コメント
No title
更新お疲れ様です
戦力分析の考察部分が残ってる中こちらの更新もあり大変でしょうが頑張って下さい
まだ開幕直後とはいえ去年96敗のヤクルトが今日同率首位になったり巨人の小林が打ちまくったりと予想外の展開だらけで面白いですね
戦力分析の考察部分が残ってる中こちらの更新もあり大変でしょうが頑張って下さい
まだ開幕直後とはいえ去年96敗のヤクルトが今日同率首位になったり巨人の小林が打ちまくったりと予想外の展開だらけで面白いですね
Re: No title
コメントありがとうございます!大変励みになります!
今季は若手の台頭が例年より目立っていますし、投手と野手の上位陣も昨季から入れ替わりが激しいですね。
ヤクルト打線が見事に勢いを取り戻しましたが、どこまで広島打線と張り合えるか注意深く見ていきたいです。
今季は若手の台頭が例年より目立っていますし、投手と野手の上位陣も昨季から入れ替わりが激しいですね。
ヤクルト打線が見事に勢いを取り戻しましたが、どこまで広島打線と張り合えるか注意深く見ていきたいです。
更新お疲れ様です
DeNA投手陣の成績は素晴らしいですが、利得の大半が被本塁打によるものなのは気になりますね。
短期間だと偏りが発生しやすいので、実力によるものかはまだ未知数だと思います。
短期間だと偏りが発生しやすいので、実力によるものかはまだ未知数だと思います。
Re: 更新お疲れ様です
カンザスさん、コメントありがとうございます!
GB/FBを見ても際立ってゴロを打たせているような形跡はないので、
HR/FBと合わせて見ても、今の数字はやや出来すぎといった印象が強いですね。
横浜スタジアムは今季から東京ドーム、福岡ドームと同タイプの人工芝に張り替えており、
両球場と同じようにゴロが安打になりにくい環境になっている可能性が高いので、
「投手陣がどれだけゴロを打たせられるか」というのは一つのポイントになりそうな感じではあります。
GB/FBを見ても際立ってゴロを打たせているような形跡はないので、
HR/FBと合わせて見ても、今の数字はやや出来すぎといった印象が強いですね。
横浜スタジアムは今季から東京ドーム、福岡ドームと同タイプの人工芝に張り替えており、
両球場と同じようにゴロが安打になりにくい環境になっている可能性が高いので、
「投手陣がどれだけゴロを打たせられるか」というのは一つのポイントになりそうな感じではあります。
No title
デルタのDERだと4/28現在のセリーグで4位の巨人ですがチームディフェンスでセ2位、UZRでセ1位でした
DERとUZRの乖離はどこから来るものなのでしょうか
このサイトでは現在最下位になってますし巨人の守備力が高いのか低いのか良く分かりません・・・
DERとUZRの乖離はどこから来るものなのでしょうか
このサイトでは現在最下位になってますし巨人の守備力が高いのか低いのか良く分かりません・・・
Re: No title
コメントありがとうございます!
UZRは丹念に一つ一つの打球の行く末を追いかけて算出する指標ですが、
DERは本質的にはフェアグラウンド上に転がった打球がアウトになった割合を表しているに過ぎません。
巨人の乖離に関して言えば、それだけ処理の難しい打球を巨人投手陣が多く打たれているということだと思われます。
今のようなシーズン開幕直後の時期だと、投手陣が処理の難しい打球を多く打たれたことによるノイズが入りますが、
こうしたノイズはシーズンの進行に伴ってサンプル数が増えると解消されるものだと考えています。
例年だと、シーズン終了時点のDERとUZRは極めて高い相関を示すことが多いです。
UZRは丹念に一つ一つの打球の行く末を追いかけて算出する指標ですが、
DERは本質的にはフェアグラウンド上に転がった打球がアウトになった割合を表しているに過ぎません。
巨人の乖離に関して言えば、それだけ処理の難しい打球を巨人投手陣が多く打たれているということだと思われます。
今のようなシーズン開幕直後の時期だと、投手陣が処理の難しい打球を多く打たれたことによるノイズが入りますが、
こうしたノイズはシーズンの進行に伴ってサンプル数が増えると解消されるものだと考えています。
例年だと、シーズン終了時点のDERとUZRは極めて高い相関を示すことが多いです。
更新お疲れ様です。
iPhoneからしか確認してないのですが、表示が妙に縦長になってませんか?
iPhoneからしか確認してないのですが、表示が妙に縦長になってませんか?
Re: タイトルなし
Yamagamiさん、コメントありがとうございます!
先日表のフォーマットを変えたのですが、
スマホから見ると幅の指定が上手くいかないようで表示が崩れるようです。
近日中に修正します。
(5/23追記) 修正しました。
スマホ向けにもっと最適化できればと常々思ってはいるんですが、私のhtmlの知識ではなかなか...
先日表のフォーマットを変えたのですが、
スマホから見ると幅の指定が上手くいかないようで表示が崩れるようです。
近日中に修正します。
(5/23追記) 修正しました。
スマホ向けにもっと最適化できればと常々思ってはいるんですが、私のhtmlの知識ではなかなか...
No title
お疲れ様です。いつも更新楽しみにしています。
ところで、今年のセリーグの四球の数が多いと思いませんか?
打者平均で、去年のBB%が8.4%、今年が昨日までで9.6%
ここ5年は8%台前半で推移していますが今年は異常です。
isoDは0.077で、1995セについで歴代2位の値となっているようですね。
ストライクゾーンが狭まったとみるべきでしょうか?
しかしK%は大して変わっていないようですね。
どう思われますか?
ところで、今年のセリーグの四球の数が多いと思いませんか?
打者平均で、去年のBB%が8.4%、今年が昨日までで9.6%
ここ5年は8%台前半で推移していますが今年は異常です。
isoDは0.077で、1995セについで歴代2位の値となっているようですね。
ストライクゾーンが狭まったとみるべきでしょうか?
しかしK%は大して変わっていないようですね。
どう思われますか?
まだ9試合目ですが、柳はどうしたものでしょうね。
去年もそうですが、FIPの割りに打たれるタイプなんでしょうか。
彼が一本立ちしてくれないと、中日の若手先発は全滅になってしまいます。
去年もそうですが、FIPの割りに打たれるタイプなんでしょうか。
彼が一本立ちしてくれないと、中日の若手先発は全滅になってしまいます。
横槍ですみませんが
スタッツを見ると、BABIPやLOB%のような運要素を含んだ指標が軒並み下振れしているので、まず「単に不運である」可能性があります
ただそれはあくまでも要因の一つで、柳の場合右投にしてはかなり球速が遅く、制球が悪い時には強い打球を打たれる傾向があります(1.02 deltaのhard%を参照)。当然ながら強い打球は内野を抜けやすく長打にもなりやすいため、失点に繋がりやすいです
昨日はアウトロー狙いの球がワンバウンドしたり中くらいの高さに浮いたりで制球に課題がありましたね
スタッツを見ると、BABIPやLOB%のような運要素を含んだ指標が軒並み下振れしているので、まず「単に不運である」可能性があります
ただそれはあくまでも要因の一つで、柳の場合右投にしてはかなり球速が遅く、制球が悪い時には強い打球を打たれる傾向があります(1.02 deltaのhard%を参照)。当然ながら強い打球は内野を抜けやすく長打にもなりやすいため、失点に繋がりやすいです
昨日はアウトロー狙いの球がワンバウンドしたり中くらいの高さに浮いたりで制球に課題がありましたね
No title
昨年、こちらのブログを偶然発見し、驚愕しました。本当に素晴らしい!!
以来、頻繁に閲覧させていただいてます。
更新、大変だとは思いますが、こっそり(ずっと)応援してます。
以来、頻繁に閲覧させていただいてます。
更新、大変だとは思いますが、こっそり(ずっと)応援してます。
Re: No title
すいすいさん、コメントありがとうございます!
