福岡PayPayドーム[1993-]
- 2017/01/01
- 22:35
球場別PF:
福岡PayPayドームのパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。
ソフトバンク使用時パークファクター
現代のパリーグでは最も本塁打が出やすい一方、得点の入りやすさは標準的な球場。
開場以来長らくパで最も本塁打が打ちにくい球場でしたが、2015年のテラス設置により本塁打が大幅に打ちやすくなりました。
一方、2017年に導入された衝撃吸収性の高い人工芝がゴロの球足を殺すためか、本塁打以外の安打は出にくい傾向にあります。
PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。
同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。
2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。
2017年ヤフオクドームの施設リニューアル! - 福岡ソフトバンクホークス
2017年に人工芝「フィールドターフHD」が導入されました。
この人工芝は球足を殺す効果が強いようで、導入初年度にはBABIP-PFが大幅に低下しました。
これは翌年に導入した横浜スタジアムでも同様の傾向が確認されています。
新装ヤフオクドームは何番目に狭い球場になったのか? - スポルティーバ
2015年にホームランテラスが設置されました。
両翼と中堅は変わらないものの左右中間が6m短縮されてフェンスも1.5mほど低くなりました。
この年を境にパで本塁打の最も出にくい球場から最も出やすい球場に変わっています。
進化する多目的ドームの野球用人工芝 - 親土木入門
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2003年、2009年にも人工芝が更新されています。
特に2003年の更新時にはBABIP-PFが大きく低下しました。
セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場
福岡PayPayドームのパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。
ソフトバンク使用時パークファクター
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | ソフトバンク | 0.96 | 1.26 | 0.96 | 0.90 | 0.99 | 0.36 | 1.17 | 1.04 | 1.00 | 67 / 143 | 4位 | 工藤公康 | ||
2020 | ソフトバンク | 0.96 | 1.19 | 1.00 | 0.97 | 0.98 | 0.91 | 1.06 | 0.93 | 1.01 | 60 / 120 | 1位 | 工藤公康 | ||
2019 | ソフトバンク | 1.12 | 1.35 | 0.99 | 1.01 | 0.83 | 1.22 | 1.00 | 0.99 | 1.13 | 64 / 143 | 2位 | 工藤公康 | ||
2018 | ソフトバンク | 0.90 | 1.06 | 0.96 | 0.90 | 1.05 | 0.57 | 1.12 | 1.05 | 1.00 | 66 / 143 | 2位 | 工藤公康 | ||
2017 | ソフトバンク | 0.93 | 1.24 | 0.91 | 0.89 | 0.86 | 0.58 | 1.08 | 1.03 | 1.06 | 67 / 143 | 1位 | 工藤公康 | 人工芝更新 | |
2016 | ソフトバンク | 1.12 | 1.53 | 1.04 | 1.03 | 1.02 | 0.56 | 1.06 | 0.91 | 1.10 | 65 / 143 | 2位 | 工藤公康 | ||
2015 | ソフトバンク | 1.03 | 1.40 | 0.99 | 0.93 | 0.98 | 0.52 | 1.15 | 0.99 | 1.06 | 67 / 143 | 1位 | 工藤公康 | ホームランテラス設置 | |
2014 | ソフトバンク | 1.02 | 0.89 | 0.98 | 0.95 | 1.05 | 0.83 | 1.04 | 1.01 | 0.97 | 67 / 144 | 1位 | 秋山幸二 | ||
2013 | ソフトバンク | 0.91 | 0.76 | 0.99 | 0.97 | 0.92 | 0.94 | 1.12 | 1.04 | 0.88 | 67 / 144 | 4位 | 秋山幸二 | ||
2012 | ソフトバンク | 0.81 | 0.86 | 1.01 | 0.97 | 0.99 | 0.76 | 1.19 | 1.00 | 0.87 | 68 / 144 | 3位 | 秋山幸二 | ||
2011 | ソフトバンク | 0.96 | 0.94 | 1.02 | 0.98 | 1.08 | 0.59 | 1.17 | 1.03 | 0.89 | 68 / 144 | 1位 | 秋山幸二 | 統一球導入 | |
2010 | ソフトバンク | 0.91 | 1.11 | 0.97 | 0.93 | 0.92 | 1.11 | 1.18 | 0.92 | 0.94 | 69 / 144 | 1位 | 秋山幸二 | ||
2009 | ソフトバンク | 0.93 | 0.93 | 1.03 | 1.00 | 1.05 | 1.39 | 1.06 | 0.93 | 0.93 | 69 / 144 | 3位 | 秋山幸二 | 人工芝更新 | |
