点 / 出.304 長.359 OPS.664 / 防2.86 失3.25 1971パ .260 16HR 56打点 / 出.322 長.413 OPS.735 / 防3.79 失4.27
1970セ .242 12HR 44打点 / 出.301 長.368 OPS.670 / 防2.93 失3.27 1970パ .253 15HR 54打点 / 出.316 長.400 OPS.716 / 防3.58 失4.03
1969セ .244 15HR 49打点 / 出.306 長.387 OPS.693 / 防3.17 失3.61 1969パ .255 13HR 50打点 / 出.310 長.389 OPS.699 / 防3.23 失3.75
1968セ .248 15HR 51打点 / 出.310 長.395 OPS.706 / 防3.27 失3.73 1968パ .252 13HR 50打点 / 出.313 長.386 OPS.699 / 防3.26 失3.74
1967セ .253 13HR 49打点 / 出.310 長.391 OPS.701 / 防3.20 失3.70 1967パ .250 11HR 47打点 / 出.305 長.373 OPS.678 / 防3.05 失3.51
1966セ .244 11HR 45打点 / 出.302 長.364 OPS.666 / 防2.94 失3.37 1966パ .246 11HR 45打点 / 出.300 長.372 OPS.672 / 防2.88 失3.36
1965セ .244 10HR 43打点 / 出.302 長.356 OPS.658 / 防2.78 失3.20 1965パ .248 12HR 48打点 / 出.303 長.377 OPS.680 / 防3.08 失3.58
1964セ .252 12HR 49打点 / 出.313 長.382 OPS.695 / 防3.19 失3.62 1964パ .258 11HR 49打点 / 出.314 長.383 OPS.697 / 防3.19 失3.80
1963セ .251 11HR 48打点 / 出.313 長.374 OPS.687 / 防3.15 失3.64 1963パ .252 12HR 49打点 / 出.308 長.381 OPS.690 / 防3.10 失3.66
1962セ .238 *9HR 41打点 / 出.293 長.347 OPS.640 / 防2.63 失3.06 1962パ .259 *9HR 50打点 / 出.314 長.379 OPS.693 / 防3.19 失3.88
1961セ .243 *9HR 43打点 / 出.304 長.352 OPS.656 / 防2.68 失3.18 1961パ .255 10HR 49打点 / 出.310 長.379 OPS.690 / 防3.16 失3.85
1960セ .239 *9HR 43打点 / 出.299 長.360 OPS.658 / 防2.82 失3.28 1960パ .253 *9HR 46打点 / 出.307 長.370 OPS.677 / 防3.01 失3.61
1959セ .238 *9HR 44打点 / 出.298 長.357 OPS.655 / 防2.83 失3.32 1959パ .249 *8HR 46打点 / 出.302 長.360 OPS.663 / 防2.95 失3.54
1958セ .238 *9HR 42打点 / 出.293 長.354 OPS.647 / 防2.68 失3.19 1958パ .244 *7HR 44打点 / 出.300 長.347 OPS.647 / 防2.83 失3.42
1957セ .234 *8HR 41打点 / 出.291 長.340 OPS.630 / 防2.61 失3.15 1957パ .242 *7HR 44打点 / 出.302 長.344 OPS.647 / 防2.77 失3.45
1956セ .231 *7HR 40打点 / 出.286 長.331 OPS.617 / 防2.45 失2.97 1956パ .238 *6HR 42打点 / 出.297 長.331 OPS.628 / 防2.63 失3.31
1955セ .243 *8HR 42打点 / 出.300 長.342 OPS.642 / 防2.65 失3.22 1955パ .252 *7HR 47打点 / 出.312 長.352 OPS.664 / 防3.00 失3.69
1954セ .260 *8HR 48打点 / 出.318 長.365 OPS.683 / 防3.12 失3.76 1954パ .247 *7HR 46打点 / 出.312 長.352 OPS.664 / 防2.99 失3.64
1953セ .259 *8HR 51打点 / 出.325 長.368 OPS.692 / 防3.39 失4.13 1953パ .254 *6HR 46打点 / 出.315 長.356 OPS.671 / 防2.96 失3.64
1952セ .259 *7HR 50打点 / 出.326 長.361 OPS.686 / 防3.28 失4.10 1952パ .260 *8HR 52打点 / 出.322 長.373 OPS.695 / 防3.39 失4.17
1951セ .269 *9HR 58打点 / 出.338 長.387 OPS.725 / 防3.85 失4.81 1951パ .252 *7HR 49打点 / 出.311 長.359 OPS.670 / 防3.11 失3.98
1950セ .270 11HR 61打点 / 出.340 長.406 OPS.746 / 防4.12 失5.05 1950パ .264 10HR 56打点 / 出.325 長.391 OPS.716 / 防3.78 失4.70

