東京ドーム[1988-]
- 2017/01/01
- 21:38
球場別PF:
東京ドームのパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。
巨人使用時パークファクター
日本ハム使用時パークファクター
現在のセの中では本塁打は打ちやすい一方、得点の入りやすさは標準的という特性の球場です。
本塁打の割に得点が入りにくいのは本塁打以外の安打が生まれにくいためで、
これは同型の人工芝を導入している横浜スタジアムと福岡ドームも同じ傾向を示しているため、人工芝の影響が大きいと考えられます。
また、1988年から2003年には日本ハムファイターズも本拠地として使用していました。
1990年代中頃までは中庸な球場だったようですが、2000年頃には俗にラビットボールと呼ばれる高反発球を採用したようで、
小笠原道大やオバンドーが活躍したビッグバン打線の全盛期にはかなりのヒッターズパークとなっていました。
PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。
同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。
2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。
東京ドームとは - 東京ドームシティ
2002年以降の人工芝の変遷が確認できます。
更新のたびに芝の長いものに切り替えているようです。
野球観戦:東京ドームの歴史(~2005年) - 東京ドームシティ
2005年にエキサイトシート設置の記載。
フェンスがせり出す形で設置されたためファウルグラウンドが縮小しました。
東京ドーム外野フェンスにネット設置 - 日刊スポーツ
2010年に外野フェンスが24cmかさ上げされました。
前後のPFを見ると本塁打の出やすさにはほとんど影響を与えていないようです。
セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場
東京ドームのパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。
巨人使用時パークファクター
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 巨人 | 1.18 | 1.28 | 0.99 | 0.98 | 1.03 | 0.35 | 0.98 | 1.09 | 1.16 | 66 / 143 | 3位 | 原辰徳 | ||
2020 | 巨人 | 1.00 | 1.10 | 0.99 | 0.98 | 1.02 | 0.92 | 1.00 | 1.00 | 1.04 | 58 / 120 | 1位 | 原辰徳 | ||
2019 | 巨人 | 1.19 | 1.38 | 0.99 | 0.98 | 0.92 | 0.74 | 0.99 | 1.06 | 1.19 | 64 / 143 | 1位 | 原辰徳 | 人工芝更新 | |
2018 | 巨人 | 0.98 | 1.11 | 0.97 | 0.95 | 1.02 | 0.66 | 0.99 | 1.10 | 1.09 | 64 / 143 | 3位 | 高橋由伸 | ||
2017 | 巨人 | 1.06 | 1.28 | 1.00 | 0.94 | 1.09 | 1.03 | 1.10 | 1.04 | 1.05 | 63 / 143 | 4位 | 高橋由伸 | ||
2016 | 巨人 | 0.96 | 0.99 | 0.93 | 0.94 | 0.90 | 0.62 | 1.01 | 1.05 | 1.00 | 66 / 143 | 2位 | 高橋由伸 | ||
2015 | 巨人 | 1.11 | 1.16 | 0.95 | 0.92 | 1.12 | 1.47 | 1.00 | 0.92 | 1.02 | 64 / 143 | 2位 | 原辰徳 | ||
2014 | 巨人 | 0.98 | 1.22 | 0.98 | 0.97 | 0.92 | 0.85 | 1.06 | 1.01 | 1.06 | 63 / 144 | 1位 | 原辰徳 | 人工芝更新 | |
2013 | 巨人 | 0.92 | 1.31 | 0.94 | 0.95 | 0.88 | 0.73 | 1.04 | 0.89 | 1.07 | 64 / 144 | 1位 | 原辰徳 | ||
2012 | 巨人 | 1.08 | 1.05 | 1.02 | 1.04 | 1.04 | 0.89 | 0.92 | 1.09 | 1.09 | 64 / 144 | 1位 | 原辰徳 | ||
2011 | 巨人 | 1.00 | 1.54 | 0.91 | 0.90 | 1.08 | 0.28 | 1.00 | 0.96 | 1.12 | 63 / 144 | 3位 | 原辰徳 | 統一球導入 | |
2010 | 巨人 | 1.05 | 1.18 | 0.96 | 0.94 | 1.05 | 0.79 | 1.00 | 1.02 | 1.08 | 64 / 144 | 3位 | 原辰徳 | 外野フェンスかさ上げ | |
2009 | 巨人 | 0.91 | 1.35 | 0.96 | 0.94 | 0.91 | 0.93 | 1.08 | 0.97 | 1.10 | 63 / 144 | 1位 | 原辰徳 | ||