現時点でも9.5%で近年ではかなりの高水準ですね。
両リーグでは2001パの9.6%以来、セでは1995年の9.8%以来の数値のようです。
1.02のPlate Disciplineデータを確認しましたが、「打者がボール玉を振る割合」(2017年:28.6%→2018年:28.4%)
「投手がストライクゾーンに投げ込む割合」(2017年:45.7%→2018年:45.4%)は昨季からほぼ変わっていないため、
ストライクゾーンに何らかの変更があった可能性は低いと個人的には思っています。
「サンプルサイズの小ささによるブレ」の線も考えてみましたが、
「5月終了時点の四死球/打席」と「シーズン終了時点の四死球/打席」の差の標準偏差は0.3%程度なので、(2001年-2017年)
「ここからシーズン終了までに昨年並みの水準に収束する」可能性も考えづらいように思います。
(BB%ではなく四死球/打席を使ったのは入手できたデータの都合上)
1球単位のデータがあればもう少し掘り下げられるかもしれませんが、
私が持っているデータから言えることはこの辺りが限界です。
今回調べていて興味深く思ったのですが、どうも「春先は四死球が出やすい」傾向があるみたいですね。
「5月終了時点の四死球/打席」よりも「シーズン終了時点の四死球/打席」の方が高かったシーズンは、
1957年-2017年のセリーグでは14シーズンしかありませんでした。14/61です。
(ちなみにこの点を考慮しても今年の四球増加は説明できません)
現時点でも9.5%で近年ではかなりの高水準ですね。
両リーグでは2001パの9.6%以来、セでは1995年の9.8%以来の数値のようです。
1.02のPlate Disciplineデータを確認しましたが、「打者がボール玉を振る割合」(2017年:28.6%→2018年:28.4%)
「投手がストライクゾーンに投げ込む割合」(2017年:45.7%→2018年:45.4%)は昨季からほぼ変わっていないため、
ストライクゾーンに何らかの変更があった可能性は低いと個人的には思っています。
「サンプルサイズの小ささによるブレ」の線も考えてみましたが、
「5月終了時点の四死球/打席」と「シーズン終了時点の四死球/打席」の差の標準偏差は0.3%程度なので、(2001年-2017年)
「ここからシーズン終了までに昨年並みの水準に収束する」可能性も考えづらいように思います。
(BB%ではなく四死球/打席を使ったのは入手できたデータの都合上)
1球単位のデータがあればもう少し掘り下げられるかもしれませんが、
私が持っているデータから言えることはこの辺りが限界です。
今回調べていて興味深く思ったのですが、どうも「春先は四死球が出やすい」傾向があるみたいですね。
「5月終了時点の四死球/打席」よりも「シーズン終了時点の四死球/打席」の方が高かったシーズンは、
1957年-2017年のセリーグでは14シーズンしかありませんでした。14/61です。
(ちなみにこの点を考慮しても今年の四球増加は説明できません)
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます!
コメント欄で指摘されている方と私も同じ意見です。柳は強い打球を打たれやすい傾向があるため、
FIPで評価できない部分(フェアグラウンド上に飛ばされた打球の内容)が、他の投手より悪い可能性は考えられると思います。
もしそうであれば、柳は「FIPの割りに打たれるタイプ」の投手に該当するかと思います。
(楽天の則本も近いタイプだと個人的には予想しています)
ベテランと外国人の活躍で、先発ローテーションは昨季より充実したように感じますが、
仰る通りで若手の台頭はちょっと物足りませんね。現状では将来性という観点だとかなり不安が強いのかなと。
若手の年齢帯からは外れつつあるようにも思いますが、阿知羅拓馬は一軍で試してみても良いように感じます。
コメント欄で指摘されている方と私も同じ意見です。柳は強い打球を打たれやすい傾向があるため、
FIPで評価できない部分(フェアグラウンド上に飛ばされた打球の内容)が、他の投手より悪い可能性は考えられると思います。
もしそうであれば、柳は「FIPの割りに打たれるタイプ」の投手に該当するかと思います。
(楽天の則本も近いタイプだと個人的には予想しています)
ベテランと外国人の活躍で、先発ローテーションは昨季より充実したように感じますが、
仰る通りで若手の台頭はちょっと物足りませんね。現状では将来性という観点だとかなり不安が強いのかなと。
若手の年齢帯からは外れつつあるようにも思いますが、阿知羅拓馬は一軍で試してみても良いように感じます。
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます!
私も同意見です。
柳は強い打球を打たれやすい割には被本塁打が少ないのが不思議ですよね。
どちらかと言えばゴロの多い投手であることももちろん影響していると思われますが、それにしても少ないなと。
この部分は当人に制御できない要素がプラスに働いているのでしょうかね。
現状の内容は幸運と不運が入り混じっていてなかなか実力を評価しづらい投手であるように感じます。
悪くてもイニングイーターくらいの働きはできるんじゃないかなと、個人的には思っていますが。
私も同意見です。
柳は強い打球を打たれやすい割には被本塁打が少ないのが不思議ですよね。
どちらかと言えばゴロの多い投手であることももちろん影響していると思われますが、それにしても少ないなと。
この部分は当人に制御できない要素がプラスに働いているのでしょうかね。
現状の内容は幸運と不運が入り混じっていてなかなか実力を評価しづらい投手であるように感じます。
悪くてもイニングイーターくらいの働きはできるんじゃないかなと、個人的には思っていますが。
Re: No title
kojiroさん、コメントありがとうございます!
大変励みになります!ありがとうございます!
コンテンツの拡充は続けていきたいと思っているので、
今後ともお付き合いいただけますと幸いです。
大変励みになります!ありがとうございます!
コンテンツの拡充は続けていきたいと思っているので、
今後ともお付き合いいただけますと幸いです。
No title
いつも楽しく閲覧させてもらってます!
今年のセの平均が現時点でops.717…ちょっと高く感じてしまいますw 単なる好みの問題ですがDHなしなら.690~.695くらいがちょうど良いかなと(勝手w)
でも打球管理系のスタッツは去年とほぼ変わりないんですよね…コメ欄の皆さんの指摘通り四球が関わってるのでしょうか(それに伴って四球恐れて置きに行っての痛打とか)
今年のセの平均が現時点でops.717…ちょっと高く感じてしまいますw 単なる好みの問題ですがDHなしなら.690~.695くらいがちょうど良いかなと(勝手w)
でも打球管理系のスタッツは去年とほぼ変わりないんですよね…コメ欄の皆さんの指摘通り四球が関わってるのでしょうか(それに伴って四球恐れて置きに行っての痛打とか)
Re: No title
アンカツさん、コメントありがとうございます!
大変励みになります。
今季のセは統一球導入後では最も打高な環境になっていますね。
仰る通りで本塁打などの打球系の数値はあまり変わっておらず、四球増加が主に効いているみたいです。
好き嫌いで言えば、私はこのくらいの塩梅が好きですね。
ちょうど野球を見始めた時代の環境がこんな感じだったからかもしれません。
最優秀防御率はギリギリ1点台に届かなくて、最多本塁打はギリギリ40本に届かなくて、という感じで。
大変励みになります。
今季のセは統一球導入後では最も打高な環境になっていますね。
仰る通りで本塁打などの打球系の数値はあまり変わっておらず、四球増加が主に効いているみたいです。
好き嫌いで言えば、私はこのくらいの塩梅が好きですね。
ちょうど野球を見始めた時代の環境がこんな感じだったからかもしれません。
最優秀防御率はギリギリ1点台に届かなくて、最多本塁打はギリギリ40本に届かなくて、という感じで。
No title
FIPベースのRSAAで6点、守備得点で5点を稼いでいる巨人が失点率ベースのRSAAでは43点を稼げてる(8月16日時点)のはなぜでしょうか?
No title
柳裕也は中日投手陣の中ではいいFIPしてるのに、失点が多いのは何でだろ。球足の速い打球を打たれているんだろうか。守備陣は優秀なはずだし。
Re: No title
コメントありがとうございます!
