京セラドーム大阪[1997-]
- 2017/01/01
- 21:02
球場別PF:
京セラドーム大阪のパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。
オリックス使用時パークファクター
近鉄使用時パークファクター
パリーグの中では得点と本塁打のどちらも比較的出にくいピッチャーズパーク。
開場以来長らく中庸な球場でしたが、2010年代に他球場が相次いでラッキーゾーンを設置したことで打高化したため、
京セラドーム自体にあまり変化はないものの相対的に投手優位な環境になりつつあります。
2012年にフェンス色を水色から紺色に塗り替えたのは記憶に新しいですが、
この年を境に、近鉄時代から一貫して三振を取りづらい球場だった京セラドームは三振の取りやすい球場に生まれ変わりました。
フェンス色によるボールの視認性が三振の取りやすさに影響を与えていることを示唆する興味深い事例です。
PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。
同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。
2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。
京セラドーム大阪の人工芝リニューアルのお知らせ - オリックス・バファローズ
2011年、人工芝の全面リニューアルについて - 京セラドーム大阪
インフィールド部分の人工芝リニューアルについて - 京セラドーム大阪
ふさふさ人工芝増殖中 - 朝日新聞
2003年、2007年(内野のみ)、2011年、2018年に人工芝が更新されました。
更新された年はBABIP-PFが低下する傾向があるようです。
京セラドーム大阪 フェンス改修のお知らせ - オリックス・バファローズ
2012年にフェンス色が「アクアブルー」から「ウォーターネイビー」に変更されました。
ナゴヤドームも三振が取りやすいことを踏まえると、濃い青色はボールを見極めづらいのかもしれません。
セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場
京セラドーム大阪のパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。
オリックス使用時パークファクター
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | オリックス | 0.91 | 0.84 | 0.99 | 0.97 | 1.07 | 1.87 | 1.00 | 0.92 | 0.92 | 66 / 143 | 1位 | 中嶋聡 | ||
2020 | オリックス | 0.97 | 0.95 | 1.06 | 1.04 | 1.03 | 1.46 | 1.04 | 0.98 | 0.97 | 57 / 120 | 6位 | 西村徳文 | ||
2019 | オリックス | 0.93 | 0.78 | 0.99 | 1.01 | 1.01 | 0.83 | 0.97 | 1.05 | 0.94 | 60 / 143 | 6位 | 西村徳文 | ||
2018 | オリックス | 0.96 | 0.89 | 0.98 | 0.98 | 0.95 | 0.99 | 1.00 | 1.07 | 0.99 | 59 / 143 | 4位 | 福良淳一 | 人工芝更新 | |
2017 | オリックス | 1.06 | 0.81 | 1.07 | 1.02 | 1.15 | 1.27 | 1.02 | 1.14 | 0.96 | 57 / 143 | 4位 | 福良淳一 | ||
2016 | オリックス | 0.90 | 0.64 | 0.96 | 0.94 | 1.11 | 1.05 | 1.02 | 0.97 | 0.88 | 56 / 143 | 6位 | 福良淳一 | ||
2015 | オリックス | 0.91 | 0.69 | 1.01 | 1.01 | 0.96 | 1.31 | 1.09 | 0.99 | 0.88 | 58 / 143 | 5位 | 森脇浩司 | ||
2014 | オリックス | 1.00 | 1.10 | 1.01 | 1.01 | 1.10 | 0.69 | 1.03 | 0.93 | 1.00 | 57 / 144 | 2位 | 森脇浩司 | ||
2013 | オリックス | 0.92 | 1.19 | 0.93 | 0.94 | 0.88 | 1.01 | 1.00 | 1.00 | 1.03 | 59 / 144 | 5位 | 森脇浩司 | ||
2012 | オリックス | 1.00 | 0.93 | 0.99 | 1.00 | 0.97 | 1.35 | 1.00 | 0.89 | 0.96 | 58 / 144 | 6位 | 岡田彰布 | フェンス色変更 | |
2011 | オリックス | 0.90 | 1.31 | 0.93 | 0.95 | 1.00 | 0.32 | 0.98 | 0.80 | 1.03 | 58 / 144 | 4位 | 岡田彰布 | 統一球導入 人工芝更新 | |
2010 | オリックス | 1.20 | 1.26 | 1.03 | 1.05 | 1.09 | 1.03 | 0.89 | 0.91 | 1.11 | 51 / 144 | 5位 | 岡田彰布 | ||