2008 | 巨人 | 1.13 | 1.57 | 0.99 | 0.98 | 1.00 | 1.28 | 0.99 | 0.95 | 1.20 | 63 / 144 | 1位 | 原辰徳 | ||
2007 | 巨人 | 0.92 | 1.19 | 0.93 | 0.93 | 0.95 | 1.12 | 1.00 | 0.94 | 1.06 | 63 / 144 | 1位 | 原辰徳 | 人工芝更新 | |
2006 | 巨人 | 1.01 | 1.22 | 0.97 | 0.99 | 1.03 | 0.66 | 0.95 | 0.91 | 1.07 | 64 / 146 | 4位 | 原辰徳 | ||
2005 | 巨人 | 0.79 | 0.87 | 0.88 | 0.92 | 0.82 | 0.45 | 0.98 | 0.95 | 0.94 | 63 / 146 | 5位 | 堀内恒夫 | ファウルグラウンド縮小 | |
2004 | 巨人 | 0.92 | 1.04 | 0.93 | 0.94 | 0.82 | 0.75 | 0.99 | 1.13 | 1.04 | 62 / 138 | 3位 | 堀内恒夫 | ||
2003 | 巨人 | 1.00 | 1.11 | 0.98 | 0.97 | 1.01 | 0.83 | 0.98 | 1.08 | 1.08 | 62 / 140 | 3位 | 原辰徳 | ||
2002 | 巨人 | 1.04 | 1.27 | 0.95 | 0.92 | 1.09 | 0.57 | 0.97 | 1.04 | 1.14 | 62 / 140 | 1位 | 原辰徳 | 人工芝更新 | |
2001 | 巨人 | 1.15 | 1.46 | 0.99 | 0.94 | 1.02 | 0.77 | 0.99 | 1.12 | 1.24 | 62 / 140 | 2位 | 長嶋茂雄 | ||
2000 | 巨人 | 0.93 | 1.13 | 0.98 | 0.94 | 1.08 | 0.37 | 1.06 | 0.92 | 1.01 | 62 / 135 | 1位 | 長嶋茂雄 | ||
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
1999 | 巨人 | 0.89 | 0.90 | 0.99 | 0.94 | 0.99 | 0.47 | 1.10 | 1.18 | 0.97 | 61 / 135 | 2位 | 長嶋茂雄 | ||
1998 | 巨人 | 1.06 | 1.34 | 0.99 | 0.98 | 0.89 | 0.51 | 1.07 | 1.11 | 1.12 | 63 / 135 | 3位 | 長嶋茂雄 | ||
1997 | 巨人 | 1.03 | 1.34 | 0.93 | 0.88 | 0.96 | 0.93 | 1.11 | 0.97 | 1.06 | 61 / 135 | 4位 | 長嶋茂雄 | ||
1996 | 巨人 | 0.97 | 0.98 | 0.95 | 0.93 | 0.98 | 0.84 | 1.03 | 1.06 | 0.99 | 60 / 130 | 1位 | 長嶋茂雄 | ||
1995 | 巨人 | 0.82 | 0.73 | 0.96 | 0.95 | 1.14 | 1.31 | 0.99 | 0.95 | 0.88 | 61 / 131 | 3位 | 長嶋茂雄 | ||
1994 | 巨人 | 0.99 | 1.09 | 0.97 | 0.96 | 0.90 | 1.39 | 0.99 | 1.08 | 1.06 | 60 / 130 | 1位 | 長嶋茂雄 | ||
1993 | 巨人 | 1.04 | 1.02 | 1.01 | 1.00 | 1.09 | 0.82 | 0.97 | 1.01 | 1.02 | 59 / 131 | 3位 | 長嶋茂雄 | ||
1992 | 巨人 | 1.05 | 0.95 | 0.95 | 0.93 | 0.97 | 1.61 | 0.89 | 1.22 | 1.10 | 60 / 130 | 2位 | 藤田元司 | ||
1991 | 巨人 | 1.03 | 1.14 | 0.96 | 0.89 | 1.14 | 1.42 | 0.96 | 1.11 | 1.10 | 56 / 130 | 4位 | 藤田元司 | ||
1990 | 巨人 | 0.96 | 0.81 | 1.03 | 1.03 | 1.12 | 0.91 | 0.99 | 0.98 | 0.93 | 56 / 130 | 1位 | 藤田元司 | ||
1989 | 巨人 | 0.98 | 0.80 | 0.96 | 0.91 | 1.20 | 1.05 | 0.92 | 1.12 | 1.00 | 57 / 130 | 1位 | 藤田元司 | ||
1988 | 巨人 | 0.90 | 0.72 | 0.94 | 0.98 | 0.92 | 0.67 | 0.93 | 1.00 | 0.92 | 56 / 130 | 2位 | 王貞治 | 後楽園球場から移転 |
日本ハム使用時パークファクター
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003 | 日本ハム | 1.17 | 1.34 | 1.03 | 1.03 | 1.14 | 0.59 | 0.90 | 0.97 | 1.15 | 59 / 140 | 5位 | ヒルマン | 札幌ドームへ移転 | |
