記事一覧

当ブログについて

NPB2022

NPB2021

選手

打線

投手陣

球場

記録

分析

広島市民球場[1957-2008]

球場別PF:



広島市民球場のパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。

広島使用時パークファクター
年度使用チーム 得点本塁打BABIP 単打二塁打三塁打 三振 四球  FIP使用試合順位監督備考
2008広島1.141.181.011.030.880.680.971.091.0966 / 1444位ブラウンマツダスタジアムへ移転
2007広島1.061.051.011.070.860.860.940.981.0566 / 1445位ブラウン
2006広島1.141.471.001.010.770.831.041.121.1965 / 1465位ブラウン
2005広島1.311.751.081.060.980.381.021.091.2967 / 1466位山本浩二
2004広島1.011.161.000.970.950.911.051.061.0763 / 1385位山本浩二
2003広島1.011.201.051.090.800.451.061.001.0662 / 1405位山本浩二
2002広島1.231.261.091.090.910.641.101.051.0960 / 1405位山本浩二
2001広島1.051.271.041.070.780.831.120.921.0360 / 1404位山本浩二
2000広島1.171.361.061.021.011.101.041.121.1557 / 1365位達川光男
1999広島0.991.210.971.030.680.851.100.951.0255 / 1355位達川光男
1998広島0.991.151.041.140.681.041.040.931.0254 / 1355位三村敏之
1997広島0.951.140.941.020.740.501.010.911.0256 / 1353位三村敏之
1996広島0.910.911.011.090.940.320.970.880.9454 / 1303位三村敏之
1995広島0.981.131.011.090.770.581.020.901.0152 / 1312位三村敏之
1994広島1.051.291.011.011.020.671.040.891.0655 / 1303位三村敏之
1993広島1.231.361.121.150.900.771.040.971.1256 / 1316位山本浩二
1992広島0.880.821.011.040.950.571.080.930.8855 / 1304位山本浩二
1991広島0.890.840.980.980.970.521.120.960.8957 / 1321位山本浩二
1990広島1.051.161.000.971.020.541.101.051.0360 / 1322位山本浩二
年度使用チーム 得点本塁打BABIP 単打二塁打三塁打 三振 四球  FIP使用試合順位監督備考
1989広島1.071.161.031.060.920.231.040.971.0259 / 1302位山本浩二
1988広島1.011.131.001.030.770.711.051.071.0459 / 1303位阿南準郎
1987広島0.920.990.950.990.870.200.990.960.9959 / 1303位阿南準郎
1986広島1.061.031.041.041.020.670.971.111.0659 / 1301位阿南準郎
1985広島1.201.181.071.051.020.611.011.141.1358 / 1302位古葉竹識
1984広島1.181.211.031.070.880.440.971.041.1160 / 1301位古葉竹識
1983広島1.061.270.981.010.840.261.011.101.1360 / 1302位古葉竹識
1982広島1.061.181.051.040.950.451.071.121.0961 / 1304位古葉竹識
1981広島0.981.241.001.010.860.761.021.091.1262 / 1302位古葉竹識
1980広島1.000.901.031.080.940.750.931.020.9963 / 1301位古葉竹識
1979広島1.081.141.051.050.980.901.001.041.0862 / 1301位古葉竹識
1978広島1.091.131.091.130.920.920.921.061.1162 / 1303位古葉竹識
1977広島1.020.901.111.200.990.540.880.920.9863 / 1305位古葉竹識
1976広島0.870.711.011.011.070.691.011.030.8562 / 1303位古葉竹識
1975広島1.110.861.091.091.110.810.961.070.9861 / 1301位ルーツ
1974広島0.840.770.971.000.930.550.990.950.8863 / 1306位森永勝也
1973広島1.030.921.051.080.960.431.011.010.9761 / 1306位別当薫
1972広島0.960.831.071.121.000.500.921.030.9759 / 1306位根本陸夫
1971広島0.990.981.041.060.910.851.020.990.9962 / 1304位根本陸夫
1970広島0.980.821.021.050.820.961.071.050.9165 / 1304位根本陸夫
年度使用チーム 得点本塁打BABIP 単打二塁打三塁打 三振 四球  FIP使用試合順位監督備考
1969広島0.910.820.950.960.870.471.041.000.9064 / 1306位根本陸夫
1968広島0.900.641.021.030.880.991.121.110.8266 / 1343位根本陸夫
1967広島0.960.721.031.070.881.170.921.090.9468 / 1386位長谷川良平
1966広島0.960.861.031.011.100.741.081.030.9369 / 1364位長谷川良平
1965広島0.980.860.981.000.900.701.091.010.9370 / 1405位白石勝巳
1964広島0.981.010.970.961.031.040.961.071.0370 / 1404位白石勝巳
1963広島1.131.161.051.041.031.170.961.061.1070 / 1406位白石勝巳
1962広島1.161.181.020.991.060.971.041.031.0666 / 1345位門前真佐人
1961広島1.171.211.051.021.180.780.981.091.1164 / 1305位門前真佐人
1960広島1.020.921.061.100.991.050.871.051.0566 / 1304位白石勝巳
1959広島1.130.921.091.081.300.760.970.940.9767 / 1305位白石勝巳
1958広島1.020.751.051.041.181.010.961.050.9567 / 1305位白石勝巳
1957広島1.021.200.990.981.070.930.891.201.1835 / 1305位白石勝巳広島総合球場から移転

1957年から2008年まで広島東洋カープが本拠地として使用していた球場。
球場大型化が本格化する前の時代から既にセの中では狭い球場だったため、多くの期間で打者優位の傾向を示していますが、
1960年代半ばから1970年代半ばにかけては戦略的に低反発球を使用していたようで投手優位となっています。(ON対策?)