2009 | オリックス | 0.99 | 1.05 | 0.96 | 0.97 | 0.97 | 0.66 | 1.00 | 1.01 | 1.00 | 49 / 144 | 6位 | 大石大二郎 | ||
2008 | オリックス | 0.92 | 0.84 | 0.99 | 1.02 | 0.99 | 1.16 | 0.99 | 0.95 | 0.93 | 48 / 144 | 2位 | コリンズ | ||
2007 | オリックス | 0.87 | 1.04 | 0.93 | 0.93 | 0.97 | 1.39 | 0.95 | 0.88 | 1.01 | 48 / 144 | 6位 | コリンズ | 内野人工芝更新 | |
2006 | オリックス | 1.07 | 0.98 | 1.04 | 1.08 | 1.00 | 2.03 | 0.84 | 1.00 | 1.05 | 34 / 136 | 5位 | 中村勝広 | ||
2005 | オリックス | 1.07 | 1.16 | 0.99 | 0.95 | 1.11 | 0.58 | 0.96 | 1.15 | 1.09 | 34 / 136 | 4位 | 仰木彬 | GS神戸から移転 |
近鉄使用時パークファクター
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004 | 近鉄 | 1.02 | 1.09 | 1.02 | 1.05 | 0.93 | 1.19 | 0.95 | 1.04 | 1.06 | 65 / 133 | 5位 | 梨田昌孝 | 球団消滅 | |
2003 | 近鉄 | 0.93 | 0.94 | 0.96 | 0.99 | 1.00 | 1.05 | 0.93 | 0.89 | 0.96 | 70 / 140 | 3位 | 梨田昌孝 | 人工芝更新 | |
2002 | 近鉄 | 1.01 | 1.03 | 0.98 | 0.96 | 1.04 | 1.26 | 0.99 | 0.99 | 1.01 | 70 / 140 | 2位 | 梨田昌孝 | ||
2001 | 近鉄 | 0.87 | 0.90 | 0.93 | 0.95 | 0.96 | 0.89 | 0.90 | 0.99 | 0.98 | 70 / 140 | 1位 | 梨田昌孝 | ||
2000 | 近鉄 | 1.00 | 0.94 | 1.00 | 0.98 | 1.09 | 1.29 | 0.96 | 1.02 | 1.00 | 68 / 135 | 6位 | 梨田昌孝 | ||
1999 | 近鉄 | 1.08 | 1.02 | 1.06 | 1.13 | 0.95 | 0.72 | 0.89 | 1.02 | 1.06 | 62 / 135 | 6位 | 佐々木恭介 | ||
1998 | 近鉄 | 1.03 | 1.00 | 1.02 | 1.01 | 1.11 | 1.44 | 0.92 | 1.03 | 1.04 | 60 / 135 | 5位 | 佐々木恭介 | ||
1997 | 近鉄 | 0.97 | 1.00 | 0.99 | 0.99 | 1.05 | 1.34 | 0.88 | 1.02 | 1.05 | 59 / 135 | 3位 | 佐々木恭介 | 藤井寺球場から移転 |
パリーグの中では得点と本塁打のどちらも比較的出にくいピッチャーズパーク。
開場以来長らく中庸な球場でしたが、2010年代に他球場が相次いでラッキーゾーンを設置したことで打高化したため、
京セラドーム自体にあまり変化はないものの相対的に投手優位な環境になりつつあります。
2012年にフェンス色を水色から紺色に塗り替えたのは記憶に新しいですが、
この年を境に、近鉄時代から一貫して三振を取りづらい球場だった京セラドームは三振の取りやすい球場に生まれ変わりました。
フェンス色によるボールの視認性が三振の取りやすさに影響を与えていることを示唆する興味深い事例です。
算出方法
PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。
同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。
2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。
参考文献
京セラドーム大阪の人工芝リニューアルのお知らせ - オリックス・バファローズ
2011年、人工芝の全面リニューアルについて - 京セラドーム大阪
インフィールド部分の人工芝リニューアルについて - 京セラドーム大阪
ふさふさ人工芝増殖中 - 朝日新聞
2003年、2007年(内野のみ)、2011年、2018年に人工芝が更新されました。
更新された年はBABIP-PFが低下する傾向があるようです。
京セラドーム大阪 フェンス改修のお知らせ - オリックス・バファローズ
2012年にフェンス色が「アクアブルー」から「ウォーターネイビー」に変更されました。
ナゴヤドームも三振が取りやすいことを踏まえると、濃い青色はボールを見極めづらいのかもしれません。
球場別パークファクター
セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場