日本生命球場[1958-1984]
- 2020/10/30
- 23:49
球場別PF:
日本生命球場のパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。
近鉄使用時パークファクター
近鉄が1958年から1983年にかけて本拠地として使用していた球場。
多くの期間において標準的な球場でしたが、1980年には試合中に合格印のないボールが発見される事件が起きており、
この前後の年度においては基準に抵触するレベルの高反発球が使用されていた可能性があります。
PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。
同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。
2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。
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1980年に平均飛距離が他と比べて10m近く伸びるミズノ製高反発球が使われていたことが判明。
1981年にはコミッショナーが使用を禁止する措置を実施しています。
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新井宏昌と門田博光による使用球に関する証言。
近鉄と阪急はミズノ製の高反発球、南海はクボタ製の低反発球を使用していたようです。
日本生命球場、阪急西宮球場、大阪球場のパークファクターはこの証言を裏付ける数値となっています。
セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場
日本生命球場のパークファクターを評価しました。
数値は得点や本塁打といったイベントが「同じリーグの平均的な球場(6本拠地の平均)と比べて何倍出やすいか」を示します。
数値が大きければイベントが発生しやすい、数値が小さければ発生しにくい球場であることを意味します。
近鉄使用時パークファクター
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1984 | 近鉄 | 1.04 | 1.00 | 1.06 | 0.97 | 1.21 | 0.31 | 1.27 | 1.12 | 0.99 | 19 / 130 | 4位 | 岡本伊三美 | 準本拠地 | |
1983 | 近鉄 | 1.12 | 1.12 | 1.05 | 1.02 | 1.15 | 0.46 | 1.05 | 1.13 | 1.08 | 40 / 130 | 4位 | 関口清治 | 藤井寺球場へ移転 | |
1982 | 近鉄 | 1.19 | 1.32 | 1.08 | 1.05 | 1.01 | 0.69 | 1.14 | 1.10 | 1.14 | 40 / 130 | 3位 | 関口清治 | ||
1981 | 近鉄 | 1.14 | 1.28 | 1.06 | 1.04 | 1.02 | 0.55 | 1.08 | 1.10 | 1.13 | 45 / 130 | 6位 | 西本幸雄 | ||
1980 | 近鉄 | 1.22 | 1.65 | 0.96 | 0.93 | 0.73 | 0.58 | 1.16 | 1.19 | 1.35 | 48 / 130 | 1位 | 西本幸雄 | 違反球事件 | |
1979 | 近鉄 | 1.12 | 1.64 | 0.93 | 0.91 | 0.84 | 0.17 | 1.17 | 1.04 | 1.24 | 44 / 130 | 1位 | 西本幸雄 | ||
1978 | 近鉄 | 0.80 | 0.67 | 0.95 | 0.98 | 0.79 | 0.88 | 1.10 | 1.00 | 0.84 | 41 / 130 | 2位 | 西本幸雄 | ||
1977 | 近鉄 | 0.97 | 1.07 | 0.96 | 0.96 | 1.08 | 0.27 | 0.97 | 1.07 | 1.05 | 45 / 130 | 4位 | 西本幸雄 | ||
1976 | 近鉄 | 1.07 | 1.15 | 0.97 | 1.00 | 0.76 | 1.18 | 0.99 | 1.06 | 1.08 | 44 / 130 | 4位 | 西本幸雄 | ||
1975 | 近鉄 | 1.08 | 1.13 | 1.04 | 1.03 | 1.28 | 0.15 | 0.99 | 0.92 | 1.03 | 42 / 130 | 2位 | 西本幸雄 | ||
1974 | 近鉄 | 0.99 | 0.91 | 1.03 | 1.07 | 0.96 | 0.48 | 1.07 | 0.87 | 0.90 | 44 / 130 | 5位 | 西本幸雄 | ||
1973 | 近鉄 | 1.13 | 1.21 | 1.06 | 1.02 | 1.14 | 1.36 | 0.98 | 1.07 | 1.12 | 53 / 130 | 6位 | 岩本尭 | ||
1972 | 近鉄 | 0.81 | 0.74 | 0.96 | 0.96 | 0.99 | 0.49 | 1.12 | 0.94 | 0.83 | 46 / 130 | 2位 | 岩本尭 | ||
1971 | 近鉄 | 0.88 | 0.84 | 1.01 | 1.01 | 0.99 | 0.51 | 1.16 | 0.98 | 0.87 | 55 / 130 | 3位 | 岩本尭 | ||