算出方法

PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。

同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。

2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。



参考文献

外野手の地位向上はイチローの影響?'80年代と現在で全く違う指名順位。 - NumberWeb
広島市民球場は両翼91.4m、中堅115.8m。
中堅119m前後の球場が多かった当時においても狭い球場でした。



球場別パークファクター

セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
  東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場


コメント

No title

更新お疲れ様です

1991~1999年にかけてのみ綺麗に四死球のPFが1より大きく下回っているのが気になります
原因は何なのでしょうか。イメージ的にはHRが出やすい球場ほど四死球が多くなるイメージですが・・・

Re: No title

コメントありがとうございます!

>原因は何なのでしょうか。イメージ的にはHRが出やすい球場ほど四死球が多くなるイメージですが・・・
私も同じイメージを持っていたのですが、1957年-2017年の全球場のデータだと、
HRPFと四死球PFに相関は確認できませんでした。(打席数ベースのPFは相関係数0.1以下)
「本塁打の出やすい球場では、守備側が勝負を避けて四死球が増える」というわけではないようです。

1991年-1999年に四死球PFが下がっている原因ははっきりとつかめないのですが、
広島市民球場は1992年にバックスクリーンの全面改修を行っているため、
これによって打者や審判からのボールの見え方が変化した可能性があるのでは、と考えます。
ただ、これだけでは2000年以降に再び四死球が出やすくなった原因が説明できないのですが。

No title

ぼやーっと眺めていて気付いたのですが新井さんがHRキングになった05年の本塁打PFが2.20!
その年、タイトルを争った金本氏の本拠甲子園は0.62ですから、さすが新井さんというか、何か持ってますね笑

ただ真面目に考えると、今現在もそうですがここまで極端な偏りが生まれる中でタイトル争いと言われても・・・と最近よく思います。打撃タイトル投手タイトル両方に関わる問題ですが。

Re: No title

コメントありがとうございます!
返信が遅くなりまして申し訳ございません。

2005年 新井貴浩(広島) 広島市民:26HR/65試合 他球場:16HR/77試合
2005年 金本知憲(阪神)  甲子園:15HR/60試合 他球場:25HR/86試合

二人の球場別本塁打を比較しても、金本選手はかなり不利な環境での本塁打王争いだったことが窺えますね。
金本選手がFAで阪神に移籍せずに、この年まで広島に留まっていたしたら、
とんでもない成績を残していたかもしれません。50本塁打は軽く上回っていた可能性があります。

新井さんは後に阪神に移籍して、甲子園で史上最低クラスの本塁打PF(2008年/0.36)も経験するわけですが、
この年の本塁打はわずか8本だけなんですよね。43本塁打を記録してから3年しか経過していないのですが。
これだけ両極端な本拠地でプレーした打者はNPB史上でも珍しいかもしれません。

現在ではナゴヤドームと神宮で本塁打の出やすさが3倍~4倍違うような状態が常態化していますから、
半分はビジターで試合することを考慮しても、シーズン全体の本塁打は1.5倍~2倍くらい差が付いてしまいます。
このような状況下でタイトル争いすることに意味があるのかと言われると、確かにそうだよなあと私も思います。

球場の影響と無縁なタイトルは最多勝だけですね。

コメントの投稿

非公開コメント

コンテンツ

■2022年シーズンデータ
 ポジション別wRAAと先発救援別RSAA
 セリーグ パリーグ 各種PF


■選手INDEX(球団/五十音/守備)
  De
  西 他消滅球団
 
 

■打線アーカイブ
  De
  西 他消滅球団
 歴代打線得点力評価[-2020]
 歴代打線守備力評価[-2020]

■投手陣アーカイブ
  De
  西 他消滅球団

■打撃に関する記録
 wRAA通算 シーズン チーム
 wRC+通算 シーズン チーム
 BABIP+通算 シーズン チーム
 K%-通算 シーズン チーム
 BB%+通算 シーズン チーム
 ISO+通算 シーズン チーム

■投球に関する記録
 通算 シーズン RSWIN
 通算 シーズン RSWIN(PF/DER)
 通算 シーズン RSWIN(リリーフ)
 RSWINで見る強力ダブルエース
 RSWINで見る強力勝利の方程式