2008 | ソフトバンク | 0.90 | 0.77 | 0.99 | 1.00 | 0.96 | 0.94 | 1.04 | 0.91 | 0.88 | 68 / 144 | 6位 | 王貞治 | ||
2007 | ソフトバンク | 1.10 | 1.10 | 1.04 | 1.07 | 0.94 | 1.12 | 1.03 | 0.91 | 1.01 | 70 / 144 | 3位 | 王貞治 | ||
2006 | ソフトバンク | 0.81 | 0.73 | 0.99 | 0.96 | 1.00 | 0.57 | 1.17 | 1.02 | 0.85 | 65 / 136 | 3位 | 王貞治 | ||
2005 | ソフトバンク | 0.90 | 0.95 | 0.99 | 1.01 | 0.90 | 1.27 | 1.04 | 1.00 | 0.95 | 67 / 136 | 2位 | 王貞治 | ||
2004 | ダイエー | 0.93 | 0.80 | 0.99 | 0.97 | 1.00 | 1.14 | 1.03 | 1.05 | 0.92 | 63 / 133 | 2位 | 王貞治 | ||
2003 | ダイエー | 0.86 | 0.79 | 0.98 | 0.95 | 1.00 | 0.89 | 1.08 | 1.04 | 0.90 | 67 / 140 | 1位 | 王貞治 | 人工芝更新 | |
2002 | ダイエー | 0.88 | 0.72 | 1.03 | 1.00 | 1.06 | 1.22 | 1.08 | 1.03 | 0.86 | 64 / 140 | 2位 | 王貞治 | ||
2001 | ダイエー | 0.90 | 0.63 | 1.03 | 1.01 | 1.10 | 1.73 | 1.03 | 1.03 | 0.83 | 65 / 140 | 2位 | 王貞治 | ||
2000 | ダイエー | 0.93 | 0.60 | 1.02 | 1.02 | 1.07 | 0.80 | 0.92 | 1.12 | 0.92 | 64 / 135 | 1位 | 王貞治 | ||
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
1999 | ダイエー | 1.04 | 0.83 | 1.02 | 1.04 | 0.96 | 1.35 | 0.91 | 1.13 | 1.01 | 65 / 135 | 1位 | 王貞治 | ||
1998 | ダイエー | 0.94 | 0.59 | 1.02 | 1.06 | 0.93 | 1.14 | 0.97 | 0.99 | 0.86 | 64 / 135 | 3位 | 王貞治 | ||
1997 | ダイエー | 0.98 | 0.86 | 1.03 | 1.07 | 0.98 | 0.72 | 0.95 | 1.02 | 0.98 | 62 / 135 | 4位 | 王貞治 | ||
1996 | ダイエー | 0.97 | 0.70 | 1.03 | 1.07 | 1.02 | 1.76 | 0.86 | 0.98 | 0.95 | 61 / 130 | 6位 | 王貞治 | ||
1995 | ダイエー | 0.89 | 0.69 | 1.00 | 1.00 | 1.13 | 1.20 | 0.92 | 0.98 | 0.92 | 60 / 130 | 5位 | 王貞治 | ||
1994 | ダイエー | 0.79 | 0.51 | 0.93 | 0.96 | 0.94 | 1.35 | 0.92 | 1.03 | 0.87 | 60 / 130 | 4位 | 根本陸夫 | ||
1993 | ダイエー | 0.76 | 0.51 | 0.95 | 0.97 | 1.01 | 1.24 | 0.96 | 0.91 | 0.81 | 60 / 130 | 6位 | 根本陸夫 | 平和台球場へ移転 |
現代のパリーグでは最も本塁打が出やすい一方、得点の入りやすさは標準的な球場。
開場以来長らくパで最も本塁打が打ちにくい球場でしたが、2015年のテラス設置により本塁打が大幅に打ちやすくなりました。
一方、2017年に導入された衝撃吸収性の高い人工芝がゴロの球足を殺すためか、本塁打以外の安打は出にくい傾向にあります。
算出方法
PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。
同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。
2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。
参考文献
2017年ヤフオクドームの施設リニューアル! - 福岡ソフトバンクホークス
2017年に人工芝「フィールドターフHD」が導入されました。
この人工芝は球足を殺す効果が強いようで、導入初年度にはBABIP-PFが大幅に低下しました。
これは翌年に導入した横浜スタジアムでも同様の傾向が確認されています。
新装ヤフオクドームは何番目に狭い球場になったのか? - スポルティーバ
2015年にホームランテラスが設置されました。
両翼と中堅は変わらないものの左右中間が6m短縮されてフェンスも1.5mほど低くなりました。
この年を境にパで本塁打の最も出にくい球場から最も出やすい球場に変わっています。
進化する多目的ドームの野球用人工芝 - 親土木入門
ヤフードームのフィールド人工芝の張替えについて - 福岡ソフトバンクホークス
2003年、2009年にも人工芝が更新されています。
特に2003年の更新時にはBABIP-PFが大きく低下しました。
球場別パークファクター
セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場