今季の巨人は両RSAAの乖離が非常に大きくなっていますね。
当記事の失点率ベースRSAAは、自軍守備の影響を排除するようにボックススコアレベルの補正を行っています。
指標の根元にある考え方からすれば、FIPベースRSAAと一致してほしいところです。
なぜ乖離が起きるかについて、私は以下のように考えています。
ご存知だと思いますが、FIPは三振/四死球/被本塁打の3要素から期待失点を推定する指標です。
上記の3要素が同じ個数だけ発生したからと言って、必ずしも同じ失点になるとは限りません。
例えばあるイニングに「三振が3つ、四球が2つ、本塁打が1つ」発生した場合を考えると、
「三振、三振、本塁打、四球、四球、三振」という投球内容となった場合、1失点で済みますが、
「三振、三振、四球、四球、本塁打、三振」という投球内容となった場合、3失点してしまう計算になります。
このような少ないサンプルサイズだと、三振/四死球/被本塁打の3要素から失点を推定するのは難しいのですが、
何十イニング、何百イニングとサンプルサイズが増加していくと、
三振・四死球・本塁打が発生した時の走者アウト状況が一定値に収束するため、失点を推定できるというのがFIPの考え方です。
(本塁打を例に挙げると、投球回が少ないとソロばかり打たれたり3ラン/満塁を多く打たれたりするかもしれませんが、)
投球回が増えていくにつれてそうした偏りは少なくなっていき、被本塁打1本当たりの失点は約1.6点に収束します)
問題は、ここでいう「走者アウト状況が一定値に収束するために、必要なサンプルサイズがどのくらいか」ということですね。
過去のデータを見る限りでは、あるチームの投手陣が1シーズンに消化する程度のイニング数では、
「実際の失点」と「三振/四死球/被本塁打の3要素から推定される失点」に50点程度の乖離が生じるケースは度々あるようです。
もう一つ考えていることとしては、
投手の対戦打席の大部分を占める、「投手がフェアグラウンド上に打球を飛ばされた打席」については、
上記の3要素とは違い、バックの守備の影響が入り込む可能性があるため、評価対象から外されています。
FIPで期待失点を推定する際、「投手がフェアグラウンド上に打球を飛ばされた打席」に関しては、
「リーグの平均的な投手」がフェアグラウンド上に打球を飛ばされた際の失点期待値を代入して計算します。
例えば、巨人投手陣がフェアグラウンド上に飛ばされた打球の質が、平均と大きく異なっているような場合、
上記の計算処理で失点がうまく推定できない可能性が考えられるかもしれません。
今季の巨人は飛ばされる打球の強さに関してはリーグ平均並みのようですが、
ゴロ/フライ傾向に関しては、セリーグでは最も多くフライを打たれているようなので、
打たれている打球の質は平均から外れている、といった印象は受けます。(外れている程度は置いておいても)
今季の巨人は両RSAAの乖離が非常に大きくなっていますね。
当記事の失点率ベースRSAAは、自軍守備の影響を排除するようにボックススコアレベルの補正を行っています。
指標の根元にある考え方からすれば、FIPベースRSAAと一致してほしいところです。
なぜ乖離が起きるかについて、私は以下のように考えています。
ご存知だと思いますが、FIPは三振/四死球/被本塁打の3要素から期待失点を推定する指標です。
上記の3要素が同じ個数だけ発生したからと言って、必ずしも同じ失点になるとは限りません。
例えばあるイニングに「三振が3つ、四球が2つ、本塁打が1つ」発生した場合を考えると、
「三振、三振、本塁打、四球、四球、三振」という投球内容となった場合、1失点で済みますが、
「三振、三振、四球、四球、本塁打、三振」という投球内容となった場合、3失点してしまう計算になります。
このような少ないサンプルサイズだと、三振/四死球/被本塁打の3要素から失点を推定するのは難しいのですが、
何十イニング、何百イニングとサンプルサイズが増加していくと、
三振・四死球・本塁打が発生した時の走者アウト状況が一定値に収束するため、失点を推定できるというのがFIPの考え方です。
(本塁打を例に挙げると、投球回が少ないとソロばかり打たれたり3ラン/満塁を多く打たれたりするかもしれませんが、)
投球回が増えていくにつれてそうした偏りは少なくなっていき、被本塁打1本当たりの失点は約1.6点に収束します)
問題は、ここでいう「走者アウト状況が一定値に収束するために、必要なサンプルサイズがどのくらいか」ということですね。
過去のデータを見る限りでは、あるチームの投手陣が1シーズンに消化する程度のイニング数では、
「実際の失点」と「三振/四死球/被本塁打の3要素から推定される失点」に50点程度の乖離が生じるケースは度々あるようです。
もう一つ考えていることとしては、
投手の対戦打席の大部分を占める、「投手がフェアグラウンド上に打球を飛ばされた打席」については、
上記の3要素とは違い、バックの守備の影響が入り込む可能性があるため、評価対象から外されています。
FIPで期待失点を推定する際、「投手がフェアグラウンド上に打球を飛ばされた打席」に関しては、
「リーグの平均的な投手」がフェアグラウンド上に打球を飛ばされた際の失点期待値を代入して計算します。
例えば、巨人投手陣がフェアグラウンド上に飛ばされた打球の質が、平均と大きく異なっているような場合、
上記の計算処理で失点がうまく推定できない可能性が考えられるかもしれません。
今季の巨人は飛ばされる打球の強さに関してはリーグ平均並みのようですが、
ゴロ/フライ傾向に関しては、セリーグでは最も多くフライを打たれているようなので、
打たれている打球の質は平均から外れている、といった印象は受けます。(外れている程度は置いておいても)
Re: No title
カラガラさん、コメントありがとうございます!
今季の柳に関しては、平均的な投手よりも強い打球を多く打たれているため、
被BABIPが高くなり、FIPと防御率の乖離が生まれていると考えます。
強い打球を打たれている理由に関しては、球速の遅さが最大の原因だと個人的には予想しています。
ただ、今季のFIPと防御率の乖離は打球の強さだけで説明がつかないくらい大きいため、
「クラッチ度が低い」、すなわち走者を抱えた場面で多く打たれて効率良く失点している可能性もあります。
「安定してクラッチ度が低い投手」はほとんどいないため、この部分に関しては「運が悪い」で説明できると思っています。
過去にこのコメント欄でも柳の話題が出ましたので、そちらも参考になるかと思います。
今季の柳に関しては、平均的な投手よりも強い打球を多く打たれているため、
被BABIPが高くなり、FIPと防御率の乖離が生まれていると考えます。
強い打球を打たれている理由に関しては、球速の遅さが最大の原因だと個人的には予想しています。
ただ、今季のFIPと防御率の乖離は打球の強さだけで説明がつかないくらい大きいため、
「クラッチ度が低い」、すなわち走者を抱えた場面で多く打たれて効率良く失点している可能性もあります。
「安定してクラッチ度が低い投手」はほとんどいないため、この部分に関しては「運が悪い」で説明できると思っています。
過去にこのコメント欄でも柳の話題が出ましたので、そちらも参考になるかと思います。
No title
中日の投壊は今に始まったことではないにしても、ここまで来ると手の打ちようがないですね……
リリーフが深刻ですが、ローテの年齢層を考えると先発も十分深刻です。
中日の場合野手はリーグでも上位なので、ドラフトで即戦力投手の確保に成功すれば今季のヤクルトのように抜け出せると思いますが、二軍の事情を考慮すると野手も確保しておきたいので難しいですね。
今季も広島が独走していますが、戦力自体は下降気味のようなので、まだまだ来期以降は巨人を筆頭とした他球団にもチャンスはあると思います。
それだけに中日のように弱点がはっきりしているチームが簡単に育成に舵をきるのも勿体無く感じてしまいます。
柳は先発で使う気がないのなら、リリーフでの起用も考えてもいいかもしれませんね。
球速の遅さもカバーできますし、チーム事情にフィットしてます。
なによりせっかくの素材を二軍で置いておくのは勿体無く感じます。
リリーフが深刻ですが、ローテの年齢層を考えると先発も十分深刻です。
中日の場合野手はリーグでも上位なので、ドラフトで即戦力投手の確保に成功すれば今季のヤクルトのように抜け出せると思いますが、二軍の事情を考慮すると野手も確保しておきたいので難しいですね。
今季も広島が独走していますが、戦力自体は下降気味のようなので、まだまだ来期以降は巨人を筆頭とした他球団にもチャンスはあると思います。
それだけに中日のように弱点がはっきりしているチームが簡単に育成に舵をきるのも勿体無く感じてしまいます。
柳は先発で使う気がないのなら、リリーフでの起用も考えてもいいかもしれませんね。
球速の遅さもカバーできますし、チーム事情にフィットしてます。
なによりせっかくの素材を二軍で置いておくのは勿体無く感じます。
No title
柳の件ありがとうございます。コメント欄見逃してました。勉強になります。
No title
こんにちは
セリーグの出塁率が高すぎるのでは?
と疑問に思ったら6月に同じ疑問がありましたね
9月12日現在、ストライクゾーンが変わってる可能性は考えられますか?