■守備に関する記録
 守備得点

■球場に関する記録
 一軍PF 2021 2020 2019
 二軍PF 2019 2018 2017
 セPF 得点 本塁打 BABIP
単打 二塁打 三塁打
三振 四球 FIP
 パPF 得点 本塁打 BABIP
単打 二塁打 三塁打
三振 四球 FIP
 球場別 東京ド 後楽園
甲子園
バンド ナゴヤ球場
マツダ 広島市民
De 横浜 川崎球場
神宮
PayPay 平和台 大阪球場
西 メラド 小倉球場
京セラ GS神戸 阪急西宮
ZOZO 東京スタジアム
札幌ド 駒沢球場
楽天生命
日本生命 藤井寺

■RCWINに関する記録
 RCWIN歴代記録[-2020]
 通算 シーズン RCWIN
 通算 シーズン RCWIN(PF)
 通算 シーズン RCWIN(PF/POS)
 RCWINで見る強力打撃コンビ
 RCWINで見る強力打撃トリオ
 ポジション別
 

■傑出度に関する記録
 打撃歴代記録[-2020]
 通算 シーズン 打率傑出度
 通算 シーズン 出塁率傑出度
 通算 シーズン 長打率傑出度
 通算 シーズン OPS傑出度
 投球歴代記録[-2020]
 通算 シーズン 防御率傑出度
 通算 シーズン 奪三振率傑出度
 通算 シーズン 与四球率傑出度

■戦力分析とドラフト評価
 2019年一軍分析
  De 西
 2019年二軍分析
  De 西
 2019年補強・ドラフト評価
  De 西
 2017年戦力分析
  De 西
 2015年戦力分析
  De 西
 2014年戦力分析
  De 西
 2013年戦力分析
  De 西
 2015年二軍評価
  De 西
 2015年ファーム得点PFと選手評価
 打順の組み方を眺める
 2016年 セリーグ パリーグ

■選手の個人評価
 ポジション別に最優秀打者を選ぶ
 2017年 セリーグ パリーグ
 2016年 セリーグ パリーグ
 2015年 セリーグ パリーグ
 2014年 セリーグ パリーグ
 2013年 セリーグ パリーグ
 2016年打者の通信簿
  De 西
 2015年打者の通信簿
  De 西
 2014年選手別守備得点と総合貢献
 総括
 簡易WARの答え合わせ2014
 球団史上最高の4人を選ぶ
    De 西
 

■2018年の特筆記事
 現役打者の2000本安打達成確率を考える
 現役20代選手の通算安打(2018年版)

■2017年の特筆記事
 現役20代選手の通算安打(2017年版)
 「8番投手」は珍しいのか?
 2017年各種パークファクター
 2017広島打線は史上最強か?

■2016年の特筆記事
 2016年における2000本安打の展望
 2016年広島打線、得点力向上の要因は?
 2016年各種パークファクター
 パリーグ野手編成と野手運用の私的評価
 セリーグの犠打減少を考える
 糸井嘉男の成績低下リスクを考える


■2015年の特筆記事
 2000本安打の展望
 違反球の再来?2015年セリーグ
 こちらも違反球?2015年パリーグ
 秋山と柳田が挑む、もうひとつの日本記録
 秋山翔吾の安打記録更新の確率を考える
 「余剰安打」で見る、安打新記録の価値
 山田哲人は何位?二塁手シーズンHR記録
 二塁手史上最高の打撃?2015年山田哲人
 30HRと30盗塁の両立
 三浦大輔、23年連続安打
 谷繁元信、27年連続本塁打
 坂本勇人、7年連続二桁本塁打
 阪神タイガース、得失点差-59で貯金
 2015年はどのくらい打低だったのか?
 2015年各種パークファクター

■考察のようななにか
 □分析結果系
 貯金と得失点差の関係を整理する
 徹底比較 ダルビッシュ有と田中将大
 平成の大投手 三浦大輔
 ポスト松井稼頭央時代の遊撃手総合力評価
 恐怖の8番打者
 稲葉篤紀、現役引退表明
 0本塁打のスラッガー
 シーズン二桁本塁打に関する記録
 20盗塁カルテットに関する記録
 ピタゴラス勝率を用いた采配評価の妥当性
 鈴木啓示の先発勝利に関する疑義
 セリーグの野手世代交代に関する考察
 □分析手法系
 RSAAに守備力補正をかける
 守備イニング推定手法の改良案
 RRFの考え方
 外野刺殺指標試案
 外野補殺指標試案
 NPB版oWAR(試案)

■データ置き場
 通算 シーズン 守備位置別安打記録
 通算 シーズン 奪三振率
 通算 シーズン 与四球率
 通算 シーズン K%
 通算 シーズン BB%
 通算 シーズン wSB(盗塁得点)
 投手のシーズン本塁打記録
 セパ年度別 打低打高早見表
 年度別タイトル・表彰獲得者一覧
 平成時代のポジション別最多安打打者
 日本時代のイチローの全試合成績


■当ブログのデータについて
 Kazmix World
 日本プロ野球記録
 スタメンデータベース
 日本プロ野球私的統計研究会
 を参考にさせていただいています。

■お問い合わせ
 ご意見ご感想、間違いのご指摘など
 お問い合わせは コメント欄 及び
 ranzankeikoku.npbstats★gmail.com
 にお願い致します。(★を@に変換)

Twitter

検索フォーム

訪問者カウンター