1951年-1975年の打低期、1976年-2010年の打高期、2011年-の打低期に大まかに区切ることが出来そうです。

戦後の急激な打高化

人手と材料の不足により、戦時中は反発力の低い粗悪なボールを使わざるを得なかったため、
フェンスまで打球を飛ばす必要のあるホームランは勿論、野手の間を抜く打球も減ることから安打自体も少なく、
現代と比べると得点の入りにくい時代でした。140投球回を投げた防御率0点台の投手が負け越すという事態も起こっています。

終戦により人手と材料の問題が解消され、更に機械によるボール製造が可能になるとこの状況は一変し、
それまで手作りで供給されていたボールの品質は大幅に向上。NPBの公式試合にも高反発球が多く出回るようになります。

終戦時点では10HR(1938秋中島治康,1939年鶴岡一人)だったシーズン本塁打記録は、
1946年に大下弘が20HRを記録すると、1948年に25HR(青田昇/川上哲治)、1949年に46HR(藤村富美男)と引き上げられ、
リーグ分立元年に当たる1950年に、セリーグの初代優勝チームである松竹の小鶴誠が51HRを記録するに至ります。

1951年-1975年の打低トレンド

この時期にNPB全体の打高化に歯止めをかけるため、反発係数に関する規定が設けられています。
スライダー・フォーク・シュートなど、現代まで使用されている変化球の名手が各チームに出現したのもこの頃であることから、
反発係数規定の設定に変化球の普及がちょうど重なり、NPBは25年間にわたる長期の打低トレンドに突入したと考えられます。

特に1960年前後のセリーグは、戦後では最も打低傾向の強い環境下での野球が行われていたようですが、
この環境下で毎年のように3割20HRを記録していた選手こそ、プロ野球史上最大のスターと呼ばれる長嶋茂雄でした。
リーグ平均打率を考慮すれば、巷で語られている当時の存在感の大きさもむべなるかなという印象です。

1976年-2010年の打高トレンド

1970年代中盤に入ると打線の攻撃力上昇を狙い、高反発球を本拠地で使用するチームが多く現れるようになります。
それまで飛ばないボールを使用していた広島、阪神、日本ハム、近鉄が飛ぶボールに切り替えたと見られるほか、
元々飛ぶボールを使用していた阪急も、より飛ぶボールに変更した形跡が当時の各PF値の推移から確認できます。

広島と阪急は強力打線を中心にチームの黄金時代を築いたほか、近鉄も初優勝と連覇を達成するなど、
高反発球を採用するチームの躍進が目立ったことから徐々に採用球団が増えた結果、全体の打高化が進行したと考えられます。

1990年代に入ると球場の大型化による影響か、球界全体の打高化は一旦落ち着きを見せますが、
2000年代に入ると高反発球(俗に言うラビットボール)を採用する機運が高まったため再び打高化が進み、
2004年には読売ジャイアンツが史上最多となるチーム259HRを記録するに至ります。

2011年-の打低トレンド

2011年からは各チームが使用球を選択できなくなり、現在に至る全試合においてミズノ製の統一球が使用されています。
国際試合での使用が想定されているためか、従来のものと比べるとMLB公式球に近い仕様であり、
現在使用されている統一球は、2010年以前の基準で見れば「飛ばないボール」に分類されるものです。

2011年,2012年に使用されたボールが反発係数の規定下限を下回っていたことは記憶に新しいですが、
NPBは2014年開幕前に反発係数の基準をより低い値に改定しており、この基準では当時のボールは「違反球」にはなりません。
(現在は反発係数の基準自体が撤廃されて目標値だけが残っているため、どんなボールを使用しても「違反球」にはなりません)

その後、2014年に使用されたボールが改定された反発係数の規定上限を上回る「飛ぶボール」であることが再び問題になりましたが、
上表の各平均値の推移を見れば一目瞭然で、2010年以前の基準で見れば「飛ぶボール」でも何でもありません。

統一球導入以降の反発係数の上下とリーグ平均防御率の推移を見る限りでは、
現在の目標値の設定が変わらない限り、NPBでは今後も打低トレンドが長く続いていく可能性が高いように感じます。

コメント

時代を遡るにつれ、防御率と失点率の解離が大きくなっていますね
用具やグラウンドの質などがエラーの数に影響を与えていたのでしょうか
これを見ると「叩きつけて転がせ」というセオリーが確立したのも自然なことのように思えます