セリーグの出塁率が高すぎるのでは?
と疑問に思ったら6月に同じ疑問がありましたね
9月12日現在、ストライクゾーンが変わってる可能性は考えられますか?
No title
出塁率以上にリーグの長打率の上がり幅が凄いですよね
春先はゾーンの問題だけかと思ってましたけど、数字を見るとボールの反発係数をかなり上げたとしか考えられないような気がしますが・・・
春先はゾーンの問題だけかと思ってましたけど、数字を見るとボールの反発係数をかなり上げたとしか考えられないような気がしますが・・・
No title
いつも更新や過去の記事を楽しみに見させてもらってます。
個人的な意見なのですが、ヤクルトがシーズン当初不調でしたが、打てる打者を上位に固めるようになってから勝てるようになった気がしますがどうなんでしょうか?
個人的な意見なのですが、ヤクルトがシーズン当初不調でしたが、打てる打者を上位に固めるようになってから勝てるようになった気がしますがどうなんでしょうか?
Re: No title
コメントありがとうございます! >>8/20にコメントいただいた方
返信が大変遅くなりまして申し訳ございません。
ナゴヤドームの影響で分かりにくくなっていますが、現在の中日の投壊は歴史的なレベルだと思います。
上記と同じ方法で、DER(守備)とPF(球場)の補正を行った失点率ベースのRSAAを通史的に算出すると、
2年連続で-100を下回ったチームは1979年・1980年の南海の1例のみですが、このままだと今季の中日が2例目になりそうです。
加えて、一軍レギュラーの年齢構成を考えると、野手の方も落ちてきそうな気配です。
短期的に見ると投手が足りず、長期的に見ると野手が足りない、仰る通りで悩ましい状況だと思います。
個人的には「投手陣より野手陣が低迷する方が深刻な事態に陥る可能性が高い」と考えており、
そろそろ野手の上位指名を意識して増やしていく必要があると思っています。
理由としては、投手は野手と比べてピークが早く短いため、好投手を数多く揃えて確保しておくことが難しく、
リーグ内のアドバンテージ・ディスアドバンテージがシャッフルされる頻度が高いということと、
(長期的に野手でアドバンテージを築くチームは多いが、長期的に投手でアドバンテージを築くチームは少ない)
野手陣の方が優劣の差が付きやすいことが挙げられます。(上記の打撃・守備・投球の3項を見ると分かるかと思います)
過去の傾向から言えば、野手は一度低迷すると立て直すのにかなり時間がかかるため、
いま現在のような代替要員が確保できない状態のまま一軍レギュラーが倒れ始めると、
90年代の阪神や00年代の横浜のような、10年以上にわたる長期的な暗黒時代に突入しかねないと思っています。
広島は丸が流出する事態になれば、他球団にも優勝の可能性がかなり出てきますね。
上手く短期間で投手陣を立て直せれば、仰る通り中日にもチャンスは舞い込むと思われるのが悩ましいですね。
一軍の投手事情を考えると、柳は二軍に置いておける状況ではないと私も考えます。
先発でもレベルの高い投球を期待できる投手なので、やはり先発で起用してもらいたいなと思っています。
リリーフと比べて先発は代替が難しいですからね。
返信が大変遅くなりまして申し訳ございません。
ナゴヤドームの影響で分かりにくくなっていますが、現在の中日の投壊は歴史的なレベルだと思います。
上記と同じ方法で、DER(守備)とPF(球場)の補正を行った失点率ベースのRSAAを通史的に算出すると、
2年連続で-100を下回ったチームは1979年・1980年の南海の1例のみですが、このままだと今季の中日が2例目になりそうです。
加えて、一軍レギュラーの年齢構成を考えると、野手の方も落ちてきそうな気配です。
短期的に見ると投手が足りず、長期的に見ると野手が足りない、仰る通りで悩ましい状況だと思います。
個人的には「投手陣より野手陣が低迷する方が深刻な事態に陥る可能性が高い」と考えており、
そろそろ野手の上位指名を意識して増やしていく必要があると思っています。
理由としては、投手は野手と比べてピークが早く短いため、好投手を数多く揃えて確保しておくことが難しく、
リーグ内のアドバンテージ・ディスアドバンテージがシャッフルされる頻度が高いということと、
(長期的に野手でアドバンテージを築くチームは多いが、長期的に投手でアドバンテージを築くチームは少ない)
野手陣の方が優劣の差が付きやすいことが挙げられます。(上記の打撃・守備・投球の3項を見ると分かるかと思います)
過去の傾向から言えば、野手は一度低迷すると立て直すのにかなり時間がかかるため、
いま現在のような代替要員が確保できない状態のまま一軍レギュラーが倒れ始めると、
90年代の阪神や00年代の横浜のような、10年以上にわたる長期的な暗黒時代に突入しかねないと思っています。
広島は丸が流出する事態になれば、他球団にも優勝の可能性がかなり出てきますね。
上手く短期間で投手陣を立て直せれば、仰る通り中日にもチャンスは舞い込むと思われるのが悩ましいですね。
一軍の投手事情を考えると、柳は二軍に置いておける状況ではないと私も考えます。
先発でもレベルの高い投球を期待できる投手なので、やはり先発で起用してもらいたいなと思っています。
リリーフと比べて先発は代替が難しいですからね。
Re: No title
カラガラさん、コメントありがとうございます!
大変返信が遅れまして申し訳ございません。
参考になりましたら幸いです。
大変返信が遅れまして申し訳ございません。
参考になりましたら幸いです。
No title
初歩的な質問で恥ずかしいのですが、「守備得点」はどのようにして算出しているのでしょうか。
それを説明されてる記事がすでにあれば、教えていただけると幸いです。
確かDERを元に、フィールド内に飛んだ打球にゴロアウトまたはフライアウトごとに値打ちを分けて、補正されているような記事を、どこかで読んだ記憶があるのですが・・。
また、その場合PFによる補正もされているのでしょうか。
それを説明されてる記事がすでにあれば、教えていただけると幸いです。
確かDERを元に、フィールド内に飛んだ打球にゴロアウトまたはフライアウトごとに値打ちを分けて、補正されているような記事を、どこかで読んだ記憶があるのですが・・。
また、その場合PFによる補正もされているのでしょうか。
Re: No title
コメントありがとうございます!
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
公式のアナウンスがないため、どうしても推定に留まりますが、
ストライクゾーンの変更がなされていたとしても、限定的なものだろうと私は考えています。
まず、「ストライクゾーンが変更されるとどのような影響が出るか」についてですが、
大規模な変更を行った際には、三振率と四球率が大幅に変動することが過去の推移から分かっています。
例えば、審判団が「ストライクゾーンを拡大する」と公式に宣言した1986年、2002年の成績を見ると、はっきりと傾向が表れています。
1985年セ K% 12.7% / BB% 9.4% → 1986年セ K% 15.0% / BB% 6.9%
1985年パ K% 12.2% / BB% 9.3% → 1986年パ K% 14.4% / BB% 7.8%
2001年セ K% 15.7% / BB% 9.1% → 2002年セ K% 17.8% / BB% 6.8%
2001年パ K% 16.4% / BB% 9.6% → 2002年パ K% 18.3% / BB% 7.2%
(投手成績を除いた打撃成績)
三振と四球が前年からこれだけ変動したケースは、2リーグ分立以降では他に例がありません。
ここからは「ストライクゾーンと三振四球が相関している」ことがある程度言えるのではないかと考えます。
2017年セ K% 18.1% / BB% 8.4% → K% 17.6% / BB% 9.2%
2017年パ K% 19.4% / BB% 8.3% → K% 18.8% / BB% 8.5%
それを踏まえて今季の成績に立ち返ってみると、確かにセリーグは三振が減って四球が増えています。
ただ、この程度の増減は数年に一度単位で起こることですので、ストライクゾーン以外の要因(ノイズ)によるものか、
もしくはストライクゾーンに変更があったとしても微調整レベルのものに留まると推定します。
トラッキングデータの普及していないNPBでは、各年度の正確なストライクゾーンは調べようがないため、
どこまで行っても推定にとどまるのが苦しいところですが。
今季の出塁率向上に関しては、三振減少と四球増加だけでなくBABIPの向上もかなり効いているようです。
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
公式のアナウンスがないため、どうしても推定に留まりますが、
ストライクゾーンの変更がなされていたとしても、限定的なものだろうと私は考えています。
まず、「ストライクゾーンが変更されるとどのような影響が出るか」についてですが、
大規模な変更を行った際には、三振率と四球率が大幅に変動することが過去の推移から分かっています。
例えば、審判団が「ストライクゾーンを拡大する」と公式に宣言した1986年、2002年の成績を見ると、はっきりと傾向が表れています。
1985年セ K% 12.7% / BB% 9.4% → 1986年セ K% 15.0% / BB% 6.9%
1985年パ K% 12.2% / BB% 9.3% → 1986年パ K% 14.4% / BB% 7.8%
2001年セ K% 15.7% / BB% 9.1% → 2002年セ K% 17.8% / BB% 6.8%
2001年パ K% 16.4% / BB% 9.6% → 2002年パ K% 18.3% / BB% 7.2%
(投手成績を除いた打撃成績)
三振と四球が前年からこれだけ変動したケースは、2リーグ分立以降では他に例がありません。
ここからは「ストライクゾーンと三振四球が相関している」ことがある程度言えるのではないかと考えます。
2017年セ K% 18.1% / BB% 8.4% → K% 17.6% / BB% 9.2%
2017年パ K% 19.4% / BB% 8.3% → K% 18.8% / BB% 8.5%
それを踏まえて今季の成績に立ち返ってみると、確かにセリーグは三振が減って四球が増えています。
ただ、この程度の増減は数年に一度単位で起こることですので、ストライクゾーン以外の要因(ノイズ)によるものか、
もしくはストライクゾーンに変更があったとしても微調整レベルのものに留まると推定します。
トラッキングデータの普及していないNPBでは、各年度の正確なストライクゾーンは調べようがないため、
どこまで行っても推定にとどまるのが苦しいところですが。
今季の出塁率向上に関しては、三振減少と四球増加だけでなくBABIPの向上もかなり効いているようです。
Re: No title
アンカツさん、コメントありがとうございます!
