大阪球場[1957-1988]
- 2017/01/01
- 22:51
球場別PF:
大阪球場のパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。
南海使用時パークファクター
近鉄使用時パークファクター
南海ホークスが1950年から1988年まで本拠地として使用していた球場。
中堅115.8mは当時のパリーグでも最小レベルであり、旧時代においても狭い球場という位置付けでした。
1970年代はクボタ製の低反発球が長期間使われたためピッチャーズパークとなっており、若かりし日の野村監督の工夫が窺えます。
PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。
同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。
2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。
大阪球場 南海本拠地はミナミの超一等地 ヤジに笑い身売りに泣く - 西日本スポーツ
大阪球場は両翼91.5m、中堅115.8m。
中堅119m前後の球場が多かった当時においては狭い球場でした。
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新井宏昌と門田博光による使用球に関する証言。
近鉄と阪急はミズノ製の高反発球、南海はクボタ製の低反発球を使用していたようです。
日本生命球場、阪急西宮球場、大阪球場のパークファクターはこの証言を裏付ける数値となっています。
野村克也が語る「球場」 - 週刊ベースボールONLINE
1972年に両翼が84mから91.4mに拡張。(上の記事と数字が食い違っていますが)
セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場
大阪球場のパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。
南海使用時パークファクター
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1988 | 南海 | 1.05 | 1.01 | 1.02 | 1.03 | 1.00 | 0.88 | 1.02 | 0.96 | 0.98 | 58 / 130 | 5位 | 杉浦忠 | 平和台球場へ移転 | |
1987 | 南海 | 1.09 | 1.14 | 1.00 | 1.00 | 0.95 | 0.90 | 0.97 | 1.07 | 1.08 | 61 / 130 | 4位 | 杉浦忠 | ||
1986 | 南海 | 0.95 | 0.97 | 0.95 | 0.97 | 0.93 | 1.09 | 0.96 | 0.95 | 0.98 | 61 / 130 | 6位 | 杉浦忠 | ||
1985 | 南海 | 1.00 | 1.06 | 1.02 | 1.03 | 1.02 | 0.97 | 0.94 | 1.03 | 1.05 | 58 / 130 | 6位 | 穴吹義雄 | ||
1984 | 南海 | 1.05 | 1.09 | 1.01 | 1.01 | 0.99 | 1.38 | 0.92 | 0.97 | 1.05 | 59 / 130 | 5位 | 穴吹義雄 | ||
1983 | 南海 | 0.93 | 0.82 | 1.01 | 1.07 | 0.92 | 0.84 | 0.91 | 0.89 | 0.92 | 58 / 130 | 5位 | 穴吹義雄 | ||
1982 | 南海 | 0.89 | 0.80 | 0.98 | 1.02 | 0.96 | 0.88 | 0.86 | 0.99 | 0.96 | 60 / 130 | 6位 | ブレイザー | ||
1981 | 南海 | 0.87 | 0.71 | 0.96 | 0.98 | 1.00 | 0.86 | 0.95 | 0.94 | 0.87 | 61 / 130 | 5位 | ブレイザー | ||
1980 | 南海 | 1.05 | 0.89 | 1.09 | 1.07 | 1.16 | 1.16 | 0.99 | 1.02 | 0.96 | 61 / 130 | 6位 | 広瀬叔功 | ||
1979 | 南海 | 0.81 | 0.67 | 0.96 | 1.00 | 0.94 | 0.75 | 0.92 | 1.02 | 0.87 | 59 / 130 | 5位 | 広瀬叔功 | ||
1978 | 南海 | 0.79 | 0.41 | 0.97 | 1.04 | 0.84 | 0.67 | 0.86 | 1.00 | 0.81 | 61 / 130 | 6位 | 広瀬叔功 | ||
1977 | 南海 | 0.86 | 0.54 | 1.01 | 1.04 | 0.91 | 1.01 | 1.01 | 1.11 | 0.85 | 62 / 130 | 2位 | 野村克也 | ||
1976 | 南海 | 0.94 | 0.55 | 1.01 | 1.02 | 1.05 | 0.50 | 0.96 | 1.09 | 0.86 | 61 / 130 | 2位 | 野村克也 | ||
1975 | 南海 | 0.80 | 0.66 | 0.97 | 0.99 | 1.02 | 0.83 | 1.02 | 0.91 | 0.84 | 65 / 130 | 5位 | 野村克也 | ||
1974 | 南海 | 0.94 | 0.86 | 0.98 | 1.02 | 0.85 | 1.04 | 0.96 | 1.07 | 0.98 | 65 / 130 | 3位 | 野村克也 | ||
1973 | 南海 | 0.88 | 0.56 | 1.04 | 1.09 | 1.03 | 0.35 | 0.92 | 0.94 | 0.81 | 64 / 130 | 1位 | 野村克也 | ||