Re: タイトルなし

カンザスさん、コメントありがとうございます!
コメント返しが遅くなって申し訳ありません。

1957年までは現在より球団数が多かったため、現場の選手数に対して供給数が追い着いていなかった印象です。
その中でも打撃がそこそこでも守備に問題があって出られないような選手は意外と多いのに対し、
守備的重要度の高いポジションを高いレベルで守れる選手は、成績から見分けるのは難しいのもあって不足しがちなので、
平均の守備レベルが大きく下がって防御率と失点率の乖離が大きくなったという事情もあるかもしれません。

No title

けっこういろんなワードで検索上位出てくるページみたいだけど、数字おかしくない?
全部見るのは面倒だけど、一番最初のセ・2016年から間違っているような。
打率.261→.253
出塁率.329→.319
のはずです。

No title

適当に言うけど投手成績カウントしてそう

Re: No title

あさん、コメントありがとうございます!

4番目にコメントされた方の指摘が正しくて、
このページで記載している打率や出塁率は「全選手」の平均値ではなく「全野手」の平均値です。
つまり投手打席をカウントしていない平均値ですね。

ご提示されているデータで言えば.253は投手打席を含んだ平均打率、
.261は投手打席を含まない平均打率です。

なぜ投手打席を抜くかという話ですが、
「打者がどういった成績を残しやすい環境だったのか」に着目したいときに、
そうした方がセ・パ間で数値を比較しやすいからです。

投手打席を含むと平均が下がりますが、投手が打席に多く立つからと言って、
打者が好成績を残しにくい環境になる訳ではないですからね。

No title

投手打席を抜いた成績だと思ってたから指摘されるまで気付かなかった
最初に投手打席を抜いた打撃成績って書いてた方がいいですね

Re: No title

コメントありがとうございます!

自分でも説明が不十分だと感じたので、冒頭の説明文を少し加筆しました。

こちらは大谷選手の打撃成績も除外されてるのでしょうか?

デルタだとパリーグの今季の防御率が3.90になってるのですがこの差は何でしょうか?

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます!
返信が遅くなりまして申し訳ございません。

大谷翔平の打者成績は、指名打者として出場した際に記録されたものが大半であるため、ここではリーグ平均に含めています。
本来なら投手打席と野手打席を分離できれば好ましいですが、
ここでは入手できたデータの都合上、全て野手打席としてリーグ平均に含めています。

Re: タイトルなし

tetsuさん、コメントありがとうございます!

結論から言いますと、「個人自責点の合計値」と「チーム自責点の合計値」のどちらを使うかによって生じる差だと考えます。
リーグ平均防御率を計算する際に、本記事では「個人自責点の合計値」から算出していますが、
DELTA社は「チーム自責点の合計値」を使用して算出しているようです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%B2%AC%E7%82%B9
上記のWikipediaの「自責点」に詳細が載っていますが、
自責点には「個人の自責点にはなるけど、チームの自責点にはならない」ケースが存在します。
そのため、「個人自責点の合計値」と「チーム自責点の合計値」は必ずしも一致しません。

今季はロッテでこの事例が発生したようで、
「個人自責点の合計値」は574点、「チーム自責点」は573点となっています。
これによって、リーグ全体の「個人自責点の合計値」と「チーム自責点の合計値」が一致していません。

「どちらを用いるのが正しいか」というのは算出の目的によりますが、
本記事では「投手個人がどういった防御率を残しやすい環境だったのか」を明らかにするのが目的なので、
「個人自責点の合計値」を用いてリーグ平均防御率を算出しています。

No title

こうして見るとロッテの鈴木大地選手はビックリするぐらい毎年平均値的な成績なのですね。
本塁打数は平均以下ですがそれ以外は打点も含めてほぼ同じような成績になってる。
これで守備の評価悪くても全ポジション守れる鈴木選手って実はとても優秀なのでは?

Re: No title

コメントありがとうございます!
返信が遅くなりまして申し訳ございません。

打撃三部門だけを見ると極めて平均に近い成績ですね。
ただ、平均よりも四死球が多いため、出塁率は安定して平均を上回っており、
OPS等を見てもリーグ平均以上の得点生産力を残している打者と評してよいと思っています。

これまで鈴木大地選手がこれまで守ってきたポジション(遊撃手/二塁手)は、
リーグ平均を下回る打撃成績しか残せない打者が多いため、
起用されているポジションを考慮すれば、かなり優秀な打者だったと思いますね。

今季は主に一塁手で起用されていますが、一塁手として見るともう少し打撃力の底上げが欲しいところです。

2019セの出塁率間違ってませんか?