2002 | 日本ハム | 1.02 | 1.40 | 0.93 | 0.95 | 0.90 | 0.43 | 0.97 | 0.99 | 1.16 | 64 / 140 | 5位 | 大島康徳 | 人工芝更新 | |
2001 | 日本ハム | 1.22 | 1.67 | 0.97 | 0.97 | 0.99 | 0.36 | 0.95 | 1.07 | 1.30 | 63 / 140 | 6位 | 大島康徳 | ||
2000 | 日本ハム | 1.07 | 1.53 | 0.99 | 0.98 | 0.93 | 0.70 | 1.07 | 0.96 | 1.13 | 60 / 135 | 3位 | 大島康徳 | ||
1999 | 日本ハム | 1.17 | 1.70 | 1.01 | 0.96 | 1.09 | 0.56 | 1.05 | 0.98 | 1.20 | 61 / 135 | 5位 | 上田利治 | ||
1998 | 日本ハム | 0.97 | 1.27 | 0.93 | 0.97 | 0.78 | 0.58 | 0.97 | 1.04 | 1.11 | 60 / 135 | 2位 | 上田利治 | ||
1997 | 日本ハム | 0.96 | 0.93 | 1.00 | 1.03 | 0.97 | 0.59 | 1.02 | 1.00 | 0.97 | 62 / 135 | 4位 | 上田利治 | ||
1996 | 日本ハム | 1.00 | 1.19 | 1.03 | 1.01 | 0.95 | 0.65 | 1.06 | 1.11 | 1.08 | 58 / 130 | 2位 | 上田利治 | ||
1995 | 日本ハム | 0.97 | 1.16 | 0.99 | 0.99 | 0.85 | 0.90 | 1.10 | 0.99 | 1.00 | 58 / 130 | 4位 | 上田利治 | ||
1994 | 日本ハム | 0.99 | 1.05 | 1.04 | 1.05 | 1.00 | 0.55 | 1.07 | 0.98 | 0.99 | 59 / 130 | 6位 | 大沢啓二 | ||
1993 | 日本ハム | 1.09 | 1.31 | 0.98 | 0.95 | 0.89 | 1.04 | 1.06 | 1.12 | 1.12 | 60 / 130 | 2位 | 大沢啓二 | ||
1992 | 日本ハム | 1.03 | 0.81 | 1.02 | 1.04 | 0.97 | 0.55 | 0.98 | 1.07 | 0.96 | 53 / 130 | 5位 | 土橋正幸 | ||
1991 | 日本ハム | 0.92 | 0.84 | 0.96 | 0.98 | 1.00 | 1.15 | 0.92 | 0.98 | 0.96 | 53 / 130 | 4位 | 近藤貞雄 | ||
1990 | 日本ハム | 0.82 | 0.65 | 0.92 | 0.92 | 0.96 | 2.22 | 0.91 | 1.03 | 0.88 | 54 / 130 | 4位 | 近藤貞雄 | ||
1989 | 日本ハム | 0.95 | 0.91 | 0.93 | 0.91 | 1.00 | 1.66 | 0.95 | 1.05 | 0.99 | 54 / 130 | 5位 | 近藤貞雄 | ||
1988 | 日本ハム | 0.91 | 0.80 | 0.92 | 0.94 | 0.91 | 1.45 | 0.93 | 0.97 | 0.94 | 55 / 130 | 3位 | 高田繁 | 後楽園球場から移転 |
現在のセの中では本塁打は打ちやすい一方、得点の入りやすさは標準的という特性の球場です。
本塁打の割に得点が入りにくいのは本塁打以外の安打が生まれにくいためで、
これは同型の人工芝を導入している横浜スタジアムと福岡ドームも同じ傾向を示しているため、人工芝の影響が大きいと考えられます。
また、1988年から2003年には日本ハムファイターズも本拠地として使用していました。
1990年代中頃までは中庸な球場だったようですが、2000年頃には俗にラビットボールと呼ばれる高反発球を採用したようで、
小笠原道大やオバンドーが活躍したビッグバン打線の全盛期にはかなりのヒッターズパークとなっていました。
算出方法
PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。
同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。
2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。
参考文献
東京ドームとは - 東京ドームシティ
2002年以降の人工芝の変遷が確認できます。
更新のたびに芝の長いものに切り替えているようです。
野球観戦:東京ドームの歴史(~2005年) - 東京ドームシティ
2005年にエキサイトシート設置の記載。
フェンスがせり出す形で設置されたためファウルグラウンドが縮小しました。
東京ドーム外野フェンスにネット設置 - 日刊スポーツ
2010年に外野フェンスが24cmかさ上げされました。
前後のPFを見ると本塁打の出やすさにはほとんど影響を与えていないようです。
球場別パークファクター
セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場