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
パリーグの方のコメント欄でも触れたのですが、私もそんな気がしてならないです。
本塁打数が使用球の反発係数に強く相関してきた過去の歴史を見ると、
これだけの本塁打の増加は、打者のスキルアップだけでは到底説明できないと思っています。
また、打者がフライを打ち上げる割合は変わらず、フライがホームランになる割合だけが上がっている点も気になるんですよね。
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
パリーグの方のコメント欄でも触れたのですが、私もそんな気がしてならないです。
本塁打数が使用球の反発係数に強く相関してきた過去の歴史を見ると、
これだけの本塁打の増加は、打者のスキルアップだけでは到底説明できないと思っています。
また、打者がフライを打ち上げる割合は変わらず、フライがホームランになる割合だけが上がっている点も気になるんですよね。
Re: No title
九番ライトさん、コメントありがとうございます!
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
今季のヤクルトは5/25の借金11で底打ちして、6/12には借金1まで戻しています。
山田・青木・坂口・バレンティンの上位打線固定は5/24からなので、時期は符合していますね。
~5月 試合あたり得点 4.11点 / 試合あたり失点 4.91点
6月~ 試合あたり得点 4.91点 / 試合あたり失点 4.67点
6月以降の快進撃については、得点力の改善が大きく効いているようですね。
ただ、彼らを上位打線に固定したことよりも、他の要因のほうが効いていると個人的には考えています。
過去の統計的な研究から考えて、打順の入れ替えの効果だけでは0.1点/試合の得点増も見込めないだろうと考えられるのと、
選手が好調になった要因を全て打順の組み替えに求めるのも難しいと考えるからです。(この辺りはなかなか検証が難しいですが)
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
今季のヤクルトは5/25の借金11で底打ちして、6/12には借金1まで戻しています。
山田・青木・坂口・バレンティンの上位打線固定は5/24からなので、時期は符合していますね。
~5月 試合あたり得点 4.11点 / 試合あたり失点 4.91点
6月~ 試合あたり得点 4.91点 / 試合あたり失点 4.67点
6月以降の快進撃については、得点力の改善が大きく効いているようですね。
ただ、彼らを上位打線に固定したことよりも、他の要因のほうが効いていると個人的には考えています。
過去の統計的な研究から考えて、打順の入れ替えの効果だけでは0.1点/試合の得点増も見込めないだろうと考えられるのと、
選手が好調になった要因を全て打順の組み替えに求めるのも難しいと考えるからです。(この辺りはなかなか検証が難しいですが)
Re: No title
kojiroさん、コメントありがとうございます!
チームの守備得点についてはこちらを参考にしています。
上の記事で算出している数値に関しては、ここから更にDER-PFによるPF補正を行っています。
http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=8&id=32
外野手の個人数値についてはこちらが参考になれば幸いです。
PF補正は現状行っていませんが、将来的に入れようと考えています。
http://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2077.html
http://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2141.html
内野手はRRFから刺殺部分の評価を外したものを使用しています。以下の記事が参考になれば幸いです。
ここへ更に「リーグの平均的なチームと比べて左投手のイニングがどれだけ多いか」から、左腕補正を算出して加えています。
(補正係数に関しては守備得点のページに記載しています)
こちらもPF補正は現状行っていませんが、将来的に入れようと考えています。
http://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2103.html
チームの守備得点についてはこちらを参考にしています。
上の記事で算出している数値に関しては、ここから更にDER-PFによるPF補正を行っています。
http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=8&id=32
外野手の個人数値についてはこちらが参考になれば幸いです。
PF補正は現状行っていませんが、将来的に入れようと考えています。
http://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2077.html
http://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2141.html
内野手はRRFから刺殺部分の評価を外したものを使用しています。以下の記事が参考になれば幸いです。
ここへ更に「リーグの平均的なチームと比べて左投手のイニングがどれだけ多いか」から、左腕補正を算出して加えています。
(補正係数に関しては守備得点のページに記載しています)
こちらもPF補正は現状行っていませんが、将来的に入れようと考えています。
http://ranzankeikoku.blog.fc2.com/blog-entry-2103.html
No title
>>打者がフライを打ち上げる割合は変わらず、フライがホームランになる割合だけが上がっている点も気になる
この点は私も気になっていました。と言うのも「フライボールレボリューション」という言葉に思考が引っ張られている気がするので。
起きている現象としては仰るようにGB/FBは変わらず、HR/FBが増加しているので、普通に推測すると反発力の増加を疑うと思うんですが
いくつかのメディアやウェブサイトではいわゆるフラレボに原因を求めている記事が見られます。
個人的に面白いなと思うのは、「反発力」という言葉は以前はむしろ思考を引っ張る側だったはずなんですよね。
道作さんが以前ご自身のサイトでラビットボールや統一球問題に言及されているのですが、その中に
「力なく上がった打球がなぜか失速せずそのままスタンドに入る現象を見れば、普通であれば空力の影響を考えるはずだが、『ハンパツリョク』という呪文とともに思考停止している」
という指摘があるんですね。この『ハンパツリョク』が『フライボールレボリューション』に変わっただけではないかなと。
反発係数のデータが公開されない以上はどこまで行っても推測の域を出ないのが残念ですが。
この点は私も気になっていました。と言うのも「フライボールレボリューション」という言葉に思考が引っ張られている気がするので。
起きている現象としては仰るようにGB/FBは変わらず、HR/FBが増加しているので、普通に推測すると反発力の増加を疑うと思うんですが
いくつかのメディアやウェブサイトではいわゆるフラレボに原因を求めている記事が見られます。
個人的に面白いなと思うのは、「反発力」という言葉は以前はむしろ思考を引っ張る側だったはずなんですよね。
道作さんが以前ご自身のサイトでラビットボールや統一球問題に言及されているのですが、その中に
「力なく上がった打球がなぜか失速せずそのままスタンドに入る現象を見れば、普通であれば空力の影響を考えるはずだが、『ハンパツリョク』という呪文とともに思考停止している」
という指摘があるんですね。この『ハンパツリョク』が『フライボールレボリューション』に変わっただけではないかなと。
反発係数のデータが公開されない以上はどこまで行っても推測の域を出ないのが残念ですが。
Re: No title
コメントありがとうございます!
