コメント
No title
大変な作業の中まとめていただきありがとうございます!!質問なのですか、WRAAとwRC+はどのように使い分けたらいいと思われますか?
Re: No title
コメントありがとうございます!
返信が大変遅れまして申し訳ございません。
極端に単純化して言ってしまうと、
wRAAは量、wRC+は質を表すのが最大の違いです。
下の2人の通算成績を例に説明してみます。
鈴木誠也 3539打席 wRAA283.5 wRC+176
中村剛也 7344打席 wRAA294.6 wRC+139
wRAAは「平均的な打者と比べて打撃で所属チームの得点を何点増やしたか」を示すので、
鈴木誠と中村はどちらもキャリア全体で所属チームの得点を300点弱増やしたことになります。
wRC+は「平均的な打者(100)と比べて、"打席あたり"何倍の得点を生産できるか」を示すので、
打席あたりでは鈴木誠は平均的な打者の1.76倍、中村は1.39倍の得点を生産してきたことを意味します。
なぜ鈴木誠の方がwRC+が高いのにwRAAがほぼ同じくらいになるかというと、
鈴木誠の方が「打席あたりで得点を増やすスピード(wRC+)」は速いのですが、
中村は打席数が多いため、「キャリア全体で得点を増やした量(wRAA)」は同じくらいになるということですね。
例えば、安打を見ることで打者のキャリアを評価したいと思った時、
「通算でどれだけ安打を積み上げてきたか(通算安打)」を重視する考え方と、
「どれだけ速いペースで安打を積み上げてきたか(通算打率)」を重視する考え方があるかと思います。
wRAAを見るのは前者に近く、wRC+を見るのは後者に近いというようにお考え下さい。
返信が大変遅れまして申し訳ございません。
極端に単純化して言ってしまうと、
wRAAは量、wRC+は質を表すのが最大の違いです。
下の2人の通算成績を例に説明してみます。
鈴木誠也 3539打席 wRAA283.5 wRC+176
中村剛也 7344打席 wRAA294.6 wRC+139
wRAAは「平均的な打者と比べて打撃で所属チームの得点を何点増やしたか」を示すので、
鈴木誠と中村はどちらもキャリア全体で所属チームの得点を300点弱増やしたことになります。
wRC+は「平均的な打者(100)と比べて、"打席あたり"何倍の得点を生産できるか」を示すので、
打席あたりでは鈴木誠は平均的な打者の1.76倍、中村は1.39倍の得点を生産してきたことを意味します。
なぜ鈴木誠の方がwRC+が高いのにwRAAがほぼ同じくらいになるかというと、
鈴木誠の方が「打席あたりで得点を増やすスピード(wRC+)」は速いのですが、
中村は打席数が多いため、「キャリア全体で得点を増やした量(wRAA)」は同じくらいになるということですね。
例えば、安打を見ることで打者のキャリアを評価したいと思った時、
「通算でどれだけ安打を積み上げてきたか(通算安打)」を重視する考え方と、
「どれだけ速いペースで安打を積み上げてきたか(通算打率)」を重視する考え方があるかと思います。
wRAAを見るのは前者に近く、wRC+を見るのは後者に近いというようにお考え下さい。