1972 | 南海 | 1.09 | 0.76 | 1.14 | 1.15 | 1.21 | 1.30 | 0.92 | 1.00 | 0.94 | 65 / 130 | 3位 | 野村克也 | 両翼拡張 | |
1971 | 南海 | 0.94 | 0.93 | 0.99 | 1.05 | 0.87 | 0.84 | 0.87 | 0.96 | 0.98 | 65 / 130 | 4位 | 野村克也 | ||
1970 | 南海 | 1.07 | 0.93 | 1.04 | 1.10 | 1.01 | 0.40 | 0.86 | 0.96 | 1.01 | 65 / 130 | 2位 | 野村克也 | ||
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
1969 | 南海 | 0.90 | 0.86 | 0.94 | 1.00 | 0.68 | 0.63 | 0.99 | 1.04 | 0.95 | 65 / 130 | 6位 | 飯田徳治 | ||
1968 | 南海 | 0.99 | 1.05 | 1.02 | 1.01 | 0.98 | 1.00 | 1.04 | 1.10 | 1.04 | 70 / 136 | 2位 | 鶴岡一人 | ||
1967 | 南海 | 1.07 | 1.04 | 1.05 | 1.09 | 0.92 | 0.81 | 1.01 | 1.00 | 1.02 | 66 / 133 | 4位 | 鶴岡一人 | ||
1966 | 南海 | 1.07 | 1.22 | 0.97 | 1.02 | 0.86 | 0.59 | 0.92 | 1.06 | 1.13 | 67 / 133 | 1位 | 鶴岡一人 | ||
1965 | 南海 | 1.15 | 1.31 | 1.02 | 1.06 | 0.91 | 0.78 | 0.90 | 1.08 | 1.20 | 70 / 140 | 1位 | 鶴岡一人 | ||
1964 | 南海 | 1.06 | 1.23 | 0.99 | 1.01 | 0.84 | 0.97 | 0.94 | 1.15 | 1.15 | 75 / 150 | 1位 | 鶴岡一人 | ||
1963 | 南海 | 0.96 | 1.27 | 0.94 | 0.95 | 0.87 | 0.57 | 1.03 | 1.05 | 1.11 | 75 / 150 | 2位 | 鶴岡一人 | ||
1962 | 南海 | 1.09 | 1.13 | 1.05 | 1.13 | 0.95 | 0.64 | 0.84 | 0.96 | 1.11 | 67 / 133 | 2位 | 鶴岡一人 | ||
1961 | 南海 | 1.15 | 1.56 | 1.01 | 1.03 | 0.94 | 0.86 | 0.94 | 0.96 | 1.19 | 69 / 140 | 1位 | 鶴岡一人 | ||
1960 | 南海 | 1.01 | 1.45 | 1.00 | 1.09 | 0.81 | 0.51 | 0.94 | 0.87 | 1.11 | 70 / 136 | 2位 | 鶴岡一人 | ||
1959 | 南海 | 1.12 | 1.35 | 1.05 | 1.14 | 0.77 | 0.83 | 0.93 | 1.06 | 1.15 | 67 / 134 | 1位 | 鶴岡一人 | ||
1958 | 南海 | 1.10 | 1.35 | 1.00 | 1.03 | 0.91 | 0.82 | 0.96 | 1.03 | 1.11 | 65 / 130 | 2位 | 鶴岡一人 | ||
1957 | 南海 | 1.04 | 1.01 | 1.02 | 1.06 | 0.94 | 0.56 | 0.96 | 1.07 | 1.04 | 66 / 132 | 2位 | 鶴岡一人 |
近鉄使用時パークファクター
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1957 | 近鉄 | 1.13 | 1.53 | 1.05 | 1.07 | 0.92 | 0.87 | 0.99 | 1.01 | 1.11 | 56 / 132 | 6位 | 芥田武夫 | 日本生命球場へ移転 |
南海ホークスが1950年から1988年まで本拠地として使用していた球場。
中堅115.8mは当時のパリーグでも最小レベルであり、旧時代においても狭い球場という位置付けでした。
1970年代はクボタ製の低反発球が長期間使われたためピッチャーズパークとなっており、若かりし日の野村監督の工夫が窺えます。
算出方法
PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。
同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。
2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。
参考文献
大阪球場 南海本拠地はミナミの超一等地 ヤジに笑い身売りに泣く - 西日本スポーツ
大阪球場は両翼91.5m、中堅115.8m。
中堅119m前後の球場が多かった当時においては狭い球場でした。
門田博光が本塁打増に持論。「打撃を球場サイズに合わせたらあかん」 - スポルティーバ
パ・リーグは熱かった 今井雄太郎&新井宏昌対談 猛者たちの激闘 - FRIDAY DIGITAL
新井宏昌と門田博光による使用球に関する証言。
近鉄と阪急はミズノ製の高反発球、南海はクボタ製の低反発球を使用していたようです。
日本生命球場、阪急西宮球場、大阪球場のパークファクターはこの証言を裏付ける数値となっています。
野村克也が語る「球場」 - 週刊ベースボールONLINE
1972年に両翼が84mから91.4mに拡張。(上の記事と数字が食い違っていますが)
球場別パークファクター
セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場