ここ5年間で両リーグのGB/FBはほとんど変わっていませんから、
フライボールレボリューション(FBR)に起因するものではないことだけは間違いないでしょうね。
打者のスキルアップによってHR/FBが上昇した可能性も明確に否定はできませんが、
「打者はHR/FBは容易に変えられないが、GB/FBは比較的変えやすい」ためにFBRが流行したという経緯を考えると、
打者のスキルアップによってGB/FBが変わらずHR/FBだけが上昇するというのは、考えにくいのかなと思っています。
更に前述した「本塁打数が使用球の反発係数と強く相関する」という過去の経緯を考えても、
「ボールの反発係数が上がっている」と考えると、ぴったり辻褄が合うように思えてならないです。
(仰る通りボールの反発係数を調べない限りは推測の域を出ませんが)
その道作さんのコラムは私も読んだことがあります。確かに状況は似ていますね。
十分な検証もなしに二つの事柄の因果関係を断定してしまうようなことは、報道でも散見されますよね。
特に優勝チームが使った戦術を一つ取り上げて、「これができたから優勝した」みたいに書く記事は非常に多いように感じます。
(「バントが多かったから優勝した」「右打ちを徹底したから優勝した」「守備走塁でミスが少なかったから優勝した」などなど)
ここ5年間で両リーグのGB/FBはほとんど変わっていませんから、
フライボールレボリューション(FBR)に起因するものではないことだけは間違いないでしょうね。
打者のスキルアップによってHR/FBが上昇した可能性も明確に否定はできませんが、
「打者はHR/FBは容易に変えられないが、GB/FBは比較的変えやすい」ためにFBRが流行したという経緯を考えると、
打者のスキルアップによってGB/FBが変わらずHR/FBだけが上昇するというのは、考えにくいのかなと思っています。
更に前述した「本塁打数が使用球の反発係数と強く相関する」という過去の経緯を考えても、
「ボールの反発係数が上がっている」と考えると、ぴったり辻褄が合うように思えてならないです。
(仰る通りボールの反発係数を調べない限りは推測の域を出ませんが)
その道作さんのコラムは私も読んだことがあります。確かに状況は似ていますね。
十分な検証もなしに二つの事柄の因果関係を断定してしまうようなことは、報道でも散見されますよね。
特に優勝チームが使った戦術を一つ取り上げて、「これができたから優勝した」みたいに書く記事は非常に多いように感じます。
(「バントが多かったから優勝した」「右打ちを徹底したから優勝した」「守備走塁でミスが少なかったから優勝した」などなど)
No title
私も同意見です。
報道の他にまとめサイト等でも、「反発係数が上がったと考えるのが自然では?」という声が少数というか、すぐに「打者のレベルが上がった」「意識が変わった」という声に打ち消される印象です。
個人的な推測なのですがラビットボールや違反球騒動を経て「もうボールの反発係数に左右されたくない」との思いが強く存在してバイアスが掛かってる傾向が強いのかなと。
HR/FBの数字のみが急激に上昇した点を考えれば「あ、ボール変わったな」に行き着くのが自然だと思いますが・・・。
この辺、今季終了したらひとつの記事にして貰えたらなーなんて(厚かましい)
報道の他にまとめサイト等でも、「反発係数が上がったと考えるのが自然では?」という声が少数というか、すぐに「打者のレベルが上がった」「意識が変わった」という声に打ち消される印象です。
個人的な推測なのですがラビットボールや違反球騒動を経て「もうボールの反発係数に左右されたくない」との思いが強く存在してバイアスが掛かってる傾向が強いのかなと。
HR/FBの数字のみが急激に上昇した点を考えれば「あ、ボール変わったな」に行き着くのが自然だと思いますが・・・。
この辺、今季終了したらひとつの記事にして貰えたらなーなんて(厚かましい)
Re: No title
アンカツさん、コメントありがとうございます!
ちょっと前までは見られなかった光景ですね。
私も今季はそのような印象が強かったです。
記事ですが、反発係数が判明しない限りどこまで行っても「推定」の話にしかならず、
反発係数の推定だけだと特筆性の弱い内容になってしまうと思われるので、
今年の打高化と絡めて上手くまとまりそうだったら、改めて記事にしたいと思います。
ちょっと前までは見られなかった光景ですね。
私も今季はそのような印象が強かったです。
記事ですが、反発係数が判明しない限りどこまで行っても「推定」の話にしかならず、
反発係数の推定だけだと特筆性の弱い内容になってしまうと思われるので、
今年の打高化と絡めて上手くまとまりそうだったら、改めて記事にしたいと思います。
No title
フライボールレボリューションは日本の報道で取り上げられるたびに手放しで褒められている印象ですが
(「ゴロを打てという既存の常識は間違っていてフライを打つことこそが正しかった」というストーリーは面白くて魅力的ってこともあるんでしょうが)
もう少し実際にどの程度有効なのかを検証した方が良いと思ってしまいます。
確かにゴロより外野フライのほうが打球の得点価値では上です。
また打球角度を上昇させることで本塁打数は増加するでしょう。
ただそれとトレードオフで三振率や凡フライが増えてアウトになる率が上がっていたら結果的に得点数の増加にそれほど繋がらないんじゃないかと思います。
あと報道でよく使われる「フライボールレボリューションの影響でここ数年MLBの本塁打数が急増した」って表現ですが
MLBで2015年以降の本塁打率が上昇したのはボールの抗力の低下が大きな原因のようです。
(「ゴロを打てという既存の常識は間違っていてフライを打つことこそが正しかった」というストーリーは面白くて魅力的ってこともあるんでしょうが)
もう少し実際にどの程度有効なのかを検証した方が良いと思ってしまいます。
確かにゴロより外野フライのほうが打球の得点価値では上です。
また打球角度を上昇させることで本塁打数は増加するでしょう。
ただそれとトレードオフで三振率や凡フライが増えてアウトになる率が上がっていたら結果的に得点数の増加にそれほど繋がらないんじゃないかと思います。
あと報道でよく使われる「フライボールレボリューションの影響でここ数年MLBの本塁打数が急増した」って表現ですが
MLBで2015年以降の本塁打率が上昇したのはボールの抗力の低下が大きな原因のようです。
Re: No title
コメントありがとうございます!
フライボールレボリューションに関しては私も同意見です。
仰る通り、GB/FBが他の要素と連動している可能性があるのがネックですよね。
例えば、今季の倉本は打球角度が上がってフライが増加しましたが、
それに連動したのかフライの得点価値が下がり、総体的な打撃のバリューは却って縮小してしまったようで。
「打球角度を上げること」が必ずしも善ではないことを示す貴重な実例ですね。
>あと報道でよく使われる「フライボールレボリューションの影響でここ数年MLBの本塁打数が急増した」って表現ですが
>MLBで2015年以降の本塁打率が上昇したのはボールの抗力の低下が大きな原因のようです。
差し支えなければソースを提示していただけないでしょうか。とても興味があります。
フライボールレボリューションに関しては私も同意見です。
仰る通り、GB/FBが他の要素と連動している可能性があるのがネックですよね。
例えば、今季の倉本は打球角度が上がってフライが増加しましたが、
それに連動したのかフライの得点価値が下がり、総体的な打撃のバリューは却って縮小してしまったようで。
「打球角度を上げること」が必ずしも善ではないことを示す貴重な実例ですね。
>あと報道でよく使われる「フライボールレボリューションの影響でここ数年MLBの本塁打数が急増した」って表現ですが
>MLBで2015年以降の本塁打率が上昇したのはボールの抗力の低下が大きな原因のようです。
差し支えなければソースを提示していただけないでしょうか。とても興味があります。
No title
https://www.mlb.com/news/mlb-report-on-baseballs-home-run-rates/c-278120310
抗力の低下が本塁打数の増加に影響しているという記事です。
ただしなぜ抗力が低下したのかはよくわからないようです。
(ボールの大きさや重さは変わってないみたいなので)
抗力の低下が本塁打数の増加に影響しているという記事です。
ただしなぜ抗力が低下したのかはよくわからないようです。
(ボールの大きさや重さは変わってないみたいなので)
Re: No title
コメントありがとうございます!
リンクのご提示ありがとうございます。大変勉強になりました。
この記事だと「打者の変化が本塁打の増加に起用している証拠は見つからなかった」と断言していますね。
MLBの方の事情はあまり知らなかったので、ちょっとびっくりしました。
http://www.fit.ac.jp/~mizota/pdf/ronbun2011_03.pdf
2011年時点だと、MLB球は新旧NPB球よりもずっと抗力が大きかったようです。
抗力が減少してNPB球に近付いた(下回った?)ということですかね。
抗力の変化となると、素人感覚だと真っ先に縫い目の変化かなと疑ってしまうのですが、
(日米のボールの抗力の違いも、縫い目の高さに起因しているとよく言われるので)
上の記事だと縫い目の影響も明確に否定していますね。となると、表面の牛革の質が変わったとかでしょうか?
