現役20代選手の通算安打(2018年版)
- 2018/01/13
- 20:53
現役20代選手の通算安打(2017年版)
毎年恒例ですが今年もやります。
2018年3月30日(シーズン開幕)時点における、現役20代打者の通算安打TOP20を調べました。
表中の守備位置は通算で最も多く先発した守備位置を示します。
20代通算安打(2018年開幕時点)

現役20代最多は坂本勇人。1559安打は2位秋山に500本以上差を付けるダントツの本数。
20歳でレギュラーに定着して以来、大きな離脱もなくここまで安打数を積み重ねました。
20代で迎えるシーズン開幕時点の通算安打数としては、榎本喜八(1635安打)に次ぐ歴代2位の記録でもあります[1]。
2018年シーズンは20代で開幕を迎える最後のシーズンとなります。
坂本と同世代(1988年生まれ)の打者も、今季限りで表から名前が消えることになります。
(上表では秋山翔吾、柳田悠岐、梶谷隆幸が該当)
20代通算本塁打(2018年開幕時点)

現役20代最多は中田翔。2位坂本とは僅差ながら177HRを記録しています。
この前後の世代では数少ない、若手時代からコンスタントに本塁打を積み重ねた打者であり、
2016年、2017年、2018年と3年続けて、現役20代選手の中で最多本塁打打者となりました。
中田や坂本からは少し下の、現在20代中盤を迎えている世代はパワーヒッターが豊作であり、
特に筒香嘉智・山田哲人・鈴木誠也は、中田を上回るペースにて本塁打を積み上げています。
道のりは険しいですが、山田は20代で300本塁打に到達する可能性あり。
他20代通算記録(2018年開幕時点)

積み上げ系スタッツは坂本の独擅場と評しても良い雰囲気。
試合/打席/二塁打/塁打は1位、打点/盗塁/四球は2位となっています。(ちなみに犠飛/三振/敬遠も1位)
特に295二塁打は、20代で迎えるシーズン開幕時点の記録としては小玉明利・榎本喜八に次ぐ歴代3位。
率系スタッツは柳田悠岐の独擅場。打率/出塁率/OPSは1位、長打率は2位。
量を考慮しないで打撃の質に関して言えば、柳田が20代No.1打者であることは疑いようがありません。
下の世代では山田哲人と鈴木誠也が圧倒的な成績。今後は2人が首位争いの中心になっていきそうです。
現役打者の2000本安打達成の可能性を考える
おまけ 20代で迎えるシーズン開幕時点の通算安打[^]
順位 | 選手名 | 安打 | 生年月日 | シーズン |
1位 | 榎本喜八 | 1635安打 | 1936/12/05 | 1966年 |
2位 | 坂本勇人 | 1559安打 | 1988/12/14 | 2018年 |
3位 | 小玉明利 | 1556安打 | 1935/06/10 | 1965年 |
4位 | 張本勲 | 1546安打 | 1940/06/19 | 1970年 |
5位 | 土井正博 | 1464安打 | 1943/12/08 | 1973年 |
6位 | 松井稼頭央 | 1433安打 | 1975/10/23 | 2004年 |
7位 | 豊田泰光 | 1418安打 | 1935/02/12 | 1964年 |
8位 | 松井秀喜 | 1390安打 | 1974/06/12 | 2003年 |
9位 | 王貞治 | 1378安打 | 1940/05/20 | 1970年 |
10位 | 立浪和義 | 1374安打 | 1969/08/19 | 1999年 |
歴代1位は榎本喜八。史上最年少2000本安打達成者(31歳7ヶ月)。
高卒1年目の開幕戦に5番打者として出場し、リーグ8位の146安打をいきなり記録するなど、
高卒1年目から速いペースで安打を積み上げたという点で、前例のない存在となっています。
ちなみにTOP10の小玉明利・豊田泰光の二人は2000本安打未達。
二人とも古い時代の選手で、選手寿命が現代より短かったことは考慮する必要がありますが、
30歳で1500本近い安打を記録していても、2000本は当確とは言えないのが怖いところです。