1970 | 近鉄 | 0.97 | 0.90 | 1.06 | 1.05 | 1.18 | 1.22 | 1.01 | 0.89 | 0.93 | 53 / 130 | 3位 | 三原脩 | ||
年度 | 使用チーム | 得点 | 本塁打 | BABIP | 単打 | 二塁打 | 三塁打 | 三振 | 四球 | FIP | 使用試合 | 順位 | 監督 | 備考 | |
1969 | 近鉄 | 1.09 | 1.06 | 1.07 | 1.04 | 1.28 | 1.50 | 1.01 | 0.83 | 0.97 | 51 / 130 | 2位 | 三原脩 | ||
1968 | 近鉄 | 0.98 | 0.88 | 1.04 | 1.05 | 0.99 | 0.69 | 1.08 | 1.04 | 0.93 | 61 / 135 | 4位 | 三原脩 | ||
1967 | 近鉄 | 1.03 | 0.98 | 1.01 | 0.95 | 1.34 | 0.90 | 1.05 | 0.98 | 0.97 | 53 / 132 | 6位 | 小玉明利 | ||
1966 | 近鉄 | 1.12 | 0.97 | 1.10 | 1.12 | 1.05 | 0.88 | 1.04 | 0.92 | 0.96 | 53 / 133 | 6位 | 岩本義行 | ||
1965 | 近鉄 | 0.89 | 0.87 | 0.95 | 0.96 | 0.86 | 1.31 | 1.03 | 1.03 | 0.94 | 53 / 140 | 6位 | 岩本義行 | ||
1964 | 近鉄 | 1.06 | 1.04 | 1.09 | 1.06 | 1.28 | 0.70 | 1.14 | 0.80 | 0.91 | 63 / 150 | 6位 | 別当薫 | ||
1963 | 近鉄 | 1.14 | 1.37 | 1.09 | 1.02 | 1.36 | 0.59 | 1.12 | 0.97 | 1.08 | 75 / 150 | 4位 | 別当薫 | ||
1962 | 近鉄 | 1.03 | 0.98 | 1.06 | 0.99 | 1.18 | 1.08 | 1.15 | 0.98 | 0.94 | 58 / 131 | 6位 | 別当薫 | ||
1961 | 近鉄 | 0.98 | 1.00 | 1.04 | 0.97 | 1.10 | 0.72 | 1.19 | 1.03 | 0.94 | 60 / 140 | 6位 | 千葉茂 | ||
1960 | 近鉄 | 0.94 | 1.03 | 0.98 | 0.91 | 1.17 | 0.79 | 1.16 | 1.03 | 0.95 | 65 / 131 | 6位 | 千葉茂 | ||
1959 | 近鉄 | 1.14 | 1.33 | 0.99 | 0.92 | 1.22 | 0.76 | 1.10 | 1.16 | 1.09 | 60 / 133 | 6位 | 千葉茂 | ||
1958 | 近鉄 | 1.15 | 1.38 | 1.05 | 1.00 | 1.20 | 1.08 | 1.00 | 1.06 | 1.11 | 55 / 130 | 6位 | 加藤久幸 | 大阪球場から移転 |
近鉄が1958年から1983年にかけて本拠地として使用していた球場。
多くの期間において標準的な球場でしたが、1980年には試合中に合格印のないボールが発見される事件が起きており、
この前後の年度においては基準に抵触するレベルの高反発球が使用されていた可能性があります。
算出方法
PFはその球場を本拠地とするチームが「本拠地で記録した成績」と、
「6本拠地で均等に試合した時に記録しうる成績」を比較することで算出されます。
具体的な算出方法については「パークファクターはどのような考え方で算出されるか」をご覧ください。
同じチームの成績が使用球場によってどう変化するかを元に算出されるため、
「中日の得点力が低いからナゴヤドームの得点PFが低い」といった事態は起こりません。
BABIPとFIP以外は、打席数ベース(打席あたりどれだけそのイベントが発生するか)で算出しました。
2004年以前は入手データの都合上、BABIPは犠飛、FIPは敬遠を含まず、四球は死球も含んだ数値となります。
参考文献
プロ野球とボールを巡る問題。 - NumberWeb
1980年に平均飛距離が他と比べて10m近く伸びるミズノ製高反発球が使われていたことが判明。
1981年にはコミッショナーが使用を禁止する措置を実施しています。
門田博光が本塁打増に持論。「打撃を球場サイズに合わせたらあかん」 - スポルティーバ
パ・リーグは熱かった 今井雄太郎&新井宏昌対談 猛者たちの激闘 - FRIDAY DIGITAL
新井宏昌と門田博光による使用球に関する証言。
近鉄と阪急はミズノ製の高反発球、南海はクボタ製の低反発球を使用していたようです。
日本生命球場、阪急西宮球場、大阪球場のパークファクターはこの証言を裏付ける数値となっています。
球場別パークファクター
セ 東京ドーム 阪神甲子園球場 ナゴヤドーム マツダスタジアム 明治神宮野球場 横浜スタジアム
パ 福岡ドーム 千葉マリンスタジアム 札幌ドーム 大阪ドーム 宮城球場 西武ドーム
旧 後楽園球場 ナゴヤ球場 広島市民球場 川崎球場 平和台球場 大阪球場 小倉球場
東京スタジアム 駒沢球場 藤井寺球場 日本生命球場 グリーンスタジアム神戸 阪急西宮球場