なんとも不思議です。
リンクのご提示ありがとうございます。大変勉強になりました。
この記事だと「打者の変化が本塁打の増加に起用している証拠は見つからなかった」と断言していますね。
MLBの方の事情はあまり知らなかったので、ちょっとびっくりしました。
http://www.fit.ac.jp/~mizota/pdf/ronbun2011_03.pdf
2011年時点だと、MLB球は新旧NPB球よりもずっと抗力が大きかったようです。
抗力が減少してNPB球に近付いた(下回った?)ということですかね。
抗力の変化となると、素人感覚だと真っ先に縫い目の変化かなと疑ってしまうのですが、
(日米のボールの抗力の違いも、縫い目の高さに起因しているとよく言われるので)
上の記事だと縫い目の影響も明確に否定していますね。となると、表面の牛革の質が変わったとかでしょうか?
なんとも不思議です。
今永 石田はK% BB%は昨年度とあまり変わらないのにHR%が跳ね上がってるので来年好成績を残すための改善点はホームランをいかにして抑えるかにかかるのでしょうか?
自分で考えてて思ったんですけど%系の年度別比較って意味あるんですかね
自分で考えてて思ったんですけど%系の年度別比較って意味あるんですかね
No title
各ポジションを見ると上位2人がプラスで4人がマイナス、というケースが多いですね
そのせいで各チームマイナス選手だらけの真っ赤な感じで何とも異常に見えます
そのせいで各チームマイナス選手だらけの真っ赤な感じで何とも異常に見えます
No title
3割2分近い打率に本塁打を10本記録していて一見強打者に見える雄平が右翼手のなかでは大きめのマイナスになってしまっているのを見ると
今年の右翼手の平均打力の高さと極端に打高の環境である神宮球場の影響を感じますね。
DeNAの右翼手は今年は梶谷の離脱や優れた打力を持つソトが離脱したロペスの代わりに一塁に入ったり、穴を埋めるために二塁を守ったりと出場が分散した影響もあってマイナスですが
来季ソトが1年通して右翼手を守るようなことがあったら右翼手の平均打力が凄いことになりそうですね。
今年の右翼手の平均打力の高さと極端に打高の環境である神宮球場の影響を感じますね。
DeNAの右翼手は今年は梶谷の離脱や優れた打力を持つソトが離脱したロペスの代わりに一塁に入ったり、穴を埋めるために二塁を守ったりと出場が分散した影響もあってマイナスですが
来季ソトが1年通して右翼手を守るようなことがあったら右翼手の平均打力が凄いことになりそうですね。
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます!
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
他の要素とトレードオフの関係になっている可能性もあるため、
一概には言い切れないのが苦しいところですが、そうした方針を取るのが基本線になると思います。
これ以上のことを言うには、打席単位のデータではなく、1球単位のデータが必要になってきますね。
>自分で考えてて思ったんですけど%系の年度別比較って意味あるんですかね
私は十分意味があると考えています。
生のデータは環境変化(ボール・ストライクゾーンなど)の影響を受けるため、
リーグ平均との差や比を求めて「傑出度」形式で表した方が、その影響を補正できてなおよいと考えます。
(リーグ平均には、どのようなボール・ストライクゾーンが使われたかという情報が全て含まれています。
これはこれで「好調の選手が多かったかどうか」や「選手の入れ替え」の影響を受けますが、
環境変化によって生じる「系統誤差」とは異なり、「偶然誤差」に近い性質をもった誤差になると考えられるため、
約30000打席にもなる1シーズン分のサンプルサイズを用意してやれば、生のデータよりベターな物差しになると考えます)
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
他の要素とトレードオフの関係になっている可能性もあるため、
一概には言い切れないのが苦しいところですが、そうした方針を取るのが基本線になると思います。
これ以上のことを言うには、打席単位のデータではなく、1球単位のデータが必要になってきますね。
>自分で考えてて思ったんですけど%系の年度別比較って意味あるんですかね
私は十分意味があると考えています。
生のデータは環境変化(ボール・ストライクゾーンなど)の影響を受けるため、
リーグ平均との差や比を求めて「傑出度」形式で表した方が、その影響を補正できてなおよいと考えます。
(リーグ平均には、どのようなボール・ストライクゾーンが使われたかという情報が全て含まれています。
これはこれで「好調の選手が多かったかどうか」や「選手の入れ替え」の影響を受けますが、
環境変化によって生じる「系統誤差」とは異なり、「偶然誤差」に近い性質をもった誤差になると考えられるため、
約30000打席にもなる1シーズン分のサンプルサイズを用意してやれば、生のデータよりベターな物差しになると考えます)
Re: No title
コメントありがとうございます!
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
ポジション内に飛び抜けた選手が存在する場合、
「プラス2人、マイナス4人」という構成になりがちですね。
「最低限の年俸で確保できる選手」が記録する打撃のマイナスは、年間で約-20点になると一般的に言われます。
(「リプレイスメントレベル」で調べていただければ研究結果が出てくると思います)
だから、あるチームが年間で特定のポジションで記録するマイナスは、「-20」がボトムラインとなるケースが多いです。
一方、ポジション内に飛び抜けた選手が存在する場合、上限の方は+20点で留まることは少なく、
今季の二塁手や中堅手が示している通り、+50点を超えるケースも珍しくありません。
言い換えれば、「下限はボトムラインが存在するけど、上限は際限ない」という分布になるので、
この非対称性によって平均値が中央値よりも高くなっているような印象を受けます。「平均貯蓄額の分布」と似ていますね。
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
ポジション内に飛び抜けた選手が存在する場合、
「プラス2人、マイナス4人」という構成になりがちですね。
「最低限の年俸で確保できる選手」が記録する打撃のマイナスは、年間で約-20点になると一般的に言われます。
(「リプレイスメントレベル」で調べていただければ研究結果が出てくると思います)
だから、あるチームが年間で特定のポジションで記録するマイナスは、「-20」がボトムラインとなるケースが多いです。
一方、ポジション内に飛び抜けた選手が存在する場合、上限の方は+20点で留まることは少なく、
今季の二塁手や中堅手が示している通り、+50点を超えるケースも珍しくありません。
言い換えれば、「下限はボトムラインが存在するけど、上限は際限ない」という分布になるので、
この非対称性によって平均値が中央値よりも高くなっているような印象を受けます。「平均貯蓄額の分布」と似ていますね。
No title
たびたび失礼します。
あるネット上のコミュニティで、こちらで公開されているデータがとても優れたものだと話題になっていました。
しかし、一部読み取り方というか、解釈のされ方が割れていたようなので、質問させてください。
ポジション別のwRAAですが、例えば巨人の岡本選手の場合、一塁手で17、三塁手で4、左翼手で3とありますが、
これはそれぞれのポジションで出場したときだけの結果を反映しているのか、それともトータルの打撃成績を元に、各ポジョションごとで評価値が変化しているのか、どちらなのでしょうか。
また、例えば阪神の原口選手は、捕手としてwRAAで6を記録してますが、この場合も捕手として出場したときの成績なのか、
もしくは代打成績も含むトータルの成績を元に、全捕手の中で相対評価したものなのか、どちらなのでしょう。
極めて初歩的な質問で恐縮ですが、教えていただけると幸いです。
あるネット上のコミュニティで、こちらで公開されているデータがとても優れたものだと話題になっていました。
しかし、一部読み取り方というか、解釈のされ方が割れていたようなので、質問させてください。
ポジション別のwRAAですが、例えば巨人の岡本選手の場合、一塁手で17、三塁手で4、左翼手で3とありますが、
これはそれぞれのポジションで出場したときだけの結果を反映しているのか、それともトータルの打撃成績を元に、各ポジョションごとで評価値が変化しているのか、どちらなのでしょうか。
また、例えば阪神の原口選手は、捕手としてwRAAで6を記録してますが、この場合も捕手として出場したときの成績なのか、
もしくは代打成績も含むトータルの成績を元に、全捕手の中で相対評価したものなのか、どちらなのでしょう。
極めて初歩的な質問で恐縮ですが、教えていただけると幸いです。
No title
シーズンが終わった、という事はここからデータ整理や更新の時期ですね
手を付ける部分が多くて大変だとは思いますがひっそりと応援しています
手を付ける部分が多くて大変だとは思いますがひっそりと応援しています
Re: No title
コメントありがとうございます!