Re: タイトルなし

366さん、コメントありがとうございます!

ご指摘ありがとうございます。
申し訳ございません。長打率を記載してしまっていました。
今回は横着して手入力で更新を行ったためで、
今後はミスがないようにデータベースから直接出力して更新したいと思います。

ミスを発見した際は、今後ともご指摘いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

No title

NPB史上最も打低の時代と言える1950,60年代では犠打は今よりも有効な戦術だったんですかね?
グラウンドが劣悪でエラーが起こりやすい上に、昔は打者の実力差も大きいでしょうし、打力の低い選手には送らせる方が有効だったんでしょうか。
有効だったとしたら、その成功体験を今にまで引きずっているということなんでしょうか。

Re: No title

コメントありがとうございます!

http://baseballschole.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/re24-fac6.html
無死1塁での犠打の損失分岐点(強行よりも犠打の方が得点期待値が高くなる打者のOPS)は.332という先行研究があります。
確かに1950年代、1960年代は日本プロ野球の歴史において極めて打低な時期だったのですが、
流石にこの時期でもOPS.332を下回る打者はほぼ起用されていないので、得点を増やす戦術としては有効ではなかったようです。
仰るように当時は現代よりもエラーがかなり多かったことを踏まえても、この結果は覆りませんね。

実は、2リーグ分立以降だとこの時期が最も犠打の少なかった時代なんですよね。
犠打が激増したのは1980年代に入ってからの話で、これは黄金時代の西武が犠打を多用したのを他球団が模倣したためです。
犠打の通算記録とシーズン記録の上位に入っているのは最近の選手ばかりであることがそれを物語っています。
平野謙が登場するまでは1人が1シーズンに記録した犠打が30を超えることは極めて稀でした。

つい最近までの犠打の多用傾向は、当時の西武によって「強いチームに犠打は不可欠」という刷り込みがなされたのと、
以降の強豪チームの多くがこの時代の西武野球の模倣を実施したことで、刷り込みが強化されたのが大きいでしょうね。
福岡移転後のホークス、落合中日、原巨人は当時の西武関係者が運営に深く関わっていました。

そういう観点だと、西武の息のかかっていない緒方広島の台頭は一つのエポックメイキングだったのでしょうね。
緒方監督は2016年以降は2番打者の菊池に積極的に犠打をさせておらず、それで3連覇を達成してしまいましたから、
「犠打が少なくても強豪チームは作れる」と周りに示した点でとても重要な出来事だったように思います。

今のNPBでは1980年代以前のレベルまで犠打が減りましたが、これは菊池と緒方監督の影響がかなり大きいでしょう。
大袈裟な言い方をすれば、西武が作った呪縛を40年がかりで広島が解いたということですね。

No title

バントしなかったからというよりは単に打線、チーム戦力が
ずば抜けてよかったからだと
あとは多くの選手のピークが重なったとか他球団のが下向いていたからとか
その後の急降下もあってそういう認識をされるような気も・・・

強豪のバント多様の理由は
特点期待値よりも得点確率を重視(バント成功率はかなり高い前提ですが、投手力に自信があって少ない点でも勝てる、近年ならリードしておけば相手の勝ちパターンと当たらなくて済むなどの思考で)
あとは相手エース級との対戦を想定した野球をずっとやっていたのかなと
平均的な投手相手なら多分損ですが、そのレベルなら損してでも勝っちゃう
これは日本シリーズ対策みたいなところもあったのかなと妄想します

Re: No title

コメントありがとうございます!

強豪チームがバントを多用する建前は仰るような内容だと私も思います。
黄金時代の西武あたりは他球団との戦力差があまりにも大きかったので、
期待値を高めるというよりは運のブレで逆転してしまう可能性を少しでも減らすという意図だったように思います。
(最近の研究を見ていると、バントはそうした効果をもたらす可能性も低いという結論が出つつあるようですが)

>バントしなかったからというよりは単に打線、チーム戦力が
>ずば抜けてよかったからだと
>あとは多くの選手のピークが重なったとか他球団のが下向いていたからとか
>その後の急降下もあってそういう認識をされるような気も・・・

こちらですが、上で言っているのは「バントしなかった(バントが多くなかった)から強豪チームになった」ということではなく、
「バントが多くないチームでも強豪チームになれる(=バント多用が強豪チームの必要条件ではない)」という意味ですね。

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