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2020年に向けた戦力分析 広島東洋カープ編 Part3 ~ 補強の評価と総評


本記事では、広島東洋カープの2019年時点での強みと弱みを評価して、
二軍の若手、ドラフト、補強内容と合わせて見ることで、2020年シーズンに向けた戦力分析を行います。
この記事は3部構成のPart3で、補強の評価と総評を行います。


目次
1. 一軍と二軍の状況
2. ドラフト評価
3. 補強評価
4. 総評




一軍と二軍の状況(おさらい)

Part1では、2019年における広島の各ポジションの状況から、
弱点ポジションの中でも現有戦力のやりくりによる穴埋めが困難と見られる三塁手・左翼手・投手(先発/救援)、
およびレギュラーの去就が不安定となっている一塁手の強化が必要だと考察しました。

Part2では、二軍での打撃成績が飛び抜けている坂倉将吾(21歳)、メヒア(26歳)、堂林翔太(28歳)を送り出せそうな一方、
投手は圧倒的な選手が不在のため、来季の底上げは補強およびドラフトに頼る必要がありそうだと考察しました。
これらのポジションに対して、補強でどういった動きを取ったかを以下で考察していきます。



ドラフト



1位指名は森下暢仁(投/23歳)、2位指名は宇草孔基(外/23歳)となりました。
1位と2位のいずれも即戦力選手を指名したのは、セ・リーグでは広島のみ。弱点の先発と左翼に即戦力を確保したかたちです。
これは短期的なスパンの強化を意識した指名で、近年の高卒重視の方針から舵を切ったように見えます。

3位以下では投手2人、捕手1人、内野手1人を指名しました。
二軍の若手不足が気になる投手、現状維持だと空白が生まれそうな遊撃手には高卒選手をしっかり確保。
二軍の育成サイクルを維持するための選手はばっちり押さえた指名となりました。



補強



外国人ではDJジョンソン(救)、スコット(救)、ピレラ(外/二)を獲得しました。
現状の見通しだと外国人枠の2枠はジョンソン、フランスアが固定される見込みで(残留すればおそらくバティスタも)、
残りの2枠をメヒア、ピレラ、DJジョンソン、スコットの4人で使い分ける運用が取られそうです。

ピレラはMLBでのレギュラー獲得経験のある中距離打者。
守備ではユーティリティ性が持ち味で、菊池流出時には二塁手を任せる意図があったと見られます。
キャンプでは三塁守備を練習しており、手薄な三塁手と左翼手を中心に起用される見込み。弱点の解消が期待されます。



総評

強みポジションである捕手・右翼手で+80点の寄与を稼ぐ一方、
弱点ポジションではそれを打ち消すだけの赤字を計上するなど、強弱が両極端な構成のチームとなりました。
裏を返せば、弱点を上手く解消できれば得失点差は優勝ライン(+100点)にぐっと近付きます。

菊池涼介とバティスタの去就が不透明、田中広輔の回復状況も見通しにくい苦しい状況の中、
広島フロントは弱点の穴埋めに向けて一定の手を打った形です。
特にドラフト方針を転換してまで短期的な強化を狙ったあたり、1,2年の短期的なタームで優勝を狙いにいく意思が見て取れます。

この意思は広島フロントの焦りが反映されていると見られます。
年俸総額が倍近いチームが競争相手なので、広島は倍のコストパフォーマンスを出さなければ勝てませんが、
広島は今後数年で主力選手の多くがFA権を取得するため、コスパの悪化が今後避けられない状況だからです。

チーム全体のコスパを維持するためには、どこかのタイミングでFA権を取得した選手を大量にリリースしなければなりません。
どの時期まで優勝を狙いに行って、どの時期から再構築に舵を切るのか、広島フロントは難しい判断を迫られています。
鈴木誠也のFA権取得、菊池涼介と會澤翼の契約年数を踏まえると、2022年か2023年頃がひとつの区切りとなるかもしれません。



戦力分析

Part1 Part2 Part3 巨人編
Part1 Part2 Part3 DeNA編
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広島東洋カープ戦力分析

2014年戦力分析 広島東洋カープ編
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2017年戦力分析 広島東洋カープ編
2020年に向けた戦力分析 広島東洋カープ編

コメント

No title

去年の先発陣のマイナスは岡田の大乱調による不在があまりにも大きかったですね。
与四球率.防御率が悪くエース級とは言えないながらも三連覇中の先発ローテを支えてましたが、
彼が居ないことでそれまで消化した140イニング前後を岡田以下の先発で埋めることになりました。

そういう意味じゃ森下一本釣りは非常に有効な補強だったと思います。
投手はその後の復活が不透明なポジションですしジョンソン級じゃ無いと助っ人で埋めるのは旨みが少ない。
尚且つ広島のような資金のリソースが限られるチームはfa補強も難しい為ドラフトで埋めるのがベター。
その中で森下クラスの即戦力先発を獲れたのは短期的にも中長期的にも大きかったなと。

Re: No title

コメントありがとうございます!

岡田についてはその通りだと思います。岡田が2018年と同等レベルの成績を残していれば、
先発投手は広島の強みになっていた可能性が高いと思います。

森下についても私は同意見ですね。
・資金力が限られているので抱え込める戦力が巨人より小さい
・年齢層のサイクルから考えて、今後はチームのコストパフォーマンスが悪化していく可能性が高い
ことを踏まえると、世代交代がかなり順調に進まない限り、広島が優勝を狙って勝負をかけられるのはあと1,2年だと思います。
そこから先はコスパの悪化した選手を放出する再建期に入っていくと思いますね。

今後1,2年での優勝を狙う場合、即効性のある底上げが必要になりますが、
・ドラフトは野手より投手の方が速い一軍定着が見込める
・先発投手陣はあと少しの底上げで強みに転じさせられる可能性が高い
ことを踏まえると、大学No.1投手を獲得できたことは非常に有効だったと思います。

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