返信が大変遅くなりまして申し訳ございません。
仰る通り、今季の雄平は球場補正とポジション補正のマイナスが大きくなっています。
球場を無視してwRAAを算出すると「全ポジションの平均的な打者に対して+7点を上積みした」となりますが、
神宮の環境を補正してマイナス6点、比較対象を右翼手に切り替えてマイナス12点、計18点を差し引いて「-11」となります。
今季の神宮は、日本プロ野球史上初めて「得点PFが2年連続で1.40以上」を記録しました。
歴代最高レベルの打者有利環境という評価なので、これに対するマイナスの補正が大きくなっています。
ポジション補正も大きいですね。今季のセ右翼手は全ポジション中最高の平均OPSを記録するくらい強打者が集まりました。
右翼手の平均OPSが全ポジション中最高になるのは、2007年以来11年ぶりの事態です。
この中で傑出するにはそれだけの数字が求められる、ということでこちらもマイナスの補正が大きくなっています。
ソトの右翼手先発出場は61試合でした。これはDeNAが消化した試合の半分以下に留まります。
ソトの出場していない分は佐野と神里が主に出場しましたが、二人の打撃水準が右翼平均に届かなかったことを考えると、
ソトが1年通して右翼手に固定されれば、仰る通り、右翼手の平均打力は更に大きく底上げされると思われます。
返信が大変遅くなりまして申し訳ございません。
仰る通り、今季の雄平は球場補正とポジション補正のマイナスが大きくなっています。
球場を無視してwRAAを算出すると「全ポジションの平均的な打者に対して+7点を上積みした」となりますが、
神宮の環境を補正してマイナス6点、比較対象を右翼手に切り替えてマイナス12点、計18点を差し引いて「-11」となります。
今季の神宮は、日本プロ野球史上初めて「得点PFが2年連続で1.40以上」を記録しました。
歴代最高レベルの打者有利環境という評価なので、これに対するマイナスの補正が大きくなっています。
ポジション補正も大きいですね。今季のセ右翼手は全ポジション中最高の平均OPSを記録するくらい強打者が集まりました。
右翼手の平均OPSが全ポジション中最高になるのは、2007年以来11年ぶりの事態です。
この中で傑出するにはそれだけの数字が求められる、ということでこちらもマイナスの補正が大きくなっています。
ソトの右翼手先発出場は61試合でした。これはDeNAが消化した試合の半分以下に留まります。
ソトの出場していない分は佐野と神里が主に出場しましたが、二人の打撃水準が右翼平均に届かなかったことを考えると、
ソトが1年通して右翼手に固定されれば、仰る通り、右翼手の平均打力は更に大きく底上げされると思われます。
Re: No title
kojiroさん、コメントありがとうございます!
返信が大変遅れまして申し訳ございません。
>ポジション別のwRAAですが、例えば巨人の岡本選手の場合、一塁手で17、三塁手で4、左翼手で3とありますが、
>これはそれぞれのポジションで出場したときだけの結果を反映しているのか、それともトータルの打撃成績を元に、各ポジョシ>ョンごとで評価値が変化しているのか、どちらなのでしょうか。
結論から言いますと前者です。記事中での説明が不足しており申し訳ございません。
各ポジションの数値は、「そのポジションを守っている際に出場した打席において、
平均的な同ポジションの打者が同じ打席数を消化した場合と比較して、打撃で何点分得点を上積みしたか」を示します。
ただし、私が手に入れられた範囲の古典的ボックススコアからは、
どのポジションでどういう打撃成績を残したのか完全に特定することはできないため、
先発出場ポジションを元に打席数と打撃イベントを各ポジションに割り振って、推計した数値となっています。
ただ、原口選手のように代打打席が極めて多い選手は、この方法では上手く推計できません。
可能であるならば、代打打席はどのポジションにも帰属しないように処理するのが理想だと思われますが、
私が入手できたデータでは代打打席の選別ができないため、特定のポジションに割り振られることになります。
(原口選手の場合、代打打席の大半が捕手としての打席に割り振られています)
来季に関しては、算出に当たって代打打席を集計できる目途が立ちましたので、
代打打席は除外して算出を行いたいと考えています。
返信が大変遅れまして申し訳ございません。
>ポジション別のwRAAですが、例えば巨人の岡本選手の場合、一塁手で17、三塁手で4、左翼手で3とありますが、
>これはそれぞれのポジションで出場したときだけの結果を反映しているのか、それともトータルの打撃成績を元に、各ポジョシ>ョンごとで評価値が変化しているのか、どちらなのでしょうか。
結論から言いますと前者です。記事中での説明が不足しており申し訳ございません。
各ポジションの数値は、「そのポジションを守っている際に出場した打席において、
平均的な同ポジションの打者が同じ打席数を消化した場合と比較して、打撃で何点分得点を上積みしたか」を示します。
ただし、私が手に入れられた範囲の古典的ボックススコアからは、
どのポジションでどういう打撃成績を残したのか完全に特定することはできないため、
先発出場ポジションを元に打席数と打撃イベントを各ポジションに割り振って、推計した数値となっています。
ただ、原口選手のように代打打席が極めて多い選手は、この方法では上手く推計できません。
可能であるならば、代打打席はどのポジションにも帰属しないように処理するのが理想だと思われますが、
私が入手できたデータでは代打打席の選別ができないため、特定のポジションに割り振られることになります。
(原口選手の場合、代打打席の大半が捕手としての打席に割り振られています)
来季に関しては、算出に当たって代打打席を集計できる目途が立ちましたので、
代打打席は除外して算出を行いたいと考えています。
Re: No title
コメントありがとうございます!
大変返信が遅くなりまして申し訳ございません。
そう仰っていただけると、とても嬉しいです。
おかげさまで2018年のデータ更新も完了しました。
今季の戦力分析なども進めていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
大変返信が遅くなりまして申し訳ございません。
そう仰っていただけると、とても嬉しいです。
おかげさまで2018年のデータ更新も完了しました。
今季の戦力分析なども進めていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
No title
丸流出によって、獲得に成功した巨人だけでなく当然二位のヤクルトにも優勝のチャンスがあると思われますが、現在のヤクルトは捕手、一、三塁、右翼が優勝を狙う上での課題ポジションとなっています。
そうなると三塁は有望株の村上がいるので、補強の必要性は薄く、捕手はドラフト以外の補強が難しい。
対して一塁、右翼は短期的な外国人補強でも賄えやすいポジションであり、特に一塁は守備への比重が薄いポジションで強打の外国人を置きやすい。
これらの理由からヤクルトは一塁の外国人を獲得すべきだと私は思います。
少なくとも坂口をコンバートしたり、畠山の復活に懸けるよりは、現実的だと思うのです。
samiさんがPFのページで仰られていた通り、ヤクルトフロントは外国人補強を投手に集中させる傾向が近年あるようで、今季も例に違わず外国人投手の獲得を優先している様です。
この姿勢は少し的を外しているように感じます。
ヤクルトの編成について、samiさんはどう思われますか?
ブログの更新等でお忙しい所申し訳ございませんが、ご意見をお聞きしたいです。
そうなると三塁は有望株の村上がいるので、補強の必要性は薄く、捕手はドラフト以外の補強が難しい。
対して一塁、右翼は短期的な外国人補強でも賄えやすいポジションであり、特に一塁は守備への比重が薄いポジションで強打の外国人を置きやすい。
これらの理由からヤクルトは一塁の外国人を獲得すべきだと私は思います。
少なくとも坂口をコンバートしたり、畠山の復活に懸けるよりは、現実的だと思うのです。
samiさんがPFのページで仰られていた通り、ヤクルトフロントは外国人補強を投手に集中させる傾向が近年あるようで、今季も例に違わず外国人投手の獲得を優先している様です。
この姿勢は少し的を外しているように感じます。
ヤクルトの編成について、samiさんはどう思われますか?
ブログの更新等でお忙しい所申し訳ございませんが、ご意見をお聞きしたいです。